so245
     (せんりゅうつれづれそう)


         
第245号(R4年5月)
躑 躅 
(つつじ) の 章

        (科目)ツツジ科   (花言葉)節度、慎み、
 北半球の温帯などに広く分布して約500種あり、日本には約50種が自生する。古くから庭園に栽培され、園芸品種も非常に多い。高さ0.3~3m。枝をよく分け、葉は互生し、まれにふちに小鋸歯(きょし)を持つものがある。小枝や葉にはあらい粘毛を生じる。春から夏にかけ、枝先に小柄のある先が五裂した漏斗状の花が数個集まって咲く。

 この川柳連れ連れ草に躑躅が使っていないことを見つけてビックリした。当然使っているという思い込みがあったのであろう。5月2日の接触事故といい、いろいろ思いがけないことが起きている。これが生きていると言うことであろうか。   (★印は英人の推奨句)



課 題   「 月 」

かぐや姫去った老後の長いこと    橘
映る月水張る田んぼキャンパスに    ★瑞希
月食をユーチューブで観る現世界    さくら
満月を眺め一日ふりかえる    くまちゃん
ひと月も経たないうちに迷い出す     靖坊
夫が呼ぶお~い今夜は満月だ   ペ天使
年取って月の満ち干の速いこと    ペ天使兄
あの人も見てると信じ月仰ぐ    ★ペ天使妹
月見れば思い重なる老夫婦    満政
月仰ぐ今日の哀しみ帳消しに   桃華

人生を月に重ねて悲喜こもごも   英人



  「世の中」     満政

★「有難う」の言葉溢れる世を願う
   地下シェルター掘ってみたいが水湧くか
      給付金欲しいが孫子が苦労する
  赤字国税金配り間違えないで
    テレビギャラ販売品に転嫁され



 


「 五 月 」     橘

皆外を向き出す三年目の春に
コロナにも慣れて人混みにも慣れて
コロナ禍にあっても空襲だけはない
猫話すことなく平和が保たれる
★月並みな幸せ続ける難しさ



 (随想) 「趣味は身を助く」  橘
                  
 
 私は子どもの頃から凝り性で、好きだったものがたくさんありました。漫画、小説、ドラマ、宝塚、歴史、美術、古典、野球・・・
 年を重ね、結婚、子育てなどで長く中断したのち、最近になってまた一つ一つ復活し始めています。子どもが巣立ったあと空の巣症候群になったというような話を聞くと、自分の気持ちを引き上げてくれる好きなことがたくさんあるのは幸せなことだと思うようになりました。今日も病院の待合室で漫画を読んでいます(「オタクのおばさん」と呼ばれているかも)。

 



「5月の候」    瑞希

★散歩道ヒントをもらう畑あり
親鳥がメジロの巣立ち後を追う
親バカは小鳥世界もありました
孫踊るバレエの発表大舞台
躍り終え孫も家族もほっとする



「 士 気 」    くまちゃん

★試合ごと士気が高まる仲間達




 「 電車旅 」     靖坊

    始点から終点までの電車旅
  窓の外見ているだけのひとり旅
★初めての風景なのに懐かしい
   人生の旅にも欲しいアナウンス
      終着駅新たな旅の始発駅



 

 
・・・英人の20句抄・・・「身が縮む」

 接触事故起こして悔やむ五月入り
  何十年事故などなかった出入り口
   事故とは予期せぬことの重なり合い
          傷害はむち打ち症の軽いもの
          事故のこと思い出しては身が震え
          もう少しですべての予定狂っていた
          影響の大きさ思い身が縮む
             受難をいくつも逃れ今がある
           重大になるかならぬか紙一重
        改めて生きていることのありがたさ
      この不運蹴散らしてまだ余命あり
    この運の良さ生かして生き抜こう
   新たな始まりと気を整える
              終活と関わる会にけじめ付け
              同窓会これが最後と案内出す
              老人会あと四年と宣言し
              歩こう会僕なき後を思案する
       新たに始まるシルバーカレッジ
         死ぬまではほんとの終わり来ないもの
           所詮は中途半端な終活で



 

「久しぶりの引越し」    さくら

ベランダのいつもの眺めに別れ告げ
住み慣れた部屋に感謝の大掃除
★押入れに数年振りの未知の箱
連休で挨拶出来ぬお隣さん
引越しは体力勝負と気付く春



 「  空  」     桃華

今日は雨脚がむくんでうつとなり
いつからか体調不良の続く日々
くもり空風と遊んでいる時間
青空で少し駆けっこ息はずむ
★仰臥する悩みが消える青い空



 


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 今年のGWは久しぶりにあちこちお出掛けしてきました。やっぱり旅はいいですね。


◎橘
 お首の具合はいかがですか。思いがけない災難、お見舞い申し上げます。大きな事故にならなかったこと、幸いでした。
 東京の娘が先月とうとうコロナ陽性になり、ホテル療養をしました。


◎ペ天使妹
 今年は草木の芽出しや花が早め早めに咲き開く気がします。ニュースを見る度にこころ傷む事柄ばかりで祈る事しか出来ない私達です。


◎さくら
 4月末に同じ市内ですが、引越しをしまして、ようやく部屋が片付いてきました。今回こそ断捨離をと思い色々と処分しましたが、まだまだ物が多い我が家です。





    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
月見れば思い重なる老夫婦(満政)   英人
  月夜の晩に初めて出会ったとか、また月を見ながらプロポーズをしたとか、お月さんに夫婦としての思い出があるのでしょう。こういう思い出を重ねて老夫婦となられる。良い人生だったのでしょうね。

月並みな幸せ続ける難しさ(橘)   英人
  誰もが一生懸命に生きているのです。そして今の平凡があるのです。だから月並みに生きること、平凡に生きて来られたことは一生懸命に生きて来た結果です。平凡に生きられればそれはもう幸せでしょう。私はそう思っています。

散歩道ヒントをもらう畑あり(瑞希)    英人
  畑にヒントがある、何のヒントでしょうか。畑です、自然です。人が一生懸命に維持しています。いいヒントなのでしょう。自然からもらう知恵は素晴らしいものがあります。自然を大切にしたいものです。

終着駅新たな旅の始発駅(靖坊)   英人
  人は生きている限り終わりはありません。終わりと思ったらまた次が待っています。私も少しでも終活と思いながら進めていますが、今年からシルバーカレッジが始まりました。新たなことの始まりです。終活どころでないことに、苦笑いがこみ上げてきます。

受難をいくつも逃れ今がある(英人)    靖坊
  この年になって過去を振り返ると、自分の運の無さ、数々の失敗、引いてしまった貧乏クジなど、逃してしまった幸運ばかりが思い浮かびます。でも、きっとそれと同じくらい回避できた不幸もあるのだと思います。つかみ損ねた幸運を数えるより、危うく免れた受難を数えたほうが明るい老後を送れそうですね。

夫が呼ぶお~い今夜は満月だ(ペ天使)   英人
  いいものを見つけた時、夫婦がお互い呼び合う。そして喜びを共に味わう。これぞ夫婦というものでしょう。私の家にも時折ありますね。そしてやはり月が多いのはなぜでしょう。

押入れに数年振りの未知の箱(さくら)   英人
  さくらさんは引っ越しで未知の箱を見つけられた。何が入っていましたか?ビックリするようなものがありましたか?私の家は古いし、大きいし、今の家に引っ越ししてきたのはもう40年も前のこと。何が入っているか分からない箱がいっぱいあります。終活の一つとしてそんな箱を開けてみる必要がありますが、なかなかその気にならない。





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             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2022年「課題」
    (1月)吹く (2月)飛ぶ (3月)命 (4月)いつも
    (5月)月 (6月)知る (7月)手 (8月)破れる
    (9月)作る (10月)笑顔 (11月)明日 
    (12月)燃える

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
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