so219
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第219号(R2年3月)
分 葱
(わけぎ) の

               (科目)ユリ科     (花言葉)****
ネギとタマネギの雑種とされ、主に関西以西で栽培されている。根元の部分がエシャロットのように球根状に膨らみ、分球して増え、種はできません。クセが少なく、香りもソフトで、ネギ独特の辛味が少なく甘みがある。収穫盛期は3月中旬から5月頃と9月から11月頃に採れます。

この写真は今の私の畑です。説明のように種はできませんので、分球したものを毎年とっておき、植え付けます。父の代から1年も休まずずっと作っています。こんなところにも父の遺産があった。気づいて新たな感慨を催します。人は過去も含めて、多くの人に取り巻かれて生きている。コロナウィルスになど負けておられません。
                            (★印は英人の推奨句)



課 題   「 互 い 」

うちだっておしどり夫婦に見せている    橘
お茶をする互いに傷はさわらない    ★瑞希
勇気なく互いに言い出せない言葉    靖坊
お互いに想う瞳に舞う桜     さくら
お互いに声掛けかけこむゴール前    くまちゃん
不器用に生きてきましたお互いに   野のはな
お互いに褒め合ったのは同じ靴    ペ天使
物忘れ互いに競う同期会    ペ天使兄
お互いに刺激しあった友いずこ    ★ペ天使妹
お互いの人生語る老夫婦    桃華

お互いに見つめ合う目は変らぬまま    英人

 



  「 弥 生 」   野のはな

   
花粉だのPM2.5だの飛ぶ
花が咲くそれは嬉しいことだけど
  街中でくしゃみ肩身を狭くする
他人事がいつか自分に降りかかる
  ★目に見えぬ敵に負けてはおられない



 

 
「春なのに…」   さくら

春なのに部屋の窓から観る桜
テレビつけコロナコロナでテレビ消す
マスクせず青空の下歩きたい
休校で卒業制作未完成
★友情も未来も続くどこまでも


 
(随想1)  「念願のスマホデビュー」  さくら  
 
 3月の上旬、くまちゃんから受験が終わったらご褒美に買って欲しいとずっとねだられていたスマホをついに購入しました。今どきの小学6年生、結構な割合でスマホを持っているようです。息子は遅れながらも、クラスLINEと塾友LINEに合流したようです。
 息子がスマホを使える時間は1日2時間。主人のスマホにアプリを入れて、息子のスマホ使用時間などを遠隔操作できます。理想は、息子が自分で時間管理を上手くして欲しいですが、現実はまだ難しそうです。これからスマホとうまく付き合って行って欲しいと思います。




「 忘れる 」   ペ天使

ケイタイの置き場所忘れコールする
仏飯の有無でお参り済みを知る
鍵かけた?かけてないかもUターン
★話しつつ失礼ですがお名前は?
毎朝の薬飲んだら○付ける


「 弥 生 」     橘

★思うよりよくも悪くもない人生
親子とも賢い世渡りできぬまま
何事においても詰めが二歩甘い
幸福も不幸も仮面でやってくる
熱病の夢覚め一番寒い時間

 
(随想2)  「 ティッシュ 」  橘

 連日新型コロナのニュースが騒がしいですね。刈谷でも薬局から紙類が消えて半月になります。デマと言われながらもこんなに買う人がいる!とびっくりしました。
 昭和生まれなので、ティッシュというと貴重品のような気がして、普段からハンカチ、タオル、ボロ布を使う頻度が多いので慌てずにすみました。今どき年寄りくさくて恥ずかしいかもと思っていたことが、思いがけず役立ちました。
 マリー・アントワネットではありませんが、「ティッシュがなければ、ボロを使えばいいのに!と言って子どもたちに笑われました。



  「自粛だらけの三月」     靖坊

何もかも中止順延つまらない
  商品も客もまばらな量販店
    困惑と不安と不満が募るだけ
 ウイルスに怒ってみても仕方なし
   ★人類の弱さを思い知った春


 
「ひまつぶし」   くまちゃん

★ユーチューブ ゲームで毎日ひまつぶし



 
・・・英人の20句抄・・・「年度末の騒ぎ」

        主宰する僕の行事も取りやめに
        取りやめが続いて白い予定表
        止めるもの止めて静かな日々になり
 日ごとにテレビの中は騒がしい
   喜々としてテレビで語る専門家
     大相撲無観客で音よく響き
            街中に出るのを控え畑に出る
            気がつけば木々に新芽が色を添え
            人間はうろたえ鳥はサッと飛ぶ
         外出を控え妻といる時間増え
        睦まじく韓国ドラマ見る二人
       ゆっくりと過ごす二人に春が見え
   年度末引き継ぎせねば終わらない
   引き継ぎを受けねば次が始まらぬ
   簡素化は無味乾燥なものと知る
   無駄があっておしゃべりあって豊かさ
          終焉はいつの日かと模索する
            余生です慌てることは何もなし
              音もなく降る雨眺め気は静か
                第三の人生という自覚持つ


「春のざわめき」    瑞希

心まで閉鎖するよな世の中に
春ですが世の中全て冬ごもり
ウグイスが知らぬが仏と鳴きました
休校でにわかに祖父母多忙です
★薄暗い道を過ぎれば来る春が


 
 「コロナウィルス」   桃華

チャンネルを変えてもコロナの話のみ
★ウィルスが予定狂わす春なのに
咳ひとつ気づかう友は花粉症
コロナ避け今日も精出す畑仕事
終息を願いマスクをかけている


 


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 新型ウイルスがこれほど日常生活に影響を与えるとは思ってもいませんでした。早く収束して欲しいですね。


◎橘
 コロナは心配ですが、インフルエンザでも例年3000人も亡くなっていると聞き、それはみんな平気で暮らしているのに・・・とも思います。でもまあ早く収まってほしいですね。皆様ご用心くださいますよう。


◎瑞希
 六年生の孫が人権についての作文で特別賞をいただきました。先日家族中が息抜きに帰省した折に、その作文を見せてくれました。六年生とは思えない豊かな表現力と巧みな言葉使いに感動しました。
 読書は宝です。色んな人生を教えてくれます。言葉も覚えます。そして漢字も覚えます。今年4月から中学生となりますがますます勉学に部活に忙しくなりますが、読書の習慣は続けていって欲しいと願うばあばです。


◎さくら
 待ちに待っていた春到来ですが、世の中はコロナコロナで、自粛ムードですよね。ですが午前中、買い物に行きましたが、結構な人手だったので驚きました。


◎ペ天使
 何をするにも時間がかかり、探し物が多くなり、段々××です。料理、洗濯、買い
物、運転は何とか~。オー、おしゃべりは100点です!!。



    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
他人事がいつか自分に降りかかる(野のはな)    桃華
     コロナウイルスで世の中はざわめいている。連日のニュースでみんなそろそろ
    くたびれ気味。自分だけは大丈夫と警告を無視する人も続出。自粛自粛でみんな
    退屈だろう。と思うけど、度が過ぎると自分も身に降りかかることがあるかも。気を
    引き締め、この難局を乗り越えよう!。

 お互いに声掛けかけこむゴール前(くまちゃん)   桃華
     くまちゃんは友達を大事にする人ですね。くたびれて走れない人に声を掛けて、
    一緒にゴールインするなんてなかなかできないことです。友情はこういう形で生ま
    れるのでしょう。新しい学校でどしどしお友達を作って下さいね。

 人類の弱さを思い知った春(靖坊)    英人
     つい先日まで、傲慢と思えるほど栄華を満喫していた人類、それが目に見えない
    ウイルス1つに世界中が怯えている。本当にこの春は、そんな人類の弱さを知りま
    した。ここは冷静に見つめたいものです。


 
目に見えぬ敵に負けてはおられない(野のはな)    英人
     今まさに目に見えぬ敵に脅かされている。それも世界中である。ここで負けたら
    人類滅亡である。冷静に対応して、絶対負けられない。辛抱強く耐えて待とう。

 
薄暗い道を過ぎれば来る春が(瑞希)    英人
     今まさに薄くらい道です。この道はどこまで続くのでしょうか。でも、いつか日の差す
    朝は来ます。春も来ます。その時まで、焦らず待ちましょう。

 
・思うよりよくも悪くもない人生(橘)    英人
     思うより良くも悪くもないと言われるが、よく考えてみれば、ここまでこうして生きて
    きたのです。そして、今日も生きている。悪い訳がありません。この歳で、こうして
    あることは、良いことです。感謝、感謝です。

 
止めるもの止めて静かな日々になり(英人)    靖坊
     春祭りは中止、図書館は休館、観たかった映画は公開延期。世間は大騒ぎです
    が、こちらは予定を剥ぎ取られてすっかり静かな日々になってしまいました。何事も
    なく平穏無事に過ごせるのが一番大事だとわかってはいても、どうにも気分が鬱々
    とする毎日です。


       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2020年「課題」
     (1月)誰 (2月)言う (3月)互い (4月)誓う
     (5月)忘れる (6月)夢 (7月)一筋 (8月)君
     (9月)苦しむ (10月)別れ (11月)待つ (12月)命

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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