so247
(せんりゅうつれづれそう)
第247号(R4年7月)
柿 蘭 (かきらん) の 章
(科目)ラン科 (花言葉)芯の強さ、夢でもあなたを想う、
各地の山間の湿った草地に生える多年草。高さ30~70センチメートル。茎、葉ともに無毛。葉は茎上に数枚互生する。初夏、茎の上部に橙黄色の左右相称花を十数個横向きに開く。花の色が柿色なのでこの名があり、つぼみから「スズラン」の名もあるが、ユリ科のスズランとは違う。
先日中学校の同窓会を、これが最後と思って開いた。ところが「できるところまで開催して欲しい」とお願いされ「10年頑張ります」と言ってしまった。シルバーカレッジの仲間との交流はこれから始まるというもの、少なくとも10年は続けねばやり甲斐がない。 (★印は英人の推奨句)
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課 題 「 手 」
考えぬように手だけを動かして 橘
顔も手も母に似て来た七十路 瑞希
自分から離してしまった手の行方 ★靖坊
トントントンやわき母の手癒しの手 奈っ葉
手を伸ばし届いた時を忘れない 満政
タッチしてあなたの気分をhighにする ペ天使
手を取れば何か思いが通い合う ★ペ天使兄
老いの身にパワー感じるもみじの手 ペ天使妹
手繋いで七夕祭り遠い夏 さくら
ハイタッチ熱い思いを感じる手 くまちゃん
手を伸ばす距離に君いて安心し 桃華
手の先に願い叶える鳥がいる 英人
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「早すぎる梅雨明け」 靖坊
室内干し一度もせずに梅雨明ける
いきなりの暑さに体追いつかず
早々とエアコンつける軟弱者
炎天に豪雨を願う身勝手さ
★雨も晴れも天の恵みぞ感謝しよう
「 旅 」 ぺ天使
おとなりへ留守を頼んで空の旅
★施錠後も何度もノブを確かめる
留守中の郵便受けは悲鳴あげ
旅先で出会った人と友になり
旅土産ひとつ増やして私に
(随想1) 「私はコック」 ペ天使
今、妹夫婦宅で長期滞在させてもらっている。私の担当は料理係!!
「ウーンこれは美味しい‼」との言葉を聞けば夕食作りにも力が入る。主婦ゆえ経済面にも考慮しての料理造り。
上げ膳、据え膳も嬉しいが、料理して喜こんで食してくれる人がある事はもっと嬉しい。
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「バァバの手」 奈っ葉
★子に添えしママの手今やバァバの手
「黒い手」 満政
★手の黒さ良く働いた証です
「独居おばさん」 瑞希
独居ゆえ部屋を磨いて花活ける
一人飲むビールも旨いこのごろは
化粧するおしゃれ心は残ってる
★老いて行く水の流れに沿うように
訪ね来る友がいてこそ茶も旨い
(随想2) 「庭の刈り込み」 瑞希
昨年まで梯子を立てて、松以外の木をなんとか刈り込み、形を整えていましたが、今年から長男が「危ないから葉刈りは止めてくれ」とのお沙汰。はいはいと言いながら内緒でつつじや柘植の木など低木はほとんど電気バリカンですっきりです。
まだまだ散髪したい木はありますが、こんなに暑くてはたまりません。ケガはしなくても熱中症で倒れたらそれこそたいへんです。老いては子に従えの通り今年からは、ほどほどにしようと思っています。これも親孝行ならず子孝行かなと思っている昨今です。
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「中学最後のバスケ大会」
さくら
練習も時短で臨む熱い夏
応援で汗ばんでいるマスク下
★ユニフォーム見納めかもと目が潤む
勝利へとゴールネットを揺らす風
整列の姿に拍手いつまでも
「ナス栽培」 くまちゃん
★育つのが毎日楽しいナス栽培
・・・英人の20句抄・・・「シルバーカレッジ」
三年ぶりシルバーカレッジ開かれる |
初日は委員選出が関心事 |
昨年の縁で委員長負うことに |
自分でも中断のままで煮え切らぬ |
コロナ禍でホームル-ムは許されず |
昨今は老いも若きもラインです |
ラインは短文即答つまずきぬ |
つまずいても便利性を優先し |
昨日まで無縁の人の集まりで |
交流をクラブ活動に求めてる |
希望するクラブを聞いてまとめ上げ |
右ひだり紆余曲折はあったけど |
八月に実施できるまで漕ぎつける |
見た目には順風満帆見えるけど |
内心は不満と恥が入り交じり |
分析し種々の理由数え上げ |
新たな目標得たと気負い込む |
年齢に焦る理由を求めるか |
焦りは禁物まだ余命あり |
私に応えてくれる人求め |
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「 文 月 」 橘
差し出してもらった手の数返せたか
★手の内を見せないままに終わる縁
嫌いでも大人だうまくやれるはず
次に会う時にはきっと笑えます
ハートピアなんて名どこの田舎にも
「 ある日 」 桃華
境内でラジオ体操せみの声
空仰ぐ背筋がピンと伸びてくる
青空を二つに分けた黒い雲
忘れたい痛みが残る夏の午後
★逃げ道を探しているうち道迷う
・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
◎靖坊
今年は6月から猛暑続きで早くも夏バテ気味。栄養と睡眠をしっかりとって乗り切りたいと思います。
◎橘
梅雨明けのはずなのに、雨が続いています。お変わりございませんか。ホームページでは、すっかり元の生活に戻られたようで安心しました。
◎さくら
7月に入り、大変ショッキングな事件があり、衝撃を受けています。まだ気持ちが落ち着きませんが、毎日を大切に過ごしたいと改めて思いました。
◎ペ天使妹
コロナ感染で特異な生活を強いられ大変であったと存じます。既に日常を取り戻しておられることでしょうが、厳しい季節の中でもあり、くれぐれもお身体ご自愛下さい。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・
・子に添えしママの手今やバァバの手(菜っ葉) 桃華
赤子の時はママがかかりきり、少し成長してくると忙しいママに代わり、バァバが担当。幸せなお子さんが目に浮かびます。孫はいくつになってもかわいいもの、大切に見守ってあげてください。
・ハイタッチ熱い思いを感じる手(くまちゃん) 桃華
コロナ禍で当たり前の喜びを表現できない昨今。抱き合ったりできぬ代わりにそれぞれの思いを込めてハイタッチ。若者の暑い夏の風景は見る私たちを幸せな気分にしてくれる。練習の成果を身体全体で表現してくれる若者の姿は美しく、たくましい。
・自分から離してしまった手の行方(靖坊) 英人
誰のどんな手だったのでしょう?自分から離してしまって、その行方が今も気になります。本当は離してはいけなかった、あれが人生を大きく変えてしまった。何かドラマを想像する句ですね。人生いろいろあります。
・手を取れば何か思いが通い合う(ペ天使兄) 英人
離れてみているだけでは、なかなか気持ちは分からぬもの。手を取ればその感触、温かみ、力強さ、いろいろなことが一瞬で感じ取れる。そしてそれが次の一歩に繋がる。希薄な社会になっていく。いろいろな場面で接触を試みたいものである。
・施錠後も何度もノブを確かめる(ペ天使) 英人
気になりだしたらもういけません。心配で心配で、戻って何度も確かめることになる。そしてほとんど場合、施錠されている。習慣で無意識にしているのだから、思い出せない。声を出すなり、記憶に残る方法をしたいが、これが難しい。これも老いの一つとあきらめた方がいいかもしれない。
・老いて行く水の流れに沿うように(瑞希) 英人
ここには老いを素直に認めようとする人がいる。老いていくのは自然である。逆らってもがいても所詮知れている。素直に認めて穏やかに過ごした方が得策かも知れない。
・手の先に願い叶える鳥がいる(英人) 靖坊
すぐ先にいるので手を伸ばしてみても捕まらない。本気になって追いかけてみても素早く逃げられてやっぱり捕まらない。くたびれて諦めてしまうとこれ見よがしに近寄って来て手の先に止まる……願いを叶えてくれる鳥ってのは本当に意地悪ですね。
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投稿をお待ちしています。
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「川柳連れ連れ草」への投稿案内
次の要領で川柳及び感想文を募集します。
1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
ください。課題の題は2)の通りです。
2)2022年「課題」
(1月)吹く (2月)飛ぶ (3月)命 (4月)いつも
(5月)月 (6月)知る (7月)手 (8月)破れる
(9月)作る (10月)笑顔 (11月)明日
(12月)燃える
3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
(150字以内)も募集いたします。
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
います。感想文もその句のページに随時掲載します。
掲載方法は一任してください。
5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。
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