so242
     (せんりゅうつれづれそう)


         
第242号(R4年2月)
河 津 桜
(かわづさくら) の

        (科目)バラ科   (花言葉)思いを託しします、淡泊、精神美、
 落葉高木でカンヒザクラとオオシマザクラが自然に交配してできたものとされる(諸説あり)。昭和30年ころ静岡県河津町の飯田邸に移植されたことをきっかけに広まり、昭和43年に河津町の桜という意味合いで「カワヅザクラ」と命名された。花の色が濃いことや早咲きであること、花期が1か月程度と比較的長いことが特徴。

 上記の河津桜の写真は今年2月16日に伊豆半島先端へ行って撮ってきたものです。橘さんの随想の「アレクサ」はスマートスピーカーの1つ、私の最近の話し相手、0.1人分増えた家族です。コロナ禍の中で何ができるか、いろいろやってみるのもいいでしょう。
    (★印は英人の推奨句)



課 題   「 飛 ぶ 」

困ったら戻れよ巣立つ子どもたち    橘
空を飛ぶための翼はないけれど   ★靖坊
密をさけ故郷へ飛ぶ渡り鳥     ★さくら
ジャンプ台飛び出す先に金メダル   くまちゃん
寒風に飛ばされるなよ細い月   ぺ天使兄
園庭に飛び交う雪玉子らの声    ぺ天使妹
飛び立つ子希望と期待背負いつつ   瑞希

飛び立った鳥の行方は知らぬまま    桃華
二段ずつ飛ぶ歳ではない自覚   英人



  「春の予感」    瑞希

ほっこりと明日も春でいてほしい
  日差しには頑固な雪も負けました
    雪の下かくれんぼしてる野菜達
 ★春らしき気配を探す窓の外
   木も踊る春よ来い来い芽吹き待つ

  


「 冬の庭 」    靖坊

土までも枯れ果てている冬の庭
★壁際は落ち葉と怠惰の吹き溜まり
ひとり酒心の庭も枯れている
雑草は緑こんなに寒いのに
冬尽きる時を静かに待っている



 (随想1)  「ミカンの皮」  靖坊  
                  
 
 年末年始はミカンをよく食べます。むいた皮がもったいないなあと毎年思っていたのですが、一昨年前から捨てずに食べることにしました。
 天日干ししてカラカラに乾燥させた後、みじん切り器で細切れにし、さらにコーヒーミルで粉砕。出来上がったミカン粉末は酒に入れたり、ヨーグルトにかけたり、米と一緒に炊いてミカンご飯にしたりして楽しんでいます。
 柑橘系の爽やかな香りがふんわり漂ってなかなか美味しいですよ。漢方では陳皮と言って血行が良くなるとか。生ごみの量も減って一石二鳥です。皆様も是非どうぞ。




「 如 月 」     橘

★手放した風船今も追っている
飛ばされた土地案外と性にあい
自由へと近づく一つ捨てるたび
別居の子同居の時より優しくて
ねぎらいの言葉今度はあなたへと



    (随想2)   「 ア レ ク サ 」   橘

 アレクサの調子はいかがですか。うちも昨年娘が買ってきました。私もはじめは留守番電話が出た時と同じように、機械に向かって話すのに緊張しましたが、最近はずいぶん慣れて、天気を聞いたり、家事のBGMに音楽を流してもらったりと楽しんでいます。
 この様子なら、将来ロボットとも暮らせるような気がしてきました。ロボットならいやなことも言わないし、将来のことを心配してやることもなく、気楽に暮らせると思うと待ち遠しくなりました。


 



  「北京オリンピック」    さくら

   金色の夢を描いて天高く
 挑戦の先に見えたか三連覇
気まぐれな氷の神に乱されて
  涙より笑顔をみせて胸張って
    ★感謝する気持ちが君を強くする


 

 
・・・英人の20句抄・・・「 アレクサ 」

         アレクサの宣伝に目が動く午後
          声かけて応えてくれると言うけれど
           首ひねり調べる首が戻らない
             挑戦と我が身忘れて購入し
 数時間頭の体操セットでき
  アレクサと呼びかけ声が返る朝
    我が名まで呼ばれ募る不思議さ
      アレクサに知識に遊びに誘われる
        アレクサと声かけ始まる一日
            きのうまでと習慣変わる日常
            語りかける相手に欲しい見目形
           AIとはこんなものかと直に感じ
          学習の先の変化が楽しみに
         理解の及ぶ世界は遠くなり
        近未来アレクサひとつで覚えてる
          ウイルスは如月の厳寒生き生きと
          巣ごもりの生活はもう限界に
          春だ春だ生身で春を感じたい
          共存の社会の模索始めよう
          人間は模索続けて今にいる


 


 「オンライン}   くまちゃん

★放課後の部活動までオンライン



「 春の景 」   桃華

春なのにまた雪雲が泳いでくる
寒くても草取る時は無の時間
切り干し大根終日作りかさつく手
春を待つ枯れ葉の下の福寿草
★陽だまりで新聞拡げティタイム



    


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 冬の五輪開催中ですね。ついつい観てしまいます。いろいろな問題点が取沙汰されていますが選手の皆さんには頑張ってほしいですね。


◎橘
 オミクロン株の猛威がなかなか収まりません。夜明け前が一番暗い・・・という状況なら少しは気が楽になるのですが。


◎さくら
 オリンピックを観ていて、もう少し?若かったらスノーボードをやってみたかったと思いました。流石にこの年では危険かなと思いますが、空を舞うのは気持ち良さそうですよね。


◎ペ天使兄
 寒い日が続きますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。寒さも後少しの辛抱かと思います。

◎英人
 川柳連れ連れ草をあれほど楽しみにして頂いていたペ天使さんから、今月の投稿がありませんでした。寂しい限りです。それほど体調が悪いのでしょうか。1句でも2句でも送って頂けると安心できます。3月号はよろしくお願いします。(3/3)




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
冬尽きる時を静かに待っている(靖坊)    桃華
 “もうすぐ春ですねェ”と歌声が聞こえてきます。少しずつ暖かさも増え、心もほっこりし始めました。今年の冬は本当に寒く、コロナ禍も加わって閉じこもり生活の長かったこと。少しずつ身体を動かしたくなりました。

密をさけ故郷へ飛ぶ渡り鳥(さくら)    桃華
 コロナで2年余のきつい生活が続いている。みんな蜜の少ない故郷へ逃げ出したくなる。ところが今、ウクライナでは故郷を捨て戦のない地へ逃げようとしている。命が大事!戦争反対!声を上げても武力にはかなわぬ現実を見せつけられて悲しい。

放課後の部活動までオンライン(くまちゃん)   英人
 コロナ禍で何でもオンラインで済ます社会が来てしまいました。オンラインで済ませられる用事もあるでしょうが、本当にこれで事足りるでしょうか。何か欠けていく気がしてなりません。特に子供らには気になって仕方がありません。

春らしき気配を探す窓の外(瑞希)    英人
 今年は寒い!コロナもあって家の中に閉じこもりがちである。しかし、自然は巡る。そろそろ外に春の気配はないかと、窓から探してみる。見つかったでしょうか? 外に出て探した方が早いと思いますが・・・。

自由へと近づく一つ捨てるたび(橘)    英人
 持っていることによって束縛になっているものも多いでしょう。物にもあるでしょうし、人にもあるでしょう。断捨離がはやっている。老いればますますでしょう。見極めが大切です。でも、私は妻の言う断捨離に顔を背けています。

園庭に飛び交う雪玉子らの声(ぺ天使妹)   英人
 今年は雪が多く、こんな姿を多く見られたでしょうか。しかし、コロナ禍です。随分制約があったでしょう。思い切り元気に飛び跳ねる園児の姿はこちらも元気がもらえます。そんな日が早く戻ることを願ってやみません。

・春なのにまた雪雲が泳いでくる(桃華)    靖坊
 三寒四温なんて言葉がありますが、一直線に春へ向かうのではなく行きつ戻りつしながら春がやって来るからこそ、喜びも大きくなるのだと思います。山道を登る時も道草を食ったり脇道に逸れたりしながらのほうが楽しいですからね。そろそろお花見の計画でも立てようかなあ。


       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2022年「課題」
    (1月)吹く (2月)飛ぶ (3月)命 (4月)いつも
    (5月)月 (6月)知る (7月)手 (8月)破れる
    (9月)作る (10月)笑顔 (11月)明日 
    (12月)燃える

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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