so231
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第231号(R3年3月)
姫金雀枝
(ひめえにしだ)の

             (科目)マメ科     (花言葉)謙遜、清楚、豊穣、卑下、
 常緑低木。原産地は地中海沿岸地方。日本で「エニシダ」として流通しているものはこの姫金雀枝が多い。樹形は株立ち状となり、枝は枝垂れる。小葉の形は卵形。関東から西では庭植えが可能。開花時期は4月から6月である。蝶形をした黄色い小振りの花をつける。花はよい香りがする。

 春です。愛知県ではもう桜の開花宣言がありました。孫が高校合格を伝えてきました。新年度の役員引き継ぎが始まります。コロナはまだ終息とはいきませんが、日々着実に動いています。もう一脱皮しよう。
                            (★印は英人の推奨句)



課 題   「 優しい 」

優しいとついプレゼントしたくなる    ペ天使
  薄紙に優しさ包み雛納め   ペ天使兄
叱らぬが優しさだとは言い切れぬ   ペ天使妹
さくら舞う優しい風の春便り    さくら
バスの中優しい人が席ゆずる    くまちゃん
包み込む春の日差しの優しさを    瑞希
今日だって優しいふりができました   ★橘
桜咲く優しい雨の降った後    ★野のはな
本当に怒ると優しい声になる    靖坊

怖い顔優しい顔も母ゆえに   桃華

優しさを忘れた世間に憂い持つ   英人

 



  「 誕生日 」    ペ天使妹

★年毎に重さ増しくる誕生日
  みんなの目バースデーケーキに移ってる
    ローソクは太目数本細目6本
 ローソクの灯りに皆の顏優し
   折箱に赤飯詰めてお福分け


「 夕焼け 」   くまちゃん

夕焼けが富士の向こうに消えていく


「もうすぐ春ですね」  さくら

春巡りマスクの顔が馴染む街
距離とって今年は花見できるかな
★澄んだ空ひこうき雲がひとりじめ
コーヒーも気持ち和らぐさくら味
春雷が怒り鎮めて夜がふける



 (随想1) 「 想 定 外 」  さくら
 

 今日の千葉はとても良いお天気でしたが、先週の土曜、首都圏では豪雨でした。ペテン兄さんのお住まいの市川市では水の被害が出たようなのですが、被害が無ければ良いなと思いました。
 地震も豪雨も想定外の事が起こるので、日頃から備えをしっかりしようと思います。そう思い、トイレットペーパーや缶詰等が増えて部屋が狭くなるのも考えものなんですが。
 ようやく首都圏も21日に緊急事態宣言が解除になりそうですが、引き続き気持ちを引き締めつつも、春を楽しみたいと思います。
(3/15)




   「  声   」    ペ天使

    「おめでとう」誕生会かも幼稚園
  「風邪ですか」ハスキーな声それも良し
ウォーキング腕・足・動き・おしゃべりも
  ★おねだりのヒソヒソばなし漏れ聞こえ
     セールスの電話黙って聞くだけに



「  春  」    瑞希

青春は親の心配なんのその
楽しもう老いの青春でもコロナ
★いつまでも春を追いかけ生きて行く
老いませんせめて心の中だけは
ひとひらの彼岸桜もおらが春

 
(随想2)   
「  旅  」   瑞希

  いつもなら電車に乗って旅しているこの時期ですが、今年はコロナが怖くてその気になりません。コロナの収束を待っている間にどんどん歳を重ね、足腰が弱って何処へも行けなくなってしまうと、元気印の友が嘆きます。ほんま!ほんま!と私も共に嘆いている昨今です。

     
 もう十年津波の年に夫逝く



「 弥 生 」    野のはな

すくすくと三歳児の背丈と語彙力
対等に話ができる目を見張る
ばあばあが知らないことも知っている
★にらめっこしよう初めから笑う
じゃんけんをしようずーっとぐうを出す



「 弥 生 」    橘

コロナ禍は収まる時期は未定でも
従順な擬態にマスクはちょうどよい
廃業の店先鉢の梅咲いて
★実家には母と雛人形が棲む
しまう日の予定頭に雛飾る


 
・・・英人の20句抄・・・「新年度へ」

         コロナ禍が拍車をかける凡々さ
        数えれば良いこともあったコロナ年
       早々に桜が咲いて年度末
      日常が変わる変わらぬ興味持つ
           大学を転学すると孫が言う
           寝耳に水の話をさらっと言う
           将来の道が見えての決意なり
           真剣に選んだ道ならそれも良し
 高校へ進む孫にも驚きぬ
 老人の常識通じぬ孫の意志
 意志を持つ孫二人は誇りかな
 話聞き楽しみ増えたとほくそ笑む
        四月から老人大学に通う僕
         老大生何年越しの願いです
           四月から新たな柱三つでき
             やり甲斐を見つけて心新たなり
       明日のため戦略練って楽しまん
       健康を保たねば無に帰す決意
       老人の自覚を高め慎重に
       コロナ禍を駆逐して春爛漫に



  「イチゴ酒」    靖坊

 日本酒にイチゴを漬けて一週間
  桃色の幸せに浸りながら飲む
 ひなまつりイチゴ酒こそふさわしい
★不自由の中で幸せ楽しもう
  甘酸っぱいイチゴのような春となれ



「  春  」     桃華

子らもまた春を待ってる遊歩道
よく眠り一日楽しむ春の川
コロナ禍で闘い続ける受験生
天国に救い求める墓参り
★少しずつ春が芽吹いてくるわが家


 


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 三月に入って春らしくなってきましたね。今年もひとり花見を計画中です。


◎ペ天使兄
 空気が柔らかくなりました。こちら関東地区は特にコロナの終息が見えてきません。暖かくなると良い方に向かうのかもと期待したいところです。


◎橘
 先月の句と随想に、桃華さん、ペ天使妹さんの感想をいただき、ありがとうございました。自信のない句や文でも、丁寧に読んで下さる方がいてとてもうれしく励みになります。




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
にらめっこしよう初めから笑う(野のはな)
 ・
じゃんけんをしようずーっとぐうを出す(野のはな)  ペ天使妹

     可愛い仕草や状況が目に浮かびます。至福の時ではないかと思っています。
    時間の経つのも忘れそうですね。じゃんけんで「ぐう」ばかりは?どう
   いうお気持ちなんでしょうね。ぐうは固く強く感じられるのでしょうか?
   本音を聞いてみたいものです。


 
コロナ禍で闘い続ける受験生(桃華)    ぺ天使妹
     昨年~今年と世界中の人々が厳しい中ですが、受験生にとっては「何故?自分
    たちの時に」という思いがある事でしょう。しかし報道で知る限りですが、試練と受
    け止め工夫しながらの生活にエールを送られずにいられません。

 
不自由の中で幸せ楽しもう(靖坊)    ペ天使妹
     この句のままの生活をされているのでしょう。いつも前向きで !!百薬の長と言わ
    れるお酒と仲良しでお元気なのでしょうね。

 
・ (随想1)「 想 定 外 」(さくら)   ペ天使兄
      市川市での水の被害でお気遣いいただきましたが、強く降ってるなとは思いまし
    たが、他所からの見舞い電話で被害を知ったというくらいでした。幸い我家で影響
    は有りませんでした。有難うございました。今の地球環境ではいつ何が起こるか
    分かりませんね。まず避難場所を確認しておきましょう。

 ・
みんなの目バースデーケーキに移ってる(ペ天使妹)   靖坊
     ケーキ、大好きです。だからと言って一年中食べていては有難味がなくなるので、
    ホールケーキを食べるのは誕生日とクリスマスの二回だけと決めています。今年の
    誕生日はホールケーキではなくロールケーキをいただきました。もちろん一人で完
    食です。お腹も心も幸せになれますね。

 
澄んだ空ひこうき雲がひとりじめ(さくら)   桃華
     
真っ青な空・・・きれいだなと眺めていると飛行機雲がまっすぐに伸びていく。白い
    雲が青い空に映え、コロナ禍の日々に安らぎを覚える。自然はいつも大らかで私に
    幸せを運んでくれるから好きだ!!。


 
廃業の店先鉢の梅咲いて(橘)    桃華
     コロナ禍のため、あちこちで廃業に追いやられる店が増えてきた。残念なことで
    ある。そんな店先に放置された植木鉢に、律儀にも梅の花が咲いたとは。梅も最
    後の力を振り絞ったのでしょうか。

 
いつまでも春を追いかけ生きて行く(瑞希)    英人  
     追いかけるなら、楽しいもの、希望のあるもの、意義のあるものなどがいいですね。
    春はそれにふさわしいでしょう。日々暖かくなり、花が咲き、鳥が飛ぶ。そしていつ
    までも夢を見て、生きていく。老いるほどにその気持ちは大切でしょう。

 
セールスの電話黙って聞くだけに(ペ天使)   英人
     家にいると本当にこうした電話が多いことに驚く。これだけかかると言うことは、
    効果があるのであろう。私はつい相手をしてしまうので、鴨の予備軍だろう。妻は
    聞くだけ聞いて「ご苦労様」と言って上手に電話を切る。この技を早く習得したい
    ものである。

 バスの中優しい人が席ゆずる(くまちゃん)   英人
     弱い人に席をゆずる、そういう優しさを若いときから身につけていたいものです。
    これ一つがきっかけで人柄が磨かれていきます。人に優しいのは人のためではなく、
    自分のためになります。いろいろ体験、勉強してください。



       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2021年「課題」
     (1月)星 (2月)雨 (3月)優しい (4月)いつも
     (5月)声 (6月)聞く (7月)さみしい (8月)ぬれる
     (9月)胸 (10月)ひそか (11月)歌う (12月)歩く

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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