so227
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第227号(R2年11月)
五色唐辛子
(ごしきとうがらし)の

        (科目)ナス科     (花言葉)生命力、悪夢がさめた、旧友、
 南アメリカ原産の多年草常緑樹。ただ寒さに弱いので一年草扱い。背丈30~40cm。実の見所は8~11月。色とりどりのカラフルな実を観賞できる。最初は緑の実も、赤~黄色・紫など様々な色に変化する。実の形は丸から円錐状のものなどがある。花は小さく目立たない。葉は濃緑で実との対比が鮮やか。斑入り葉や黒紫葉の品種もよく出回っている。

 ウイルス騒動が始まってもう10ヶ月である。ここに来てまた感染者増大である。自粛生活に耐えられなくなった結果だろうか。先はますます見えにくくなってきた。ここはできる範囲で、いいと言われる生活をしていくことだろうか。
                            (★印は英人の推奨句)



課 題   「 待 つ 」

まだ待とうくたびれるほど待ったけど    靖坊
出来るまで待つのが母の役目かな    野のはな
待ちぼうけお供に歌と青い空    さくら
先頭で次のバス待つ座るため    くまちゃん
 ポチは待つ「よっし」と声が掛るまで   ペ天使
 電車待つ時間苦にせぬ齢になる   ★ペ天使兄
孫を待つ改札口で背伸びする   ★ペ天使妹
子以上に合格通知待った日も    瑞希
ジッと見ているのは撫でてほしい猫    橘

待ち人が来ない駅舎が暮れかかる    桃華
待つことになれた後半楽になる    英人


 



  「 霜 月 」   橘

半年の講座素顔を知らぬまま
  ★頑張れるつもり私は頑張れる
    追いかけた幸せこんなだったかな
  夢想する人生選ばなかった今
私でもここまでやってこれたんで


「  居 候  」      ペ天使

居候料理洗濯担当す
居候一番風呂は遠慮する
もうひとつ食べたいけれど手を出さぬ
★宝物置く場所知った居候
長逗留当家のすべて知り尽くす



「干潟へお散歩」    さくら

★日常を離れ自然に深呼吸
穏やかな水面に映る澄んだ空
ひと休み旅の途中の野鳥たち
古き良き歴史を刻む喫茶店
温かい笑顔行き交う商店街




 (随想)  「明るい未来を夢見て」  
 
 今年7月のある土曜日。コロナ禍と、なかなか明けない梅雨にもやもやして過ごしていた最中、ある俳優さんの訃報が飛び込んできました。4ヶ月経つ今でも、頭の何処で彼の事を考えています。
 その俳優さんは、子役の頃から常に第一線で活躍され、映画、ドラマだけではなく、最近は歌やミュージカルでも活躍されていました。才能に溢れ、いつもキラキラとした笑顔で自ら光を放つような存在だったのに加えて、大変な努力家だったそうです。これからミュージカルで世界に羽ばたくはずだったのに
 彼の真実はわかりませんが、突然このような素晴らしい方の未来が閉ざされてしまった悲しみは、今後も消える事はないでしょう。
 まだまだ大変な日々が続いていますが、皆が心をひとつにして、コロナ禍を乗り越え、明るい未来を夢見れる世界になると信じたいです。そして、自分も周りの人を今まで以上に大切にして、日々を丁寧に過ごして行きたいと思います。




   「 霜 月 」   野のはな

    価値観の違いウイルス対策に
  無神経な人に鉄拳下したい
★繊細な人が神経すり減らす
   目に見えぬ嗚呼インフルもコロナめも
      草むしり嗚呼年末に間に合った

「 黄 昏 」    瑞希

バラ色のエプロン掛けてする料理
夜なべして我が子の服を縫った日も
★本を読む同じページ今日もまた
老いる事抵抗します髪染めて
来年の約束をして木の葉舞う


 
・・・英人の20句抄・・・「 Go To 」

 夏過ぎて感染者減ってGoToへ
  GoToのかけ声に勇気出してみる
   次々と旅予約して明日の夢
    補助金に気持ちが動く人の常
      クーポンでふだん買わない人が買う
        GoToを利用しお得な旅になり
              出歩けば感染者増え元の闇
              感染者拡大に妻うろたえる
              キャンセルを促す妻に逆らえぬ
              GoToをキャンセルする悔しさ
              断りは妻を理由に堂々と
              恐妻家自認して楽になる老後
        GoToと言いながら言う控えろと
       左右見て中途半端は悔い残す
     三密避け何をするか自問する
          病も怖いが鬱も怖い日々
          引きこもり止めて自然に触れあおう
          コロナ鬱畑仕事で逃れてる
          コロナ禍に意欲を保つ食事する
          ほくそ笑むウイルス君に負けられぬ



「話題の映画を鑑賞」   靖坊

退治する側も結構鬼っぽい
うるっとするほどの心は残っていた
人を食う鬼の如くに食事する
鬼だけが人を食うとは限らない
★我もまた心に鬼を連れている


 「みぎひだり」   くまちゃん

★フェイントで敵を惑わすみぎひだり



「紅葉狩り」     桃華

コロナ禍で近場で遊ぶ紅葉狩り
まだ先があるから歩く紅葉狩り
紅葉がますます映える彼の死後
落ち葉踏む散歩の耳にピアノの音
★澄んだ空落書きしたい窓ガラス


 


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 大ヒット上映中のアニメ「鬼滅の刃」を観てきました。どうしてこんなに人気があるのか、ますますわからなくなりました。

◎橘
 お隣の方に柿を分けてもらい、昨年から干し柿を作っています。昨年は皮むきからずいぶん時間がかかってしまいましたが、今年は要領もよくなり、作業時間も短くなった気がします。今年は晴れの日が続き、先に干したものは短期間で干し上がり、もう食べられるようになりました。


◎ペ天使兄
 急に寒さに向かいました。コロナもまた、厳しくなりました。


◎さくら
 ここ数日の関東は、爽やかな秋晴れで気持ちも清々しい反面、コロナ感染者の人数が増えてきて不安でもあります。




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 子以上に合格通知待った日も(瑞希)   ペ天使妹
    全くその通りです。何も手に付かず、心そこに在らずでした。

 ジッと見ているのは撫でてほしい猫(橘)   ペ天使妹
    とかく猫は何を思ってるのか分からないと言われますが、飼い主となれば目の表
   情や漂う雰囲気で分かるのでしょう。撫でて貰えるまで待ってると思えば愛おしい
   ですね。

 
来年の約束をして木の葉舞う(瑞希)    ペ天使兄
    この約束には間違いがない。コロナ禍も関係ない。ありがたいことだ。自分はそう
   はいかない。次の1年もしかっり努力努力しよう。

 
価値観の違いウイルス対策に(野のはな)    ペ天使兄
    「経済」か「健康」か、世界中が迷っている。どちらにどの位の価値を認めるのか。
   正解はないが、「健康」を先ず優先すべきではないか。健康であれば何とか生き行く
   知恵は出るだろう。

 孫を待つ改札口で背伸びする(ペ天使妹)    桃華
    いっせいに改札口から出てくる人々の中から孫を見つけようとするばあちゃんの姿
   がほほえましいですね。つい背伸びをして探してしまう。少しでも早く見つけたいと
   いう気持ちがそうさせるのでしょう。孫はいつ会ってもかわいいものですね。

 
老いる事抵抗します髪染めて(瑞希)    桃華
    この気持ち凄く分かります。友達の中には自然がいいと染めない人もいますが、私
   はやはり抵抗しますね。腰痛持ちなので歩くのが辛いときでも、人前では意識して
   背筋を伸ばし、少しでも年若く見えるように歩いています。年齢より若いと言われると
   嬉しくなるのは私だけではなさそうですね。

 
・我もまた心に鬼を連れている(靖坊)    英人
    誰も良い面と悪い面を持っているものでしょう。善人と言われる人でもすべてが良い
   と言うことはないでしょう。心も同じです。鬼を連れていることもあるでしょう。作者は
   正直です。良い点、悪い点がどの程度のもので、どの程度の割合か、それが問題と
   私は思っています。

 
日常を離れ自然に深呼吸(さくら)    英人
    日常生活の中で深呼吸は忘れがちのものです。そういう場を離れた時、特に自然
   のいい空気に触れた時、自然に深呼吸をするものです。深呼吸は人を冷静にさせ
   ます。できれば日常の中でも時折、深呼吸をしたいものです。

 電車待つ時間苦にせぬ齢になる(ペ天使兄)   英人
    時間に追われなくなれば、電車を待つ時間も苦にならなくなり、またいろいろ観察
   する楽しみにもなります。これもゆとりのできた老後の成せることでしょう。こうした
   老後を十分に満喫し、その先に備えたいものです。

 
補助金に気持ちが動く人の常(英人)    靖坊
    私はトラベルではなくイートでGoToに参加しました。三つの予約サイトに登録して
   食べまくりました。二か月でこれほど外食をしたのは人生で初めてと言っていいくらい
   です。「お得!」という言葉に完全に踊らされてしまったわけですが、とても楽しかった
   ので良しとしましょう。増えてしまった体重は年末までになん とかしたいと思います。


       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2020年「課題」
     (1月)誰 (2月)言う (3月)互い (4月)誓う
     (5月)忘れる (6月)夢 (7月)一筋 (8月)君
     (9月)苦しむ (10月)別れ (11月)待つ (12月)命

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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