so202
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第202号(30年10月)
河 骨 (こうほね) の 

      (科目)スイレン科     (花言葉)崇高、秘められた愛情、その恋は危険、
黄色い5cmほどの厚手の花を咲かせる多年草の水生植物。スイレンの仲間で、円形の葉に切
り込みが入っている。水深の浅い沼や池に生育。根茎は水中にあり、ゴツゴツしていて骨のよ
うに見える。見頃は6~9月。根茎は生薬で川骨(せんこつ)といい、強壮剤や止血剤とされる。

今年9月から市主催の高齢者大学講座へ行っている。高齢者の健康や生き甲斐
作りの話を聞く機会が一層多くなった。共通することを一言で言えば「動く」ことと
理解する。高齢者は衰退の一途である。若い人以上に意識して動かねば知能も
肉体も保てない。高齢者は辛い。されど自由であり、気楽で楽しい。満喫したい。
                            (★印は英人の推奨句)



課 題    「 嬉しい 」

再びの出会い嬉しい里の秋   ★さくら
突然の再会次の約束を    橘
おみくじで大吉ひいてうれしいよ     くまちゃん
内緒です誰にも言えぬ嬉しい日   瑞希
嬉しさを伝えた笑顔涙顔     ペ天使
碁敵の退院嬉し棋譜を繰る    ペ天使兄
嬉しきは緊張破る産声よ    ペ天使妹
嬉しいと素直に言えばよかったな   靖坊
その顔に書いてあります嬉しいと    野のはな
嬉しいと声高になる喫茶店    ★桃華
嬉しさと同居する老いの不安感     英人



 「  秋  」     野のはな

★いい季節だからリュックを出してきた
  足にいい靴を履いたら大丈夫
    いい景色いい汗のあと温泉に
 いい鼾かいてぐっすりいい眠り
    私にも歩けた7キロウォーキング



 

「神無月」     橘

半日の冒険本の中にある
亡き父母の目は優しいか厳しいか
味方でも好きになれない人がいて
してやったこと数えだす淋しい日
★玄関を掃除す合格通知来い


 
(随想1)  「氏子の仕事」  橘

  春夏は月一回の月次祭だけだった神社の氏子の仕事は、10月の例祭、11月の新嘗祭、12月の大晦日・・・と準備・本番の作業が頻繁になってきました。ここに住み始めて20年ですが、お祭りの餅拾いに行くくらいでしたので地区の神社を維持するのにこれだけの人が1年間動いていることをはじめて知り驚いています。
 投句される皆さんも長い間老人会、町内会など地域のためにつくしていらっしゃる方が多く、お話を読ませていただくと勉強になるとともに頭が下がります。私はまだ負担感の方が多いので恥ずかしいばかりですが、皆さんのように生き生きと自分の生活も楽しみながらやっていらっしゃる様子を羨ましく拝見しています。




「  力  」   ペ天使

頑張ると力強い返事聞く
青竹を力まかせに膝で折る
★協力は仲間同志の合い言葉
これだけの学力あれば合格だ
赤ちゃんが力んだあとのさわやかさ


「体育の日」     靖坊

★体育の日ぐらい体動かそう
本当に十月なのか暑すぎる
ジョギングがいつの間にやらウォーキング
生き返るゴールの後の生ビール
心地好い疲労帰りのバスの中


 
・・・英人の20句抄・・・「 庭木剪定 」

 庭作り幾十年の愛おしさ
   剪定に手がけた庭だと庭師来る
     幾十年庭師も老いて引退に
       来ないなら自分でやろう決意する
             我流でもとがめる人は誰もいぬ
             暇見つけ気ままに剪定始めたが
             電動のバリカンを持つ手が恐れ
             脚立の上の仕事は不安感
             自転車のヘルメットかぶり安心感
             緊張が解け指挟む愚かさ
          我流で始めて五年まだ慣れぬ
         何日もやっているのに終わらない
       手間省く切り倒す木が見つからぬ
   手伝えと不調の妻に言い出せぬ
     夫唱婦随これで毎年過ぎていた
       結論は一人でするには多すぎる
         はかどらぬ作業にまたも老い覚え
              この仕事もう幾年できるかな
              数年後大きな決断必要か
              幾十年育んだ庭に未練あり



「それぞれの運動会」 
            瑞希


子が走る子より頑張る父母の声
亡き夫は父兄リレーの花でした
老人会こけないように走ってる
★古稀リレーたすき渡してほっとする
老人と言うは気の毒新入生



    (随想2)    「老ク連運動会」   瑞希

 金木犀が香り漂う秋になりました。先日老ク連の運動会に参加しました。何事も参加しないと楽しさはわかりません。誘って下さるうちが全て華です。
 いつも感心するのですが、病気の後遺症にも負けじと、足を引きずりながら、できる種目に率先して参加されている人の姿に敬意を抱き、毎年勇気をいただいています。
 我が自治会の新入生は昭和29年生まれの方々です。どの人も若い。私達とは10歳の開きがあり、それでも皆、歳を忘れて一緒懸命になってしまうのが運動会です。今年の秋もまた、健康で参加できた事に幸せを感じた一日でした。


 



「久しぶりの京都・奈良旅行」
              さくら


    大仏殿次々現わる賽銭箱
  池映る五重の塔は紅葉色
★はんなりと秋が漂う京の街
   神々と光を纏う金閣寺
  お守りも値上げの波が押し寄せる



  



「 通 院 」    桃華

十五分寝ているだけの治療です
毎日の通院気負って疲れ出て
笑顔だけ失わないよう日々精進
★明日に向かい背筋伸ばして歩いてる
柿たわわいつしか秋になっていた




・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 体育の日三連休は晴天に恵まれたものの暑かったですね。大いに汗をかき、大いに飲みました。


◎ペ天使
 少し肌寒くなりました。年齢を忘れておセンチに~。大好きなこの季節!実は本日記念日です。(10/15受)


◎橘
 台風、地震とつぎつぎにやってきます。うちは先日の台風で庭の酔芙蓉の幹が一本折れてしまいました。直後一旦木全体がくったりしましたが、また元気を取り戻し、ほっとしています。


◎さくら
 先週末、家族で京都・奈良旅行に行って来ました。帰国して、浜松より西には出掛けていなかったので、嬉しかったです。残念ながら、今回は名古屋は新幹線の窓から眺めるだけでしたが、笹島付近が変わっていて驚きました。また名古屋にも遊びに行きたいと思いました。




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 老人会こけないように走ってる(瑞希)    桃華
    町民運動会は老若男女入り混じって活躍する。しかし、老人は気だけ焦って走ろう
   とし、こけて転ぶことが多い。大怪我になりかねぬ。こけないように慎重に走り、運動
   会を楽しみましょう。

 ・嬉しいと素直に言えばよかったな(靖坊)   桃華
    後悔は大きいですね。少し素直になれなかったばかりに思わぬ方向に向かっていく。
   だけど、日本人は嬉しい!と抱きつく習慣もなく、難しいですよね。

 
いい季節だからリュックを出してきた(野のはな)    英人
    外歩きに気持ちのいい時期になりました。弁当をリュックに入れて、野でも山でも
   歩きましょう。心身の健康に、家の中に閉じこもっていることと比べれば雲泥の差が
   あります。私は明日も15kmウォークです。

 
玄関を掃除す合格通知来い(橘)     英人
    おろそかにしていては吉報は逃げていく。玄関を掃除し、身を正し、吉報を受け
   入れる準備を整える。そういう態度にこそ吉報は届くというもの。さて準備万端、吉報
   は届いたでしょうか。

 
協力は仲間同志の合い言葉(ペ天使)     英人
    協力し合ってこそ仲間でしょう。協力を合い言葉にしていれば、いい仲間作りがで
   きるでしょう。人間一人では弱い。仲間があって、協力し合って潤いのある人生です。
   そんな仲間があって良かったですね。

 
再びの出会い嬉しい里の秋(さくら)   英人
    紅葉に惹かれ、久しぶりふるさとを訪れた。そこで思いがけない再会があった。何十
   年ぶりの再会であろう。お互い無事を喜び思わず話しに花が咲く。嬉しかった。ここ
   からまた交流が始まる。人生は楽しい。

 嬉しいと声高になる喫茶店(桃華)    靖坊
    興奮したり緊張したりすると無意識に筋肉が収縮して体に力が入りますが、この無
   意識収縮が喉に作用すると声帯が縮んで高音になるようです。最近、声が高くなった
   のはノラ猫が庭に入り込んだ時くらいですかねえ。あんまり嬉しくなかったです。


       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2018年「課題」
      (1月)みんな (2月)生きる (3月)歌う (4月)私
      (5月)手 (6月)太陽 (7月)流れる (8月)赤い
      (9月)笑う (10月)嬉しい (11月)とんぼ (12月)友

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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