so240
(せんりゅうつれづれそう)
第240号(R3年12月)
多 羅 葉 (たらよう) の 章
(科目)モチノキ科 (花言葉)伝える、
高さは20m位になる常緑広葉樹。春に光沢のある厚い長楕円形の葉のわきに、黄緑色の小さな四弁花がまとまって咲く。雌株は花後にたくさんの淡緑色の小さな丸い実を固まってつけ、晩秋から初冬に真っ赤に熟す。木の名は、葉に文字を書くことができる性質をインドで経文を書く紙の原料となったタラジュ(多羅樹)になぞらえて名づけられた。
川柳連れ連れ草は今月でちょうど240号、満20年です。よくこんなやり方で20年続いてきたと感無量です。人の出入りもありました。でも今参加して頂いている人によって継続しています。更に高みを目指して進みましょう。 (★印は英人の推奨句)
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課 題 「 歩 く 」
先行きがわからぬままに歩く日々 ★靖坊
歩けなくなっても逃げ道さえ遠く 橘
一歩ずつ夢へ近づき春が来る さくら
冷たい手握って歩く冬の朝 くまちゃん
思い出す我が子が一歩歩いた日 瑞希
倖せの館に向けて歩く今 ペ天使
歩けども歩けど着かぬ今朝の夢 ★ペ天使兄
かさこそと落葉の声聞く朝散歩 ペ天使妹
歩き続けた年月私のたからもの 桃華
歩くこと趣味にして老い遠ざける 英人
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「 霜 月 」 橘
親ガチャと言って言われてさみしくて
迷いたくないと思えばなお迷う
★穏やかな日だから一人泣きました
心配がいつでも原動力になる
立ち向かうことで不安を消していく
「冬休み」 くまちゃん
★テスト前遠くにかすむ冬休み
「 眠 る 」 ペ天使
寝つくまでささやく様に子守歌
早寝して人ねむる頃目が覚める
★眠ったら夢の中では逢えるかも
眠れぬ夜赤いワインに助けられ
人形に一声かけて床に就く
(随想) 「歳々年々(その9)」 英人
今年も新型ウイルスで明け暮れた1年になってしまいましたが、それでもここに参加の皆さんはこの禍に侵されることもなく、過ごされました。振り返ってみれば無いようでもいろいろあったと思います。
私は昨年、この欄で朝の散歩のことを書いています。それは今年も継続できました。そして今年大きかったことは、やはり老人会会長に自ら名乗り出たことでしょう。行事が少なくなったと言ってもまだまだいろいろあります。用事の半分は老人会関係だった感じです。名乗り出たことに悔いがないことは私の運の良さです。活力源にもなった気がします。
そして残念なことは、楽しみにしていたシルバーカレッジが今年も中断となってしまったこと、そして一宮友歩会の例会が2回しか行えなかったことです。
しかし、後半には己書という新たな手慰みを見つけました。「話・話」 や川柳連れ連れ草と連携させることで、意味のある楽しいものにできそうです。
皆さんも今年の良かったことを思いだしてください。そして、継続と新たな期待を抱いて、来年に備えてください。明けない夜はありません。
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「 旅 」 瑞希
★足跡と思い出残す老いの旅
憧れの秘境の村は秋深く
霜溶けずこわごわ渡る吊り橋を
対向車やっと会えたよ安堵する
旅終えてスマホの写真懐かしむ
「友との再会」 さくら
何着よう流行りの服が見当たらず
久しぶり上り電車の窓の外
★変わらない笑顔に大きく手を振って
マスクから溢れる笑みは防げなく
収束を願い新たな約束を
・・・英人の20句抄・・・「 あと五年 」
感染者減少に気が楽に |
止めていた行事徐々に開かれる |
友歩会再開に喜々として歩く |
次々とツアー旅行申し込む |
お華束も鏡餅も作る年末に |
寺社行事で年末年始過ぎていく |
補聴器と己書を加え今年終え |
補聴器を上手に使い楽になる |
随想と川柳結ぶ我が己書 |
一年を指折って数え足りぬ指 |
無いようであるのが生きている証 |
耐えること慣れて老後が楽になる |
コロナ禍で身についた癖崩さない |
知らぬ間に落ちた体力戻らない |
過ぎた日を悔やむ時間はありません |
来年の楽しみとなったシルバーカレッジ |
次に吹く風の色に望みかけ |
気力さえ保てば何とかなる老後 |
あと五年あと五年のおまじない |
コロナ後の夢想が近ずく新年に |
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「 寒 い 朝 」 靖坊
寒い朝目覚まし止めてまた眠る
あと五分寝たら起きようまた眠る
大丈夫まだ間に合うとまた眠る
寝坊した朝は寒さが身にしみる
★言い訳を考えながら家を出る
「師走の風」 桃華
いつも来る師走の風は急ぎ足
青空にぽっかり浮かぶ父母の墓
友の声聞けば元気になる予感
寒椿冬乗り越える覚悟する
★十二月夕焼け空を眺めてる
・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
◎靖坊
今年もあとわずか。やり残しのないように、除夜の鐘を聞くまで気を引き締めて頑張りたいと思います。
◎橘
友歩会、久しぶりの開催おめでとうございます。結婚前、稲沢に住んでいましたので、津島、佐屋など懐かしい地名でした。織田信長の頃は川の水運が発達しており、名古屋より津島の方が発展している街だったようですね。車で走ればあっという間の道のりも、歩いて巡ればたくさんの発見や出会いがあると、友歩会のレポートを見るたびに感じます。
◎さくら
あっという間に12月になりました。年を重ねるにつれ、月日が過ぎるのが早まっていく気がします。年末のゆく年くる年も、カウントダウンも、毎年マンネリだな〜と思っていますが、普通に年越し出来る事って、本当に有難い事ですね。川柳の会の皆様には感謝しております。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・
・親ガチャと言って言われてさみしくて(橘) 桃華
“親ガチャ”なんて変なコトバが生まれました。確かに子は親を選択できず、不都合なことがいっぱいありますが、どの親も子を思う気持ちは一緒だと思うのですが・・・。“あなたを愛しているよ”と親は叫べばいいのです!!頑張りましょう。
・マスクから溢れる笑みは防げなく(さくら) 桃華
久しぶりの再会はついつい笑みがこぼれます。マスクで顔を隠していても目の表情はあなどれないものです。嬉しさいっぱいの友との再会に私まで思わず笑みがこぼれました。コロナ禍で我慢の日々ですが、、破る勇気も必要かなと思った次第です。
・先行きがわからぬままに歩く日々(靖坊) 英人
毎日毎日行きながらも、本当はどこに向かって歩いているのでしょう。目先の小さなことは分かりながらも、肝心なことは分からぬままです。こうして大きな粗相もなく生きておられることに、生かされていることを知るのみです。ただただ感謝あるのみです。
・倖せの館に向けて歩く今(ペ天使) 英人
そうでしょう、余分なことは考えず、自分の思う幸せに向かって歩くのみでしょう。いろいろ想定外のことも起こりますが、それはどうしようもありません。念ずれば叶う、そう思って穏やかに過ごしたいものです。
・歩けども歩けど着かぬ今朝の夢(ペ天使兄) 英人
現実に描く夢は叶うこともあるが、寝ている時の夢は全くどうしようもない。私は毎日のように夢をみるので、これが苦で仕方がない。それもいい夢ならいいが、大方は辛いものが多く、今でも仕事に関係した夢をみる。夢にも意味があるという話を聞くので、やはり仕事は大変だったのだと、変な感心をする。
・旅終えてスマホの写真懐かしむ(瑞希) 英人
旅の楽しみ方は、行く前3割、行って5割、帰って2割というのが私の考え方であった。帰って旅の写真を見るのは楽しいものである。今はスマホという便利なものがあり、カメラを持って行かなくても済む。今の私は、行く前の3割がほとんどゼロであり、なんと怠け者になったのかと思う。帰って2割はほとんど掲示板のことである。
・知らぬ間に落ちた体力戻らない(英人) 靖坊
体力の衰え、最近は嫌と言いたくなるほど実感しています。筋力はもちろんですが心肺機能の低下が特にひどくて、少し坂道を登っただけで息が切れてくるんですよね。まずは呼吸筋を鍛えることから始めたいと思います。
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投稿をお待ちしています。
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「川柳連れ連れ草」への投稿案内
次の要領で川柳及び感想文を募集します。
1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
ください。課題の題は2)の通りです。
2)2022年「課題」
(1月)吹く (2月)飛ぶ (3月)命 (4月)いつも
(5月)月 (6月)知る (7月)手 (8月)破れる
(9月)作る (10月)笑顔 (11月)明日
(12月)燃える
3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
(150字以内)も募集いたします。
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
います。感想文もその句のページに随時掲載します。
掲載方法は一任してください。
5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。
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