so217
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第217号(R2年1月)
甘 藍 
(かんらん) の 

(科目)アブラナ科     (花言葉)利益、
ヨーロッパ原産の1〜2年生の野菜。ふつう葉は幅広く、濃緑色で無毛,中心部の葉は重なっ
て球状となる。花は淡黄色4弁で、高い花茎上に総状につく。食用とするものは花茎の出る前
に収穫する。栽培法は春まき、夏まき、秋まきに大別される。主産地は愛知,群馬,千葉など。

私の子供の頃は甘藍と言って、キャベツとは言わなかった。昭和20年代まで
のようだ。花を探し回っていてそのことに気づいた。キャベツ畑は目の前にいく
らでもある。こういう気づきも面白い。こういう体験を今年はいくつするのだろう。
挑戦や出会いや体験や、今あるもののフル活用で今年を送りたいものである。
                            (★印は英人の推奨句)



課 題   「 誰 」

後ろから誰か来ている帰り道    ★野のはな
誰にでもあるのよ秘密二つ三つ    瑞希
知る人のない町誰でもない私    ★橘
仕事始め誰もがうつむいて歩く   靖坊
誰よりも柏手ひびく初詣で    ペ天使
誰からか名無き綺麗な年賀状    ペ天使兄
来た友に誰かと聞く日すぐ来そう    ペ天使妹
スーパーで誰かわからず立ち話     さくら
誰だろう電話の父さんへんな声    くまちゃん

風がまた誰かの幸せ運んでくる    桃華
その指で誰を指すのか旅の前    英人

 


 「 初 春 」    野のはな

いい顔が揃い賑やかに明けた
  いい年になれと祈ってまずお屠蘇
     カレンダー早速あれやこれや予定
★外からの目線で我が家改革を
  凝り固まりの自分の殻を抜けだそう


「令和最初の元日」   靖坊

七時起き欲しい福袋は買えず
年賀状友人からの一通だけ
昼間酒飲んで気付けば日暮れ時
★一年の計が立たないまま眠る
一年が無事に過ぎればそれでよし


 
(随想1)  「好みはかわるもの」  靖坊
 
 お正月といえばお節料理ですね。実を言うと子供の頃はあまり好きではありせんでした。後味が苦い田作りや昆布巻き、酸っぱい紅白なます等々どうしてこんなマズイ料理をめで たい正月に食べさせられるのかと疑問だらけでした。
 ところが結構な年齢になった今では大のお節料理好きなのですから、人間の好き嫌いなんていい加減なものだなあと思う次第です。切っ掛けはやはり酒でしょうか。お節料理の苦味、酸味、塩辛さが日本酒によく合うんですよね。子供にはわからない美味しさでしょう。
 今年も一人暮らしにもかかわらず三段重のお節を注文。正月三が日は酒を飲みながら一人で黙々とお節料理を食べ続けました。本当は毎日食べたいのですが、それでは有難味がなくなるのでお正月だけにしています。そして来年のお節料理を楽 しみにしながら今年も一年を過ごすのです。



「 新 年 」    瑞希

おめでとう言える新年感謝する
ザルの中七草摘んで一人粥
滋賀言葉ええよええよと皆許す
暖冬で目覚め早すぎ蕗の薹
なにもかも孫には勝てぬ歳となる



「 睦 月 」    橘

★気休めと知りつつすがりつく言葉
他の人生あったか?否!という元気
切り捨てて幸せを得たこともある
元日の怠惰許さずLINE来る
子どもらは私が思うより大人


 
(随想2)  「子供の成長」   橘

 今使っているパソコンはウィンドウズ7です。あと数日で使えなくなるので今月は早めに送信しました。娘の使っていたパソコンを譲ってもらい使う予定でしたが、不具合があり、修理に出しています。戻ってきたら初期化、セットアップをしないといけません。
 タブレットを使い始めて多少は自信がついたとはいえ、IT弱者だった私にはとても気の重い作業です。掲示板を見ると、野のはなさんも新しいパソコンに替えられたようですね。私も頑張ります。



「 蕪 」   ペ天使妹

誰かしら土付きの蕪門にあり
面浮かぶ煮物にすべく蕪を切る
★坂登り届いた蕪のまろき味



「 おみくじ 」  くまちゃん

★末吉を二回もひいた初詣



  「令和二年の初詣」   さくら

      三が日明けてゆっくり初詣
   神様を独り占めして良い気分
 おみくじは凶が出そうで引かぬ主義
鈴鳴らす音が新年祝ってる
   ★人びとの願いがこもる絵馬の文字



 
・・・英人の句抄・・・「2020年課題」

  からも好かれるなんてありえない
  言い残すこと伝えて備えする
  思いやり互いに持てばいい老後
      一年の誓いを立てて歩み出す
      忘れてもいいこと忘れ楽になる
      新年に歳相応の抱く
          一筋に思い続けて愛実る 
           と僕右往左往の五十年
           苦しんだ分だけ深み増す情け
                親子夫婦別れの宿命避けられぬ
                刻待って書き始める遺言書
                大切なを日記に書き残す



  「  耳  」   ペ天使

★福を呼ぶ口笛かもと耳すます
   耳元でナイショ話が漏れている
      耳遠く悪口だけは聞こえくる
  耳ふさぎママの小言は聞こえない
イヤリング着けて一層娘らしく


「 病 院 へ 」   桃華

大病院人人人で埋まってる
長い列忍耐強い人ばかり
再会の友も大病患って
少しだけ元気になった友見舞い
★動けない友が必死に笑っている



  


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎ペ天使
 今は若い頃と違って(動くのが億劫で)、家の中で楽しめる川柳を楽しんでいます。思いのままの5・7・5です。

◎橘
しばらく気温の高い日が続くものの、寒さはこれからが本番です。澤さんも幸智子さんもご自愛下さい。転倒や腰痛のことなどお聞きすると心配になります。

◎さくら
 
6の息子が、来週からいよいよ本格的な受験ウィークを迎えます。中学受験です。周りの事は気にせず、体調管理だけは万全にして、あとは息子の頑張りを信じます!が、神にも仏にもご先祖様にも祈りたいと思います。



    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
おめでとう言える新年感謝する(瑞希)   桃華
    新しい年をまた迎えることができ、まだ生きていいんだよ、と言われているようで
   嬉しい。人は死ぬまで生きなければならぬ、と思っているので、どうせ生きるなら笑っ
   て楽しく生きたいものです。生きていることに感謝しよう!

 スーパーで誰かわからず立ち話(さくら)   桃華
    話しかけられて、見たことがある人だが誰だか思い出せず、適当に相手に合わせ
   て立ち話。別れてからも一生懸命考えるのだが思い出せない。頭がモヤモヤ。年齢を
   重ねるとこんなことが多くなる日常である。

 
凝り固まりの自分の殻を抜けだそう(野のはな)   英人
     老いれば老いるほど凝り固まるもの、自然の成り行きでしょう。しかし、ここで抜け
    出せばまた別の世界が始まるでしょう。今や100年時代、遅すぎると言うことはあり 
    ません。気分新たに、挑戦をしたいものです。

 
他の人生あったか?否!という元気(橘)   英人
     
他の人生を選べば他の人生はあったのでしょう。それはもっと悪かったかも知れ
    ません。やり直しはできません。この道を選んだのですから、それを肯定したいもの
    です。元気に否と言いましょう。これでよかったのです。

 仕事始め誰もがうつむいて歩く(靖坊)   英人
     うつむいて歩いてはいけませんね。うつむいて歩いても良いものは落ちていませ
    ん。それよりも危険です。でもこれが今の世相でしょうか。何か世界中がどんより
    している。仕事始め・・・さあ、今年も張り切って進むぞ!と行きたいものです。

 誰よりも柏手ひびく初詣で(ペ天使)    英人
     よほど大きな願いがあったのですね。その気持ちがつい大きな柏手になったので
    しょう。皆と同じでは神様には分かりません。まずは特徴を付けて覚えて貰わなく
    ては。この元気さで今年も乗り切ってください。

 
・誰からも好かれるなんてありえない(英人)    靖坊
     本当にその通りだと思います。だから声をかけた女性全てに振られたからといっ
    て落胆しなくてもいいんですよね。「誰からも嫌われるなんてありえない」ことを信じ
    つつ、これからも良き伴侶を探し続けていこうと思います。


       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2020年「課題」
     (1月)誰 (2月)言う (3月)互い (4月)誓う
     (5月)忘れる (6月)夢 (7月)一筋 (8月)君
     (9月)苦しむ (10月)別れ (11月)待つ (12月)命

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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