so216
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第216号(R1年12月)
四季桜
(しきざくら)の

(科目)バラ科     (花言葉)精神美、純潔、
年に2度花を咲かせる桜。エドヒガンとマメザクラの交雑種と考えられている落葉小高木。開
花期は4月及び10月~12月。10月末頃から咲き始め、翌春にも咲く。春は開花と同時期に新
芽を出す。一方秋は葉が落ちる時期に開花し、紅葉と桜の花を一緒に愛でることができる。

令和元年がもう終わろうとしている。皆さんにとってどんな年でしたでしょうか?
私もこれからゆっくり振り返ってみたいと思います。川柳連れ連れ草も18年が
過ぎました。私もできることが順次減っていきますが、最後に残るのは川柳連れ
連れ草だろうと思っています。その時までお付き合いください。ご苦労様でした。

                            (★印は英人の推奨句)



課 題   「 思 う 」

君思う巡る季節の片隅で    ★さくら
ワンチーム仲間思いの男たち    ★くまちゃん
思うほど釣れなかったとしなる竿    ペ天使
ふるさとを思えば心晴れてくる    ペ天使兄
親なれば思うばかりのもどかしさ    ペ天使妹
投函の瞬間流れ出す時間    橘
昨日より今日は良かったなと思う    靖坊
昨日より今日は進めたとは思う   野のはな

思い出は生きた年だけあるんです   瑞希
思い出が空回りする同窓会    桃華
思う人あってどこまで永らえる    英人

 



「歌テスト」   くまちゃん

★緊張で声が震える歌テスト


「くまちゃんの音楽発表会」
           さくら


席取りに並ぶ行列息白く
  幕上がる前から涙ぐむホール
    ★澄んだ声心に染みて癒される
       合奏にクラスの良さが表れて
  タクト振る後ろ姿に歴史あり


「即位礼」     ペ天使妹

即位礼警備の列の清々し
両陛下一途に守る警備陣
★警備列指先にみる緊張度



 

 
(随想1)  「 歳々年々(その7) 」  英人

 冒頭に「私もできることが順次減っていきますが」と書きましたが、今までなら書いても常套句のようなものでした。実際今やっていることは、減るどころか増えるばかりです。来年度はもっと増えるのではないかと、危惧しています。もちろん、真っ向から断るのではなく、状況を説明し、受け入れられれば受けるつもりです。多くは地域貢献活動であり、内容も様々です。それだけに興味もあり面白さもあります。忙しいと言っても仕事とは程度が違います。ただ予定が重なるのが辛いところです。
 さて先ほど「今までなら書いても常套句」と書きましたが、これが今は違います。11月19日に歩いている途中ぶっ倒れ、意識をなくしました。先日も検査を受け、結果は来年聞きます。これが原因だろうという話をまだ医師から聞いていませんが、原因が何だろうと、こういうことが起こるのです。こんなことは過去になかったことを思えば、加齢でしょう。見かけは元気でも、身体内部は老いてきているのです。身をもって知りました。
 しかし、あのような転び方をして骨折もせず、擦り傷程度とは信じられぬほどの軽傷です。この幸運を生かさねばいけません。これからは慎重を信条に歩もうと思います。そうすれば私の余生はまだまだ広がるでしょう。
 私のことばかりを書きましたが、皆さんにも心がけて欲しいからです。私は機会があるたびにこの事故の話をし、もう200人以上の前でしたでしょう。余生は良い。1年でも長く健康寿命を維持、余生を満喫していきたいものです。




  「 師 走 」   野のはな

     ★出遅れているのだ今更急ぐまい
   大切な人に美味しいもの贈る
 喜んだ顔うかべると幸せに
   もしもしと謎の電話が鳴り響く
     こちらこそだましてあげる惚けたふり



「 年の瀬 」    瑞希

紅葉の後の芽吹きの春を待つ
大晦日母の命も終わった日
忘年会なんだかんだと場数踏む
反省と感謝を込めて年を越す
★この歳で夢があるのが嬉しくて

 
(随想2)  「子供の成長」   瑞希

 我が家に沿った道はスクールゾーンです。時折朝の挨拶をかわします。ランドセルのほうが大きかった小柄なAちゃんがいつの間にか最高学年になり、リーダーシップを発揮しています。六年間お母さんに送られて登校していたSちゃんが聞けば中三とやら。そして恥ずかしそうに、おはようございますと挨拶してくれてた坊やがなんと社会人にと聞かされビックリです。子供たちの成長は早い!その分私も知らず知らずに歳を重ねてきたのだと、つくづく感じる昨今です。光陰矢のごとしとはよくいったものです。




「 音 」   ペ天使

★音がする方へ興味をもつ二歳
音楽を聴いているらしいイヤホーンで
足音を忍ばせ背から声をかけ
エンジンが止まりわが家へ宅配便
まな板と包丁コラボ母の音

   

「 師 走 」      橘

★去った子の残したシャツを着ています
黙という時間最後に共有す
失敗にしない試行錯誤ということに
生き方の下手な子これも親譲り
応援は騒ぐ口実求む群れ


 

 
・・・英人の20句抄・・・「重大ニュース」

       年末の十大ニュースに興味引く
        ほとんどが悪いニュースで占めている
          これほどに国内外が不穏なのか
            それでもどこ吹く風と生きている
 あやかってわが家もニュース拾い出す
 一番は義弟の急逝譲れない
 死亡後の処理に奔走この一年
     二番目は更に多くなった肩書き
     自分でも引き受け過ぎと思うけど
     やる人がなくて困れば引き受けよう
     することが楽しければそれでいい
            パソコンもスマホも買い換え快適に
              旅行もこんなに行ったと驚きぬ
                転倒もしたけど生かせばそれで良し
          物事は見方ひとつで変わるもの
         余生の身に余分な利害考えない
        数えればいいこと多い僕でした
                年末の恒例行事無事に終え
                来年に向けて抱負も固まりつ
                歳月に愛おしさ増す余生です



  「夜な夜な」    靖坊

  いつからか夜な夜な飛んでくる野鳥
 ご近所の犬は夜な夜な吠えている
  なよなよと夜な夜な揺れる恋心
夜な夜なのカウントダウン年の暮れ
 ★燗酒を夜な夜な飲んで寝る師走



「さんざんな師走」   桃華

腰痛と風邪が押し寄せさんざんに
さえずりまくる鳥は元気で羨まし
★動けない身体で動けぬ友思い
甘えたり怒ったりしながらゆく師走
来年は元気になるぞとおたけびを



  


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 令和元年最後の投稿となりました。今年もあっという間に終わってしまいましたね。
それでは少々早いですが、良いお年を!

◎ペ天使
 年々おせち作りが億劫に。今年は手抜きで行こうと~と思いつつ、イエイエ、孫たち
には味を覚えていて欲しい・・・・と。


◎さくら
 私は最近、左肩に50肩の兆候があり、ストレッチしたり足ツボマッサージしたりして
います。この足ツボマッサージがなかなか良いです。左の上腕のツボをツボるとグリ
グリとかなり痛いのですが、痛くない右の上腕のツボは押しても全く痛くないんですよ。
不思議でなりません。だんだんと健康についても考える必要のある年代になって来
ました。


◎橘
 師走を迎え、慌ただしい気分になってきました。土曜日は氏子を務める神社で、
しめ縄作りの作業がありました。再来週は門松作り、年末年始の祭祀と続きます。
(12/9受け)




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
昨日より今日は良かったなと思う(靖坊)   桃華
    昨日より今日、今日より明日と常に高みを見ていらっしゃる靖坊さん、凄いなあと
   思います。悪いことは引きずらないで、いい方へ解釈される力は一朝一夕ではで
   きません。長年の経験でしょうか。私は体調不良で後退気味。だけど新年にあやかり、
   頑張りま~す!!

 
緊張で声が震える歌テスト(くまちゃん)    桃華
   
 小さい頃、音楽のテストはいやだったなあ。ドキドキばかりして声が出ない。特に男
   の子は声変わりがあるのか、なかなかうまく歌えず苦労しているようでした。でも時期
   が過ぎるといい声が出、うまくなる子がたくさんいました。くまちゃんも頑張れ!!


 ・
来年は元気になるぞとおたけびを(桃華)    靖坊
    そうです、言葉を声にして自分に聞かせることが大事なのです。その声を聞いた
   脳が「耳からは元気という情報を得たのに、体からは元気じゃないという情報が来て
   いる。この矛盾を正さねば」と判断し、強引に体の情報を耳の情報に一致させて元気
   にしてくれるのです、なんてことがあればいいなあと思いながらいつも独り言を自分に
   言い聞かせています。

 昨日より今日は進めたとは思う(野のはな)   英人
    
昨日より今日、このように思えればすべて良しでしょう。日々前進、これが若いと
   いうことでしょう。こうはならないのが高齢者です。昨日できたことが今日はできない、
   日々後退です。この状態とどう付き合うか、これからが真価を問われるところです。
   私も今年は後期高齢者入りです。ドンと構えていこうと思っています。

 
・この歳で夢があるのが嬉しくて(瑞希)   英人
    この歳がどんな歳かは知りませんが、夢があるのは本当にいいことです。夢は
   すべての活力です。活力をなくしたら、味気ない生活になります。私は今年は慎重を
   モットーに進むつもりですが、そうして活力を維持していくつもりです。でも、夢と言わ
   れると、首をひねってしまいます。

 投函の瞬間流れ出す時間(橘)   英人
    いろいろ迷っていても、投函してしまえばもう手が離れてしまいます。その後にも、
   いろいろな思いが生じますが、もうどうにもなりません。もう次の時間です。気持ち
   切り替え、次に進みましょう。今までこうして人生切り抜けてきたのです。

 君思う巡る季節の片隅で(さくら)    英人
    こういう句が作れるさくらさんはやはり若い!いろいろな思い出があった人生なので
   しょう。豊かな人生です。こういう思い出を大切にしながら、活力にしながら、次に向
   かうのでしょう。こういう句がいつまでも作れるように生きたいものです。




       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2020年「課題」
     (1月)誰 (2月)言う (3月)互い (4月)誓う
     (5月)忘れる (6月)夢 (7月)一筋 (8月)君
     (9月)苦しむ (10月)別れ (11月)待つ (12月)命

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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