so208
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第208号(31年4月)
貝 母 (ばいも) の 

   (科目)ユリ科     (花言葉)謙虚な心、才能、
中国原産の多年草。観賞用または薬用に栽培される。高さ30~60センチ。鱗茎は半球形の2
個の鱗片が合着した球形。春、葉腋に淡黄色の鐘形花を下向きに開く。花被片は6個、外面は
緑色のすじがあり内面に紫色の網目がある。鱗茎を鎮咳(ちんがい)・袪痰(きょたん)薬として煎服。

義弟の急逝から、その処理がつかぬうちに新年度入りである。新年度からまた新
たに3つの役員を引き受けた。そして、今年は統一地方選の年である。係わった
市議会議員の2回目の選挙である。目まぐるしいほどの日々であったが、何とか
乗り切れたようである。ゴールデンウィークは遅れた畑仕事に明け暮れるだろう。
                        (★印は英人の推奨句)



課 題   「 実 」

「実はね」で始まる話に身構える    橘
実はここだけの話が歩き出す    ★野のはな
真実を言わずに過ごす日もあるさ    瑞希
唯一の真実見抜く名探偵    くまちゃん
実っても放ったらかしの庭の柿    さくら
実のなる木植え楽しみは遠い先    ペ天使
桃咲いてはや結実待たれけり    ペ天使兄
首振って残り柚子の実鵯突く    ペ天使妹
実をつけぬ花がいくつか咲いている    ★靖坊
青い実をつつき始めた無礼者    桃華

実年齢問われて口が戸惑いぬ    英人



 レッツゴー習志野♫」
          さくら


久々の甲子園での美爆音
  スタンドが演奏会か応援か
    機動力活かした攻めに汗握り
  ★逆転のチャンスと共に応援歌
    ありがとう平成最後の感動を


 


 「 新しい 」    ペ天使

新しいランドセル背で踊ってる
新米が届いて子らにご馳走を
新製品比べてみても変わらない
慣れるまで新ケイタイに戸惑った
★新しいこと始める前に神社へと

 

 
(随想1)
  「お花見と従兄弟会」  ペ天使

 むかし昔、花の頃になると親戚で花見を楽しんだ思い出があります。母達各々が自慢のお弁当を持ち寄り、車座で分け合って、父や叔父達はお酒が入ると手を打って楽しそうに歌を。総勢25人でした。
 今、いとこ達は全国各地に住み、昨年秋に始めての従兄弟会を神戸で!果たして今年はどこに集まるのか、楽しみです。



「 花の下 」    靖坊

この春も桜に会えた嬉しさよ
ほどほどに飲んで桜に酔いしれる
君と見たあの日と同じ花の色
酒と影だけを花見の友として
★楽しくてまた寂しくて花の下



「 時 代 」   野のはな

★桜はや葉桜となる潔さ
万葉の言葉とやらを紐とかん
鯉のぼり男男というなかれ
性別のたまたま男だけのこと
振り返るのはもう少し先でいい


 
(随想2) 「平成が終わる」  野のはな

 下の息子は平成元年生まれだ。だから今年30歳になる。何かしらの区切りのような気がしているが、浮いた話は聞かない。時々母のつぶやきにつきあってくれる。ジブリアニメが再度テレビであり、それを見ていたらしくしみじみと 平成が終わるね・・とラインをしてきた。
 たった30年だが、されど30年、戦争はなかったが、災害はおこった。地震は続くし、雨もまとまって降る。次の時代も試練はあるだろうなと思う
 自分たちも還暦を過ぎてからのこれからを考えると自分の老いと並走しなければならない。今までの30年とは多いに違うと思う。でも頑張らなければ。
 


  「 茨 城 」    くまちゃん

 ★いばらきをいばらぎと言う人多し



「 卯 月 」    橘

春うらら夜半は嵐になる予報
★改元日いつか私もいなくなる
正解にさせるつもりで選ぶ道
満開の空き地買い手が決まったと
現実でなくても何人殺したか



 
・・・英人の20句抄・・・「選挙終え」

 統一選最後は市議の選挙です
  選挙など無縁の人であったのに
    同級生立候補して渦の中へ
      四年間成果残して二期目へと
            裏方で同級生が支援し
            届け出を無事に済ましていざ戰さ
                   前回に比べ逆風吹いている
                 選挙で終日過ごす一週間
               事務所にいるだけで疲れ見えてくる
             候補者の苦労を思えば微々たること
        投票率下がり続けて不安感
        開票が進んで当落まだ不明
        午前二時万歳三唱声響く
        再選を果たして苦労報われる
        裏方の四年間また始まりぬ
              来るものは拒まずの気持ち貫いて
                いつの間に種々雑多な肩書きが
                  種々雑多これも楽しい余生です
                日々課した日課も果たすある限り
              令和が始まる気分新たにし



「春が来た」    瑞希

春うらら桜みたいな孫の顔
草を取り畑が友と言った母
鍬を持ち歳を感じるこの春は
★侘び暮らし春の嵐が窓たたく
寺参り歳を重ねて上座です

 
     (随想3)   「 再 会 」   瑞希

 昔勤めた会社の上司三人が三泊4日で滋賀県を旅していると連絡がありました。今は全てリタイアされて悠々自適の生活をされている懐かしの方々です。当時会社では戦友であったはずの同期の桜です。にも関わらず、北海道、大阪、奈良とそれぞれ異なった土地に住まいを持ちながら交流を持たれていたとの事で、今回退職後初めての再会との事でした。
 ランチを一緒にどうですかとの思わぬお誘いに喜んでご一緒させていただきました予定より遅れて咲き始めた桜の花を眺めながら最高に幸せな時間を過ごす事ができました。



「 さくら 」   桃華

どの人も思いの詰まったさくらかな
サクラにも出会いと別れ多くあり
さくら散る私もいつか行く道で
散るときは自然体でいきたいな
サクラから新緑嬉しい旅続く

 


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 今日は絶好の花見日和。平成最後の桜を楽しんできました。(4/7受け)

◎橘
 先週の寒の戻りが長かったせいか、桜が長持ちし、入学式までもちました。とはいえ、おとといまで満開だった花が昨日から散り始めました。やはり一番いい時期は早いですね。(4/8受け)


◎さくら
 今年の選抜高校野球は、愛知県の東邦高校が優勝しましたね。おめでとうございます。と言いながら、今、私は習志野市民なので、習志野高校の応援でした(笑)。




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 実はここだけの話が歩き出す(野のはな)   桃華
   
女は噂好き、誰とでも気楽にしゃべり時間は尽きない。高齢になれば一人ぼっち
   にならず、誰かとおしゃべりすることが必要となる。でもここだけの話は要注意。本当
   にとどめて欲しい話でもどこかで漏れてしまうことが多い。話す内容は慎重にしなくて
   はね!。

 
・草を取り畑が友と言った母(瑞希)    桃華
    畑仕事が大の苦手だった私だが、最近は畑が楽しくなってきた。年齢のせいだろう
   か。ぼけっと草を取っている時間がいい。せこせこしない時間が好きになったようだ。
   私、怠慢かな?!

  実をつけぬ花がいくつか咲いている(靖坊)   英人
    実をつける花だけが貴重なわけではない。実をつけぬ花があって、実がつくことも
   ある。また、実をつけないでも楽しまさせてくれる花はある。この世に無駄なものは
   ない。人間もしかり、このように生まれたには生まれた意味がある。

 
逆転のチャンスと共に応援歌(さくら)    英人
    逆転のチャンスともなれば、ここは応援団の張り切り場所である。選手に届けと
   ばかりに声をからすのである。一生懸命なのは心を動かす。夢中になれるのはいい。

 
新しいこと始める前に神社へと(ペ天使)    英人
    新しいことを始める前には、心を落ち着かせる必要がある。また気を引き締める
   必要もある。日本人の神社参りは心の儀式である。何も神頼みという訳ばかりでは
   ない。信じていてもいなくても、日本人は神社へ行くのである。

 
改元日いつか私もいなくなる(橘)    英人
    令和になった。昭和から平成、そして新元号である。西暦で言うより時代の移りを
   感じる。歴史を感じる。そして私もいなくなるのである。もう一踏ん張りして、その日を
   待とう。

 ・実年齢問われて口が戸惑いぬ(英人)   靖坊
     実年齢より上に思われているのか、下に思われているのかで口の戸惑い方が
    変わりますね。老けて見られている場合は、本当の年を言えば相手は恐縮するで
    しょうし、若く見られている場合は、そんな若造に思われていたのかとこちらが不甲
    斐ない気持ちになります。女性の場合は若く見られれば歓喜一択なのでしょうけど。


       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2019年「課題」
      (1月)名 (2月)知る (3月)遠い (4月)実
      (5月)ひとつ (6月)ふるさと (7月)岸 (8月)茂る
      (9月)旅 (10月)胸 (11月)取る (12月)思う

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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