so214
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第214号(R1年10月)
数珠珊瑚
(じゅずさんご)の

               (科目)ヤマゴボウ科     (花言葉)ひたむきな愛、移り気、
北アメリカ南部から熱帯アメリカにかけて分布する常緑多年草。草丈は50cmから100cm
くらい。葉は卵形ないし披針形で、濃い緑色をしている。花の色は白ないし淡い桃色。実の径
は5mm位で、真っ赤に熟す。和名は珊瑚玉を数珠状に連ねたように見えることからきている。

先日知人の執筆した「100年前から見た・・・」という本を読んだ。100年前に
言っていた言葉がそのまま今も通じる。背景はかなり違うと思うが、驚きであ
る。「今の若い者は」という言葉は古代からあるそうだ。発言をするとき、情緒
的発想だけではいけない。ただし、川柳は想いであるのでそれで良かろうが。
                            (★印は英人の推奨句)



課 題   「 胸 」

胸はずむ角を曲がれば君がいる   ★さくら
子に希む半分だけは胸の内     ★ぺ天使
胸痛むテレビに散らばるブルーシート    ペ天使兄
胸借りた先輩があり今がある    ペ天使妹
前日に胸高鳴る修学旅行    くまちゃん
ときめきは活字の中に夜の更けて    橘
古稀過ぎて胸弾む事あるんです   瑞希
胸張ってひとつ誇れるものがある     野のはな
鳩でさえみな胸張って生きている     靖坊
胸騒ぎ続いてボタンかけ違え    桃華
余生とて新たな望み胸に秘め    英人

 



   「嬉しい」   ペ天使

     孫からの野草も嬉し押し花に
   長電話嬉しいけれど疲れ果て
★留守中のポストに冷えた蒸し芋
   友が言う今日のランチは任せてと
     週一で子等の電話と食事会



「息子修学旅行で日光に行く」
                さくら


楽しみで朝から夜まで予定たて
★一カ月前からリュック用意する
羽生えて時間気にせず日本橋
気がつけば子供の話八割で
お土産はにっこり笑う笑顔かな



 
(随想1)  「強力台風」  ペ天使兄

 千葉県市川市、今午後6時半、台風19号の進路手前にある。あと数時間で記録的に強力な暴風雨が来る。すでに断続的に強風強雨である。15号では何の対策も取らなかったが、今度はこれまでとは違うと聞いて、立木を低く刈り込み、松には網を張った。今、窓ガラスにテープを貼った。あとは、台風が過ぎるのを待つだけ。それにつけても、千葉県南部で15号の被害そのままの方々は幾ばくのものかと思う。

 一夜が明けた。直径38cmの花桃の木が倒れかかり、フェンスの一部を曲げてしまった。15号の時も別の花桃が傾いた。花桃は根が弱いのだろうか。あとは鉢が数個倒れただけだった。
 “さくらさん”被害はありませんでしたか?




  「銭湯の日」    靖坊

「せんとお」と1010日の語呂合わせ
  三割もお得と聞いて行く決心
     ★晩秋の日差しが痛い露天風呂
  大の字に浮いて浮世の憂さ晴らし
    平日の昼間に湯浴みする贅沢



「 神無月 」    橘

★信じたい情報だけを選ぶ耳
日ごと日ごと子の痕跡が減っていく
やりがいと依存私はどちらだろう
新しい家族へステージが変わる
日暮れにはまだ少しある55歳



 
(随想2)  「 人 口 増 」  橘

  数メートルの道路をはさんで向かい側に、半年前まで畑があったのですが、工事が始まりました。みっちりと6軒家が建つそうです。
 斜め前の昭和の風情のアパートもあっという間に更地になりました。毎日トラックやバンが行き来しています。
 子どもが独立し、家族が減った家が増えていましたが、来年は町内の人口も倍増し、若返りそうです。



「森の中」   くまちゃん

★森の中鼻突き刺すいちょうの香



「秋の夜長」     瑞希

せわしなく夕日は落ちて夜長来る
虫の声選別します寝入るまで
★ストレスは越さずに寝よう落語聞く
スマートな頃はいずこか写真のみ
黄昏た顔にひとはけ頬紅を



 

 
・・・英人の20句抄・・・「スマフォ挑戦」

  スマートフォン使って二年慣れてくる
   取り込める度量のなさに不満生まれ
     買い換えのお得情報届いてる
       心決めスマフォショップに走り込む
         あと五日商売上手にせかされる
           買い換えて新たなアプリ試してる
                 妻の携帯縛りが消えてスマフォへと
                買ったもののどこからも手が着かぬ妻
      妻よりも一歩二歩先にあるボク
      まずボクが理解しようと試してる
      機種違い似ているようで似ていない
      妻尻目に一心不乱に挑んでる
               少しずつ理解しながら教え込む
              分かってもすぐに戸惑う情けなさ
            まずはメールに電話とラインそれで良し
           教えることの難しさ久しぶり
        知るほどに使い道があるスマフォ
        パソコンにスマフォ今日も遊んでる
        老いた身にどこまで挑戦あるだろう
        挑戦は若さの秘訣うちに秘め



  「 怖 い 」    野のはな

深呼吸するためあえて遠回り
  沈黙は案外怖いものであり
    また地震また台風という怖さ
       一人でも本とコーヒー純喫茶
     ★コスモスが迎えてくれた遠回り


「スマホデビュー」    桃華

★終焉はまだ先なのでスマホ買う
記号の多さに振り回されている頭脳
どの器具も私に対して無愛想
そのうちに慣れるとコトバで言うけれど
心と心つなぐラインを待っている


 


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 また台風が近づいていますね。しかもかなり大型。今年はこれで打ち止めにして
欲しいものです。(10/11受け)

◎橘
 今朝は物干しざおを下ろしたり、庭の片づけをしていました。大きな被害があっては困るものの、片づけの機会にはなりますね。(10/11受け)


◎ペ天使
 台風の影響はありませんか?左膝を痛めて整形外科へ。筋肉が弱っているのですって!!家の中の歩行も△印です。(10/14受け)


◎さくら
 ペテン兄さん、妹さんは市川市在住の方なのですね。市川市は近くに大きな河川があるので、心配された事でしょう。市川市と習志野市は、船橋市を挟んで近いので大変心強く思います。


◎英人
 台風19号による災害の有様には驚く。主要原因はとんでもなく強い雨である。雨などどこで降ってもおかしくない。毎年どこかで100年に一度の雨が降る気がする。逃げるしか方法がないとは、日本は何をしてきたのだろうか。



    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
長電話嬉しいけれど疲れ果て(ペ天使   桃華
     
久しぶりの人からの電話、ついつい懐かしく長電話になってしまった。途切れる
    
ことの無い会話に中断する頃合いを見つけられず、終わってみれば疲れ果てて
    いる。こんな経験何回もある。相手を傷つけず、どうやって電話を切っていいか、
    ただいま検討中。と言っても、自分が長電話にしているかも。

 
コスモスが迎えてくれた遠回り(野のはな)    桃華
     
秋はいろいろの変化を見せてくれ、面白い。散歩の途中に色とりどりの花や草。
    今はコスモスがいい。黄金色に輝く刈り入れ前の稲穂。そして刈り取られた田んぼ
    に群がる鳥たちにさえずり等。ついつい足が軽くなり、遠回りも楽しいものである。

 
三割もお得と聞いて行く決心(靖防)    英人
     
人間いくつになってお得と聞けば振り向くもの。3割もお得となれば、すぐ飛びつく。
    どこに行こうとされたのかは分からないが、旅行でもされればいいことでしょう。私は
    旅行三昧です。

 胸はずむ角を曲がれば君がいる(さくら)    英人
      いいですね、若いですね、君に会えると思うと胸がはずむとは。こんな気持ちを
     もったのはいつのことだったか思い出せない。ヒョッとしてくまちゃんと言うことで
     は無いでしょうね。

 古稀過ぎて胸弾む事あるんです(瑞希)    英人
      こちらの胸弾むと何でしょうか?人か、ものか・・・。多趣味多芸ですからいろい
     ろあるでしょうね。いくつになっても、いや、年老いるほどに胸弾むことが必要で
     しょう。静かに枯れるのもいいが、まだまだ先は長いですから、楽しんで過ごして
     いきたいものです。

 
信じたい情報だけを選ぶ耳(橘)     英人
      信じたくない情報は聞きたくないですからね、人間によくある傾向です。しかし、
     ここが間違いの元ですね。まずはおしなべて聞く、いや、信じたくない情報から聞く。
     そして、冷静に対応していく。世の中のこと、時間が立てばすべて解決している。
     私はそう思って過ごしてきました。

 
知るほどに使い道があるスマフォ(英人)   靖防
      スマフォの普及率は60代でも70%近くあるそうです。最近はQRコード決済
     とかお得なクーポンアプリとかもあって、スマフォを持たない身には生きづらい
     世の中になってきました。そろそろ私も挑戦してみようかなと思案している今日
     この頃です。


       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2019年「課題」
      (1月)名 (2月)知る (3月)遠い (4月)実
      (5月)ひとつ (6月)ふるさと (7月)岸 (8月)茂る
      (9月)旅 (10月)胸 (11月)取る (12月)思う

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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