so236
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第236号(R3年8月)
紫 蘇 
(しそ) の 

         (科目)シソ科     (花言葉)力が蘇る、善良な家風、
 芳香性の一年草本。中国原産で、各地で広く栽培されている。食用にする葉の色により赤ジソとその変種の青ジソがあり、大葉は青ジソの別名である。茎は四角形で直立し高さ1m程になる。葉は対生に付き、長い柄があり、広卵形で先端は尖り、縁には鋸歯があって緑色または赤みを帯びる。花期は晩夏のころで、花穂が次々と開花する。

 コロナ禍と酷暑の中、強行に開いたオリンピックが終わったと思ったら豪雨である。ウイルス感染者は更に拡大し、ますます自粛が求められる。ペ天使妹さんが言われるように、人類に問題を投げかけられているのかも知れない。そう思って、いろいろ見つめ直す時期であろう。
                            (★印は英人の推奨句)




課 題   「 ぬれる 」

濡れるのを覚悟で走るランドセル    ペ天使
濡れながら歩数稼ぎのウォーキング   ペ天使兄
濡れている肩に折れ傘さしかける   ★ペ天使妹
亡き夫の打ち水恋し濡らす庭    瑞希
濡れながら雨を感じる帰り道    くまちゃん
頑張った証したたる濡れた髪    さくら
ぬれている頬はあなたのせいじゃない  ★靖坊
一粒の雨でも傘をさす夫    橘

ぬれタオル干せば心も軽くなる   桃華
濡れた服行く末案じ脱いでみる   英人




  「猛暑の日々」   瑞希

立秋と暦の上では書いてある
  この夏は旅番組で我慢です
    軽トラは孫にとってはベンツです
  ★選手達パリに繋げる夢を追う
    メダル取る成し得る事は命がけ



「 葉 月 」      橘

分断の八月私は少数派
雷鳴に動じぬ猫も私も
マスクした人は目のみで会釈する
会わないですむ人案外多いもの
★蝉の羽一枚身体が見つからぬ



 (随想1)  「フリマアプリ」   橘
                  
 
 3年前、タブレットを入手したことから、断捨離の動機づけにフリマアプリを始めました。ITには自信がなく、はじめは子どもに聞きながら、ビクビクしながらの挑戦でしたが、いつのまにか取り引きも300回を超えました。しまったままの服、鞄、靴、本、芸能人やアニメの新聞広告・・・さまざまなものに需要があるのに驚きます。
 思いがけなかったのは、漫画や雑誌の付録が売れたことです。いつまでも古い物ばかりため込んでいる・・・と自分でもマイナスにしかとらえられなかったことが30年以上経った今、評価してくれる人がいるということが嬉しく思えました。また、発送の手早さ、梱包の丁寧さ、メッセージの対応のよさなどほめてもらえることもあり、少しだけ自信につながるような気がしています。




「母に聞く」  くまちゃん

★予定表昨日何した母に聞く

 東京オリンピック2020」 
              さくら


開幕は不安と期待渦巻いて
新星が夢と希望の矢を放つ
挑戦は金メダルより眩しくて
★讃え合い友の涙に虹架ける
ありがとう感謝で幕を下ろす夏

 

 
(随想2) 「東京オリンピック」  さくら

  開催が危ぶまれた東京オリンピックでしたが、先日幕を下ろしました。開催には賛否両論ありましたが、アスリートの皆さんの頑張りを発揮する舞台があって良かったと思い、終わった今は何となく安堵の気持ちです。
 コロナは一向に収まる気配もなく、大切な一年半を無駄にしてしまったような気がしていましたが、オリンピックを見て、これからはもっと意識して濃い毎日を送りたいと思いました。



   「 太 陽 」    ペ天使

    太陽が出ても嬉しい隠れても
   雨の日は太陽だって日曜日
  太陽が真っ黒にした白い肌
   太陽と水のおかげで芽を出した
    ★太陽に顔見せぬよう傘をさす



 
・・・英人の20句抄・・・「充実の朝」

 朝五時起きを始めて二十幾年
 冬の五時暗くて寒くて辛いもの
 習慣になれば苦もなく起きられる
 朝一番コーヒーを入れ新聞読む
    早起きのきっかけとなったインターネット
    その頃は電話回線使ったネット
    インターネット使えば電話がつながらぬ
    早朝なら電話がかかることはなし
            早朝は決めた時間が取れるもの
            いつしか日記も朝書くことに
            飲んで帰って夜は日記も忘れがち
            思い出し書く日記は呆け防止
     読んですぐ書く返信は危険です
     いらだったメールは一晩置きなさい
     一晩を過ぎれば気分和らぐもの
          ラジオ体操に合わせ妻起きてくる
          一緒に体操をして食事です
          今年からこの後散歩が加わった
   早起きの得は片手で足らぬもの
   充実の朝の三時間我が老後



 

「東京五輪の17日間」  靖坊

超人もやはりマスクをつけている
ルールなどわからぬままで眺めてる
すごい汗うちわであおってやりたいな
★勝者より敗者に共感してしまう
終わってもコロナの日々は終わらない



「 八 月 」   桃華

長雨も猛暑もうんざり盆供養
八月十五日長い雨が降る
長雨が続き急いで西瓜食べ
★来年を見据えて種を取っている
魚の骨心に刺さったまま秋へ


 


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 

◎橘
 
今日は本当に暑いですね。暑さには強いつもりでいましたが、最近は頭痛がするようになりました。8/8受け)

◎靖坊
 東京オリンピック終わりましたね。開催には賛否両論ありましたが個人的にはかなり楽しめました。(8/9受け)


◎ペ天使妹
 酷暑、コロナ、大雨災害と次々襲ってくる事柄に人類に問題を投げかけられている様な気がしてなりません。


◎さくら
 今年のお盆シーズン後半は、全国的に豪雨になり、至る所で災害が発生していて、大変心苦しいです。今週も、雨雲が発生するようですので、くれぐれもお気をつけ下さい。




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 ・ 濡れながら雨を感じる帰り道(くまちゃん)   ペ天使兄
     「雨を感じる」が気になります。雨が「いやだ」と感じられたのでしょうか。濡れるのも
    「いいもんだ」と感じられたのでしょうか。私は後者だと思いたいです。また、他に何か
    感じることがあったのでしょうか。今回の投句で〈濡れるのを覚悟で行けば雨楽し〉に
    しようかと迷いました。何事も良いように考えると気分が楽になります。

 ・太陽が真っ黒にした白い肌(ペ天使)    桃華
     
夏の日焼けはたまらない。日焼け止めクリームを塗っていても汗で流れ、肌は真っ黒
    になる。
畑仕事をしていると、それがひときわ大きい。だから私はいつも真っ黒。しかし、
    これは健康色だと自分だけに言い聞かせているが、やはり白い肌の人が羨ましい・・・。

 ・濡れながら歩数稼ぎのウォーキング(ペ天使兄)   桃華
     
う~ん!雨に濡れてもウォーキングするなって、立派です。私も毎日夜、知人と3人
    で歩いています。が、雨の日はちょっと嫌ですからお休みにしています。暗いし転んだら
    大事になるからと言い訳をしつつ。健康のためと言うよりおしゃべりで、ストレス解消と
    ばかり、頑張っています。

 ・
この夏は旅番組で我慢です(瑞希)    英人
     「この夏は」は「この夏も」ではないですか?本当に旅行には出かけられなくなりまし
    た。9月に老人会の旅行が計画されて、参加費をも払っていたのに中止になりました。
    これではいつ安心して出かけられるようになるのでしょう。まだ当分旅番組で我慢で
    しょうか。

 ・
勝者より敗者に共感してしまう(靖坊)    英人
     勝者の勝ち誇った姿より、敗者の無念な気持ちに何か心が動いてしまう。私にも往々
    にあります。敗者の方がより身近と感じるからではないでしょうか。オリンピックはほとん
    どの人が敗者です。人生もしかりです。しかし、人生の勝者、敗者はその人自身が判定
    することです。そして誰もが勝者になれることです。そのことを忘れていけないでしょう。

 
挑戦は金メダルより眩しくて(さくら)   英人
     金メダルは世界に一人です。それにどれだけ多くの人が挑戦してきたことか。この
    挑戦が尊いのです。金メダルだけに価値があるのだったら、何ともむなしい世界です。
    人生は挑戦に価値ありです。挑戦することがもう金メダルです。

 ・
(随想1)「フリマアプリ」(橘)   英人
     フリマアプリの話が橘さんから時々出てきていましたが、今回の随想で、300回と聞
    いてびっくりです。自分ではそれ程利用価値がないと思い、それが世間では十分価値
    があるものなのだ。またそれだけ家にはいろいろなものが眠っているのだ。孫も時折
    メルカリで売買しているようだ。私も本気で考える価値がありそうだ。

 ・
朝五時起きを始めて二十幾年(英人)    靖坊
     情けない話ですが何の用事もない朝はいつまでも寝ています。特に二度寝が大好き
    です。半分眠って半分起きているような状態でゴロゴロしていると無上の幸福を感じる
    んですよね。この習慣はなかなかやめられそうにありません。今度爪の垢を煎じて飲
    ませてください。



       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2021年「課題」
     (1月)星 (2月)雨 (3月)優しい (4月)いつも
     (5月)声 (6月)聞く (7月)さみしい (8月)ぬれる
     (9月)胸 (10月)ひそか (11月)歌う (12月)歩く

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


              川柳投稿 


川柳&ウォーク