so203
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第203号(30年11月)
柳花笠(やなぎはながさ)の

      (科目)クマツヅラ科     (花言葉)幸運に、魅惑する、
南アメリカ原産の多年草。第二次世界大戦後東海地方に帰化し、現在では全国的に市街地
の道ばたなどに見られる。全体に剛毛があって著しくざらつく。よく分枝して高さ1.5mほどに
なる。長さ1cmほどの筒状の花を密につける。花穂は開花に伴って伸長する。花期は夏〜秋。

世界や日本の大きな流れ、そして身近な社会の流れ、それらを見た時私は大
きな不満や不安を覚える。どうしてこんなことに、そこには我欲を堂々と出して
恥じない意識が広まったことにありはしないか。秋の夜長、寂しく思うのである。
                             (★印は英人の推奨句)



課 題   「 トンボ 」

とんぼのいる里を守っていく力     野のはな
この秋もとんぼ見ぬまま冬となる    ★靖坊
トンボには勝ちそうもないニラメッコ   ペ天使
空中に停まって先を読むトンボ   ★ペ天使兄
追いかける子のたもの先赤とんぼ    ペ天使妹
最近は極楽トンボしています    瑞希
子の好きな虫の図鑑を裏向ける    橘
いらっしゃい秋と一緒に赤とんぼ     さくら
釣り竿の穂先にとまる赤とんぼ   くまちゃん
私から逃れていったトンボたち    桃華
トンボには短い秋を飛び急ぐ    英人



   「 美術館 」     靖坊

芸術の秋と言われて美術館
  子供らが好きな作品ボクも好き
    休憩の茶菓子は舌で鑑賞し
絵の前の女性 絵になる美しさ
  ★人は皆唯一無二の芸術品


 「 天の川 」    くまちゃん

★しっ黒の夜にかがやく天の川


 
(随想1)  「 薔 薇 」   ペ天使妹

三年くらい前、園芸店で薔薇の鉢植えを求めた。
少々値が張るなと思ったが、夫の勧めに従った。
四季咲きの表示はなかったが、,年3~4回花が咲く。
蕾がつくと「また、咲いてくれるの」と声をかける。
それ程の手入れもしてやらないのに、咲いてくれる。
値段が高いと思った私の気持ちを汲んでくれたのか?
今も、深紅の可愛い花をつけている。



「秋の一日」     瑞希

過ぎた事憂いるよりも明日をみる
草花を摘んで花瓶に挿す余裕
てんこ盛り話尽きずに時忘れ
★物言わぬ星と語らう秋の夜
すすきの穂今は気ままに飛んでいる



「  秋  」    野のはな

まだ何かできるさ残り嘆かずに
コーヒーはかなり頼れるカウンセラー
今日のこの晴れた空にも感謝する
ぬくぬくと日向ぼっこの出来る今
★猫にでもなるか背中が温かい


 
・・・英人の20句抄・・・「 サロン開設 」

 老人が何より恐い認知症
   認知症いずれ来るかと恐怖心
     ぼけ防止必要と知る動くこと
           心身を共に動かす場を作ろう
           以前からサロン開設思ってた
           会長になったチャンスを生かさねば
           早々にサロン提案賛意得る
                   回覧板回して募る参加者
                 百円で倍の飲食お得感
               試行してサロン羽根邨開設へ
   月一回和気あいあいの声響く
   想定を上回る人で活気づく
   体操や余興も入れ変化つけ
   ワークショップも楽しくこなし驚いた
   女性の元気さにはただ脱帽で
                一年半その成果に満ち足りる
              いつまでも続けて欲しい声上がる
            健在であれば続ける覚悟持つ
          課題は男の参加増やすこと
        生き甲斐がまた増えてまた意気上がる



    「いとこ会」   ペ天使

    誰ひとり似た顔はなしいとこ達
  背丈だけみんなノッポの男女です
★「お姉ちゃん」呼ばれて少し胸を張る
  手を引かれ背も押されつつ六甲山
    来年の約束をした神戸駅



「パン作り教室」     さくら

先生の笑顔で今日も迎えられ
髪まとめ気持ち引き締め生地こねる
お隣の手際の良さに焦りつつ
ひと捏ねに美味しくなあれと思い込め
焼き上がる香りに顔がほころんで
★一口が味わい深い秋の味



    (随想2)    「平成最後の年末」   さくら

 朝晩は寒くなってきて、早いものであと1ヶ月半で今年も終わりですね。そして、平成最後の年末です。昭和の終わりは新年早々に突然やって来たので、それを思えば日にちが決められている分、心の準備が出来ますが、自分の生まれた昭和の時代が更に遠いものになってしまうようで、寂しく思います。平成は、私にとっても色々ありましたが、次の時代も新たな気持ちで過ごして行きたいと思います。


 



「 霜 月 」    橘

何事もなければいい人のままで
にっこりとできます大人なんだから
離婚届出すならもってこいの朝
情報が多くて欲が深くなる
★来年の手帳楽しい予定から



「お見舞い」    桃華

許可が出て恐る恐るのお見舞いで
やっとかめ友はベッドに釘づけで
★泥流に埋まったままの君の足
動かない右手さすってあげたけど
いい顔を作ってくれてありがとう



・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎瑞希
 最近久々に感動する本に出会いました。友人の薦めの本を図書館に行き探し出しました。親子兄妹祖父と孫の心の交流に、改めて自分を振り返る機会を得ました。秋の夜長の日々に久しぶりに心に栄養をいただいた感じがしました。


◎橘
 先週、夫の会社の永年勤続労いの旅行で東北地方に行ってきました。大河ドラマで「八重の桜」を見てから行きたかった会津若松の史跡、学生の頃から好きな「遠野物語」の舞台を訪ねることができ、またちょうど紅葉シーズンに重なり、満足のいく旅になりました。




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 ・草花を摘んで花瓶に挿す余裕(瑞希)    桃華
    
体調が悪かったり、余りに多忙な生活をしていると花を飾る余裕すらなくなる。
    この秋、私もそんな状態が続き、墓参りすらできなかった。それが解消され墓参り
    できた時の喜び、心の癒やしは何物にも変えがたいものだった。草花を楽しめる
    余裕を大切にしたいと思う日々である。

 
離婚届出すならもってこいの朝(橘)    桃華
     離婚届なんて物騒な話だけれど、何か事を起こすのにふさわしい日ってあると
    思います。いい日旅立ち・・・って唄もあるように。一大決心する日はあるものです
    ね。でも最近の私、刺激になるようなこと何もないわね、年齢のせいでしょうか。

 この秋もとんぼ見ぬまま冬となる(靖坊)    英人
     これは作者が外に出なかったからであろうか。いや、私にはトンボが減ったよう
    に思える。環境の変化であろう。今年の気象はおかしかった。動植物、すべてが
    おかしかった。気象も変化する。良い方に変化すればいいが、住みにくくなるとすれ
    ば、それが人間のなせる技とすれば何と愚かなことであろうか。

 とんぼのいる里を守っていく力(野のはな)   英人
     これだけ変化の激しい世の中、人間の欲望がのさばる社会、トンボのいる里を
    守っていくには大変な力が要る。守るには1人ではできない。皆がその意識を持ち、
    努力をしなければならない。どんな地域力があるかである。

 空中に停まって先を読むトンボ(ペ天使兄)    英人
     トンボは空中に停まって何をしているのだろう。休憩しているのか、獲物を探して
    いるのか・・・作者はこの先の行方を読もうとしているとみた。これだけ変化の激し
    い世の中、慌ててその流れに流されると、とんでもないことになる。ここはじっくり
    見極めて行動しよう。

一口が味わい深い秋の味(さくら)    英人
   
  何物も一口が味わい深い物が多いようです。特に試食品ですね。あのほんの少
    しは本当においしい。買って帰るとあの味は何だったのか、と思うことも多い。ごち
    そうも慣れればただの味です。一口が良い。

 健在であれば続ける覚悟持つ(英人)    靖坊
    「健全な精神は健全な肉体に宿る」なんて言葉がありますが、心と体は切っても切
   れない関係にあるみたいですね。「やろう!」と決意するとそれだけで元気が湧いて
   きますし、「やめておこうかな」と思うと体の力も抜けてしまいます。続けられることは
   続けていきたいものですね。


       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2018年「課題」
      (1月)みんな (2月)生きる (3月)歌う (4月)私
      (5月)手 (6月)太陽 (7月)流れる (8月)赤い
      (9月)笑う (10月)嬉しい (11月)とんぼ (12月)友

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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