so244
     (せんりゅうつれづれそう)


         
第244号(R4年4月)
木五倍子
(きぶし)の

        (科目)キブシ科   (花言葉)待ち合わせ、出会い、
 北海道西南部、本州、四国、九州及び小笠原諸島や沖縄に分布する落葉樹。開花は新葉が展開する前の3~4月。前年に伸びた枝に小花の密集した花穂がぶら下がる。小花は直径7ミリほどの鐘型で、淡い黄色の花弁と萼が4枚ずつある。雌しべは1本、雄しべは8本あるが雌雄異株。花穂は普通4~10センチ。主に雑木の庭に使われる。

 今月から新しい人の参加があります。大歓迎です。新たな挑戦だろうと思いますが、楽しんでください。昨年度は2回で中止となってしまったシルバーカレッジが、再開されました。そしてまた委員長に押されてしまいました。はてさてどうなるのでしょう。皆さんは報告を楽しみにお待ちください。   (★印は英人の推奨句)



課 題   「 いつも 」

定年後いつもの調子で「オーイお茶」   政満
気になるよいつもの人来ぬ散歩道   ★ペ天使兄
いつ戻るコロナの失せたいつもの日   ペ天使妹
いつもとは違う鏡の中の顔    靖坊
損ばかり選ぶ子私の子どもだなあ    橘
会う度にいつも元気をくれる友    さくら
不思議だが顔見てわかる新入生  ★くまちゃん
一緒だよいつも心にいる夫    瑞希
無意識にいつものコース来てしまい   桃華
新年度決意はいつも同じです    英人



   「 卯 月 」   橘

どうすればよかった?答えのない自問
  いつだって助けてくれる人がいた
     子どもらに育ててもらったのは私
  ★幸せはどうも一つじゃないらしい
    思い出はそれぞれ同じ父母なれど

  



「 春 爛 漫 」    瑞希

育つ苗先を夢見て畑する
萌黄色木々の青春これからだ
★巡り来る季節に歳も正確に
春嵐自然も人も同じもの
新品の希望詰め込むランドセル



 (随想) 「桜の咲く頃」  瑞希
                  
 

 春告鳥のウグイスが、なんと我が家の梅の木で鳴いています。まるで絵に描いてみたい一瞬でした。あわててスマホに収めようとしたとたん、撮られてたまるかと言うようにさよならしてしまいました。ほっこりした朝のひとこまでした。
 鳥のさえずりに耳を傾ける事の幸せ、桜を愛でている我身の幸せ。そんな時ふと心が曇るのは、新聞やテレビの報道です。相変わらずコロナ禍の閉塞感にロシア軍のウクライナ侵攻に世の中は大変です。どうか早く収束し、そして終戦の日が一日も早く来るように祈るばかりです。


 



「久しぶりの東京」   さくら

都バス乗り晴海埠頭にぶらり旅
ターミナル船も想いも交差する
選手村五輪の余韻漂わせ
東京湾光集めて春を呼ぶ
★行く人の目の輝きに希望あり


「クラス替え」   くまちゃん

★目を細め掲示板みるクラス替え



 
(随想2)  「ある出来事」   桃華

  友を迎えに駅構内で待っている時、盲導犬がやってきた。珍しいので視線を追っていると、改札口前でしゃべっている二人の婦人に「どいて!」というようにつつき出した。「あ~ら、かわいい!」と二人は犬をあやし始めた。私は思わず「さわらないで!お仕事中なんだから」と叫んでいた。
 帰りバスに乗るとある男性が降りる時、運転手さんが何度も「あわてなくてもいいよ。入れてしまうともう取り戻せないからね」やさしい声で注意していた。その人はどうも障害者らしく、お金を一つずつ料金箱へ入れていたのである。
 外に出るといろいろな場面に出合うものである。


 

 
・・・英人の20句抄・・・「四月から始まる」

       コロナ下も三年迎え考える
       巣ごもりに拍車がかかる弱体化
       一律の自粛は害が多いと知る
 戦争の報道に世の暗さ増す
  当事者はいつも正義を気取るもの
    戦争もコロナも頼るは報道
      報道の一辺倒に危機覚え
            これ以上待つと意欲が尽きてくる
            前向いて歩けば新たな出合いあり
            老いたと言え五体満足あるうちに
          期待持ち予定表を埋めていく
        友歩会再開できて気持ちよし
       しみじみと味わうできることの良さ
     次々と旅行も予約元気出る
           四月からシルバーカレッジも再開し
            再開もまた委員長負う羽目に
             来るものは拒まずできることはする
               重荷より玉手箱を期待する
          今年の楽しみが増えまだ老えぬ
          新緑を見ればまだ増す意欲あり


 


   「 桜 雨 」    靖坊

    しっとりと花を見上げる傘の下
  雨音が花見に花を添えている
★おおらかに濡れるがままの桜の木
  雨粒と一緒に落ちていく花びら
    花惜しむように余生を惜しむ日々



  「 新 緑 」    桃華
 
 
新緑に仏のほほ笑み勇気出る
はなみずき青空を知りなお燃える
退院後すぐに畑に出る婦人
★元気なうちに会っておきたい友数人
止まらないおしゃべり元気になる秘訣




・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 こちらの桜はすでに落花盛ん。今年も楽しませていただきました。桜さん、ありがとう!(4/10受け)


◎橘
 友歩会、今回は東浦だったのですね。川柳東浦の会がなくなってからは、イオンモールかげんきのさとくらいしか東浦には行っていませんが、写真を懐かしく拝見しました。


◎さくら
 寺さんの話・話コーナーの「なごやめし」の回を拝見しましたが、大変興味深いものでした。台湾ラーメンの存在も思い出しました。名古屋の食文化は独特で魅力的だと思います。もっと全国的に拡がると良いなと思いました。


◎ペ天使兄妹
 花が終わって、冷えが戻ってきました。ガスストーブ仕舞わないでいて良かったです。(4/15受け)





    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
いつ戻るコロナの失せたいつもの日(ペ天使妹)   桃華
 いつもの日がこんなに懐かしく大切だったのだ、とつくづく思わせられる日々である。コロナ、コロナで日常が変化し、ピリピリと神経が休まらない。閉じこもりが多くなり、健康被害も出ている。早く収束して欲しい。そして、ウクライナの人々の日常も早く取り戻せられるように願っている。

花惜しむように余生を惜しむ日々(靖坊)    桃華
 若いと思っても歳には勝てない。花もいつまでもピチピチという訳にはいかない。皆たそがれがある。だからこそ、余生が大切なのだ。今あることを大切に、元気に楽しく生き抜こう、と私は考えている。

止まらないおしゃべり元気になる秘訣(桃華)    靖坊
 おしゃべりをすると脳の前頭前野が活性化するようですね。一人暮らしで職を辞してしまった現在、おしゃべりどころか人に会うことも滅多にないので、誰とも話さずに一日が終了することが多いのですが、歌でも歌ってボケ防止に努めたいと思います。

幸せはどうも一つじゃないらしい(橘)   英人
 同じ境遇でも幸せと感じるのか、私は恵まれていないと感じるのか、人は全くさまざまでしょう。幸せだと感じられる人は幸せです。幸せを連発してれば本当の幸せになれるかもしれません。そうして生きたいものです。

行く人の目の輝きに希望あり(さくら)   英人
 このコロナ下でも目に輝きが見えましたか? いつまでもしおれていては先が見えてきません。輝きを持って歩めばそれもいつか本物になる。橘さんでも触れましたが、気持ちは持ちようです。私は先日死にそびれましたので、まだ生きておれと言うことで、長生きできると思うことにしました。

不思議だが顔見てわかる新入生(くまちゃん)  英人
 顔はその人を表す、と言われますが、本当に不思議ですね。だから隠せれません。良い人柄の人は良い顔をしています。中身から心がけたいものです。

巡り来る季節に歳も正確に(瑞希)   英人
 年齢は確実に取っていきますが、顔や人柄はそうとも言えません。年齢以上に老けて見える人もあれば、逆に若くみえる人もあります。これは姿勢と心がけが大きくものを言うと思います。私は最近「若い!」と言われることが度々あり、気分をよくしています。




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       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2022年「課題」
    (1月)吹く (2月)飛ぶ (3月)命 (4月)いつも
    (5月)月 (6月)知る (7月)手 (8月)破れる
    (9月)作る (10月)笑顔 (11月)明日 
    (12月)燃える

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
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