so220
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第220号(R2年4月)
朝 鮮 槙
(ちょうせんまき) の

               (科目)イヌガヤ科     (花言葉)****
 生垣や切り花に使われる常緑低木。園芸品種なので野外に生育することはない。母種はイヌガヤであるが、イヌマキやラカンマキの仲間のように見えるので、マキの名が付いた。朝鮮には分布しない。葉はやや柔らかく、先端は触ってみても痛くはない。イヌガヤのように背丈が大きくならないため、一般家庭でも管理しやすい樹形は独特であり、他の庭木とは馴染みにくい。

 出歩くのは自粛と次々と行事は中止となり、報道はまずコロナウイルス関連で始まる。私は道路際に立てている案山子に「止まない雨はない」「明けない夜はない」と書いたプレートを持たせた。こういう時にしかできなこともあろう。ここは知恵を働かせ、沈静化をじっと待つことであろう。
                            (★印は英人の推奨句)



課 題   「 誓 う 」

誓った日変わらぬ愛は今もなお   ★瑞希
神前で誓って守って今がある   ★ペ天使
意志弱く誓う勇気が出てこない    ペ天使兄
達成の陰に誓いの思いあり   ペ天使妹
その笑顔あれば誓える負けないと   野のはな
誓わないいつも自由でいたいから   靖坊
夏近し密かに誓うダイエット    さくら
今日こそは守ると誓う予定表    くまちゃん
逃げ道を思いつつ書く誓約書    橘

若い日の誓い月日が風化させ   桃華
次々と誓って忘れて生き延びる   英人


 



  「ミニミニサロン」  瑞希

我が家にて友と三人ミニサロン
  現実は皆同じですどこもかも
    ★友話す言葉に春のうららかさ
 夢のよなおとぎ話は出てこない
    古稀過ぎて話の締は安楽死



「午後三時」  くまちゃん

★友達とゲームで遊ぶ午後三時


 「 頑張る 」    野のはな

桜咲くそして散りゆく早さかな
桜咲くそれは速足するほどに
命とお金どちら大事と問われてる
★大切な人の命を守るため
救世主現れないかこの国に


 
(随想1)  「 頑 張 る 」   野のはな
 
 今年は東京オリンピックで沸き立つはずでした。冬を乗り越え、桜が咲く頃には色んな一年生に拍手を送っているはずでした。新型コロナウイルスの蔓延も、先月頃まではどこかしら対岸の火事の意識でしたが、今月に入って自分達のことととらえなければならないことに気が付きました。
 夫もマスクはメガネが曇るからいやだと言っていましたが、それは迷惑行為となることに気が付き、私がハンドタオルを使ってマスクを手作りすると喜んでマスクをして出勤していきました。 
 ささやかに力を合わせて感染を防ぐということを実感したことでした。終息を祈るのみです。



 「 花吹雪 」   ペ天使妹

  ★語らいの輪に入りくる花吹雪
たちまちに風が敷き行く花絨毯
  弁当にひと味添えた花吹雪



「いま思う事」    さくら

春休み楽しい予定お蔵入り
大切なものが段々浮き上がり
無駄なもの省き省かれ身が軽い
先見えぬ事がいちばん気が滅入る
トンネルを抜けた先には何が待つ

 
(随想2)
  「 スタート 」  さくら

 さわやかな青空を眺めながら、外に遊びに行けないもどかしさ
 今現在でさえ、テレビの中の世界と、自分の住んでいる世界が、別世界の事なのではないのか?と思いますが、これは紛れもない現実なんですね。
 息子の中学校は、入学式後はGW明けまで休校になりました。短縮ですが、入学式が開かれて良かったです。小学校の卒業式も無事に開かれて、先生やお友達とも最後に良い時間を過ごせました。
 中学校からは、休校中の宿題が送られてきましたが、息子の中学生活がこのようなスタートになり残念だなと思います。
 私は外出を自由に出来ずにストレスが溜まっています。




「 料 理 」   ペ天使

★おだてられ皆に振る舞うちらし寿司
大皿の料理に子らがクラッカー
たこ焼きにたこがお留守の時がある
風邪ひいて市販の料理並ぶ膳
和洋中美味しい旨いと母の味


「 卯 月 」    橘

人も陽も風も潜んでいる四月
戦争は知らぬが地震と疫病は
今子どもだったら毎日泣いている
★不要不急の用が私の好きなこと
ほっとするニュースは天気予報のみ


 
・・・英人の20句抄・・・「時を待つ」

    傲慢な人間に来たウイルス禍
   この時とテレビは不安あおり立て
  ウイルスの言葉が続き耳疲れ
  わがままをそれと気づかぬ人がいる
   マスク付け誰と分からぬすれ違い
          今はただ見守るのが最善策
            コロナ禍で外出自粛家守る
              この不幸家族の時間持つ機会
            爽やかな家にウイルス寄りつかぬ
           嘆けども自然の摂理響かない
          春来れば芽が出花が咲き風が吹く
         あわててもことの状況変わらない
            夫婦して畑仕事する自粛法
            時は春することばかり畑仕事
            草を取る取った後から生えている
            耕して野菜の苗を買ってくる
            植え付けて肥料施し後は待つ
            幾月か収穫の味楽しめよう
     止まぬ雨明けぬ夜はありません
       ただ耐えて時を待つのも人生よ



 「ひとり花見」    靖坊

   自粛などせずに桜は咲き誇る
 満開の桜ちらほら花見客
マスクして見上げても桜は桜
  花あれば酒も団子もなくてよい
    ★人類の休日明ける日はいつか



 「コロナ騒動」   桃華

みなマスク分からぬ人にもあいさつし
畑だけ出かけてあとは閉じこもり
ときどきは心が折れる昼下がり
★でも私こんなところで転べない
終息を信じてやれることをやり



・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 今年のお花見は酒も飲まず足早に歩くだけでしたが、満開の桜を見てささくれ立った心がずいぶん癒されました。

◎ペ天使
 コロナウイルスのニュースが多いこの頃です。外出も控えめにしています。


◎橘
 寺さんの掲示板(交流広場)は皆さんの手作り作品で百花繚乱の模様ですね。毎日気の滅入るニュースばかり見てしまう目がほっとします。使い古された表現ですが、なくなってはじめて日常のありがたさがわかりました。来月の投稿の時には光が見え始めているといいなと祈っています。


◎瑞希
 コロナウイルス、見えない敵に世界中大変です。どうか一人一人が自覚を持って行動したいです。孫達と山歩きを楽しみにしていましたが、電車で出かける事になるので又の機会にしました。不用不急の外出は避けなければなりません。



    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
不要不急の用が私の好きなこと(橘)    桃華
    コロナウイルスのせいで全国に緊急事態宣言が出され、不要不急の外出の自粛が
   叫ばれて1ヶ月。私も買い物以外人との接触を避け、畑や庭の草取り等で日々過ご
   しています。好きなこと一切できず、我慢を強いられていますが、命が大切なので、娘
   や孫たちにも会いません。みんな早くこの事態が通り過ぎるよう願っています。頑張り
   ましょう!

 神前で誓って守って今がある(ペ天使)   桃華
    そうですね、結婚式の誓いのコトバを守り慈しみ、そしていい家庭を築きたいもの
   です。長い年月の思い出や記憶は簡単には忘れられません。この世を去るとき、
   良い人生だったと言えるよう日々精進していこうと思います。

 ・
人類の休日明ける日はいつか(靖坊)   英人
    そうなのだ、コロナウイルスでほとんどの人が休むのは人類の休日なのだ。休日
   は静かに家で過ごすものなのだ。休日まであくせくしてはいけない。とは言いながらも
   早く明けてほしいものである。何ものにも縛られず、自由にできるのも休日なのだ。

 
・トンネルを抜けた先には何が待つ(さくら)   英人
    コロナウイルスで皆休日である。これは長いトンネルの中にいるようなものである。
   でもトンネルはいつか抜けるのである。抜けた後に何があるか、何をするか、これは
   今からじっくり考えておいた方がいい。抜けた後にあわてることのないように、また
   今の時間を無駄にすることはない。

 
大切な人の命を守るため(野のはな)    英人
    営業しているパチンコ店に人が集まっています。いろいろ言っていても、自分は
   罹らないと思っているからです。お金の方が大切という人がいます。これも自分は
   罹らないと思っているからです。今のところコロナウイルスは不確かなことばかりです。
   そんな人も罹ったらそれこそ大騒ぎするでしょう。今は皆が自粛し、耐え、それが早く
   収束させる道でしょう。

 次々と誓って忘れて生き延びる(英人)   靖坊
   いやあ、この軽さはいいですね。何事も過度に気負ったりせず飄々と生き
  ていきたいものです。「嵐のとき立てた誓いは、凪になれば忘れるもの」な
  んて言いますしね。誓いが古くなればさっさと捨てて新しい誓いを立て直せ
  ばいいだけのことなのでしょう。


 誓った日変わらぬ愛は今もなお(瑞希)   英人
    コロナコロナ一色で騒ぐ中、こんな句はいいですね。誓った愛を今も忘れない。愛
   にはいろいろな愛があります。でもどの愛も人間のつながりの基本です。でも往々に
   忘れるものです。愛が保てる人は幸せです。

 
語らいの輪に入りくる花吹雪(ペ天使妹)   英人
    花吹雪の下での語らい、本当に至福の時間です。話すことを一瞬忘れることもあり
   ます。それはもう花吹雪との語らいです。でも今年はできた人は少なかったでしょう。
   私は今、畑作業の休憩時、わが家の藤棚の下でこの時間を味わっています。



       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2020年「課題」
     (1月)誰 (2月)言う (3月)互い (4月)誓う
     (5月)忘れる (6月)夢 (7月)一筋 (8月)君
     (9月)苦しむ (10月)別れ (11月)待つ (12月)命

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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