so205
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第205号(31年1月)
小松菜(こまつな)の

      (科目)アブラナ科     (花言葉)小さな幸せ、快活な愛、
根生葉は長柄をもち長楕円形で縁は波状、茎葉の柄には翼があり茎を抱く。花は黄色。耐寒
性があり、冬の重要な野菜として栽培される。ひたし物、汁の実などにされ、正月の雑煮にも
よく使われる。武蔵国葛飾郡小松川村(東京都江戸川区西部)に産したことからこの名がある。

新年を迎え、さくらさんは随想に「チャンスを逃がさない」大切さを書かれている。
チャンスは誰にも訪れる、人生はそれを見逃すか掴むかで大きく変わる。今年は
どんなチャンスが訪れ、どう対処するか、楽しみだ。もう10年若かったらと、詮無い
望みを抱いている。いや、年齢は免れないが心身の状態を若返ることはできる。
                        (★印は英人の推奨句)



課 題   「 名 」

見回せば呼び名を知らぬものばかり    靖坊
健康で賢い子にと名付けたが    ★ペ天使
名残惜し平成最後の除夜の鐘    ペ天使兄
懐かしい話弾めど名前出ぬ    ペ天使妹
不意に会い名思い出せず焦る朝    さくら
「君の名は」何回観ても感動だ    くまちゃん
旧姓で予約してみる一人旅    ★橘
我が名前祖父母が付けた意味重い   瑞希
命名の日からすくすく孫のこと    野のはな
なつかしい名前見つける芳名帳   桃華
黄昏れて名簿から名を消す寂しさ   英人




 「インフル」   くまちゃん

★インフルにクラス10人なりました

 


「ふるさと祭り IN 東京ドーム」
            さくら


東京に日本のまつり集まって
ご当地のどんぶり飯を食べ比べ
何食べているか気になる側の人
ビールまで飲み比べたら上機嫌
★ほろ酔いに引け目を感じ土産買う


 
(随想1)  「 新年に思う 」   さくら

 数年ぶりに首都圏に雪が積もった昨年2月のある日。そんな日に、たまたま私は、ずっと習い始めたいと思っていたパン教室の予約を入れていました。外は歩くのも困難そうな道。交通網も混乱の予感私は予約をキャンセルしようかと思いましたが、お友達の一言、「この機会を逃すと、もう行かなくなっちゃうかもよ。」に励まされ、雪の中、バスでパン教室に向かいました。こうして、雪の日に始まった私のパン教室通いは、早くも丸一年になります。

 新年に思う事。やはり何をするにしても、はじめの一歩は本当に大切です。チャンスは逃してはならない。もう一度なんて事、無いに等しいのですから。思えば、寺さんにお声をかけて頂いた川柳も、もう始めて十数年になります。結婚しても、転勤しても、出産してもずっと続けて来ました。はじめの一歩を下さった寺さんには、とても感謝しています。そして、一緒に歩んで下さっている川柳仲間の皆様、いつもありがとうございます。
 今年も皆様にとって良い一年になりますように。これからも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。




「 始まり 」    ペ天使

★始まりは二人で行ったコンサート
柏手を打って始まる年の運
三学期始まる前に宿題を
講演はすでに始まりソッと入る
ウォーキング始めるために買い揃え



「 年 女 」     瑞希

始まった何回目かの猪の年が
★老いてなお突き進めよと干支が言う
新しい亥年の出会い夢見てる
新年会亥年生まれの勢揃い
年賀状幾年月の歴史ある


(随想2)   「箱根駅伝」    瑞希 

 今年も箱根駅伝で数多くの挑戦者の頑張りに感動をいただきました。今年往路で小田原中継所で、ある選手が、タスキを渡し終え究極の状態の中で、後ろを振り向き、今辿っできた道に一礼しました。一瞬写った出来事でした。成績はともあれ礼を忘れない真摯な心に、一服の清涼劑をいただいた瞬間でした。
 三年前と四年前に亡き夫の甥っ子も青学より二年間出場しました。原監督のもとで二区と四区を走り抜きました。艱難辛苦を乗り越えて、今日の晴れの舞台に選ばれた選手の皆さんがこの幸運を糧に、これからの人生も何事も負けない強い精神力を持ち続けていかれるように願ってやみません。




  「餅を焼く」   靖坊

千円の民芸コンロ衝動買い
  網と炭買ってお餅を焼く元旦
    膨らんだと思う間もなくすぐ破裂
 亡き祖母のようにはうまく焼けぬ餅
   ★妬く気持ち捨てて焼餅食べる朝


「年末年始」     橘

嫌なこと反芻している拭き掃除
やめたっていいこともある穏やかに
サヨナラと笑顔で歩き出す師走
解決はせずとも年は暮れていく
★目ざましはみっつ最後のベルが鳴る


 
・・・英人の句抄・・・「2019年課題」

前から人柄偲ぶ墓参り
 知るほどに老後の先の不安感
  遠くから聞こえる声に呼応する
    最後のが落ち鳥の来ない庭
      曇天も言葉ひとつで薄日さす
        老いるほどふるさとの良さ知るものよ
              誘惑に負け対に出かけてる
            あの茂ったところに宝埋もれてる
          老いてなお出会い求めて続け
        張って悔いはないと言ったものの
      帽子取り下げた頭に本音見え
    もう一度会っておきたいと思う



  「 新 年 」  野のはな

    出無精の自分の今日のまず一歩
  ★いくつかの予定をたてて春を待つ
まだ越えていない坂がたくさんありそうで
   面倒な女で面倒なおばさんで
     ひりひりと乾燥してる人人人



「 新 年 」   桃華

初日の出癒されていくわが心
新年を喜ぶ声があちこちに
どの人も柔和な顔でご挨拶
正月の行事テレビで観戦し
★春を待つ鳥が木の実をつついてる




・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎ペ天使
 本年もどうぞよろしく。お料理をしながら、洗い物をしながら作句できる。何よりの趣味です。続けたいと思っています。


◎さくら
 息子の学年で35人インフルにかかり、明日から3日間、学年閉鎖になりました。私達も気をつけます。皆さんもくれぐれもお身体には気を付けて下さいね。

◎橘
 年末年始、神社に通いました。今の家に住み始めて20年、今回の神社の氏子総代の役で知らずにきたことを知る機会に恵まれました。大晦日の夜は町中の人が来たかのごとく賑わっていました。お神酒や甘酒、お菓子の振る舞いもあり、来た方に喜んでもらえるとこちらも嬉しいものですね。




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 ・懐かしい話弾めど名前出ぬ(ペ天使妹)   桃華
    この歳になるとよくあること。懐かしく十分おしゃべりしてもはてあの人の名は?と
   考え込んでしまう。それがなかなか思い出せぬ歯がゆさ。本当に困りますね。ボケの
   始まり?と時々悩んでしまいます。私も同じです。

 
妬く気持ち捨てて焼餅食べる朝(靖坊)    桃華
    嫉妬する心があるなんて、何と若い! 年齢を重ねると妬くことも忘れそう。妬くと
   焼くをかけあわせ、餅をすべてお口の中へ。スッキリしましたか?

 初日の出癒されていくわが心(桃華)   靖坊
    夏の強烈な日差しはうんざりしますが、冬のお日様のぬくもりは本当に有難く感じ
   られます。太陽光にはビタミンD生成、セロトニン分泌促進などの効果もあるので、
   心だけでなく体も癒されているのでしょうね。

 ・(随想)「新年に思う」(さくら)    英人
    
言われるように、チャンスを掴むか逃すか、これによって人生は大きく変わります。
    何かのチャンスは毎日のように訪れます。これを人ごとと思うか、自分のことと思う
    か。私が川柳を始めたいきさつなど、本のいたずら心です。さくらさんとの出会いも
    チャンスだった訳です。このように受けとめて貰ってありがとう。

 
老いてなお突き進めよと干支が言う(瑞希)   英人
     突き進めと干支がいっているのですか?そうなら突き進むより仕方がありません
    ね。さあ、今年はどちらを向いて突き進めばいいのでしょう。

  旧姓で予約してみる一人旅(橘)   英人
     旧姓で予約してみるとは、また意味深ですね。どこに意図があるのでしょう。一人
    旅、何が待っていたのでしょう。結果を聞きたいものです。

 
・まだ越えていない坂がたくさんありそうで(野のはな) 英人
    まだ若いから越えていない坂ばかりですよ。坂は越えるためにある。ドンドン乗り
    越えて行って下さい。でも高齢者の坂はますますきつくなる。乗り越えられなくな
    って終わりかな。

 
始まりは二人で行ったコンサート(ペ天使)    英人
    何の始まりでしょうか。聞くのも野暮な恋愛の始まりでしょうか。マア、それに浸る
   のも良いでしょう。いい思い出に浸りながら、これからの余生を過ごすのも悪くない
   でしょう。


       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2019年「課題」
      (1月)名 (2月)知る (3月)遠い (4月)実
      (5月)ひとつ (6月)ふるさと (7月)岸 (8月)茂る
      (9月)旅 (10月)胸 (11月)取る (12月)思う

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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