so200
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第200号(30年8月)
男 郎 花 (おとこえし) の 

      (科目)オミナエシ科     (花言葉)野性味、慎重、賢明、
女性的な感じがするオミナエシ(女郎花)に対して大きくて丈夫そうなのでオトコエシ(男郎花)と
言われる多年草。北海道〜九州の日当たりのよい山野に見られる。高さ0.6~1m。葉は対生
し、長さ3~15cm、多くは羽状に分裂する。花は白色で、散房状に多数つく。花期は8〜10月。

皆さんから送られたものを淡々と整理して16年8ヶ月、200号になりました。皆さ
んの協力で足跡は残りました。継続の価値は大きい。次の高みを目指して進み
たいと思います。過去の句を再整理すると良いのですが、皆さんされませんか。
                            (★印は英人の推奨句)



課 題    「 赤 い 」

若い日の思い出残る赤い帯     ★瑞希
終わらない夏に戸惑う赤とんぼ    さくら
暗黒の夜空に輝く赤い星   くまちゃん
「ベストよ」と貰った赤いチャンチャンコ    ペ天使
永遠に赤紙のない世を願う     ★ペ天使兄
赤涙の球児の肩抱く友がいる    ペ天使妹
八百のウソにホントを潜ませる     橘
桃色は好き赤色は好きじゃない      靖坊

赤札のついた衣服が気に入って      桃華
ハンガーに吊したままの赤い服     英人


 
    「 向 日 葵 」     靖坊

      焦がされて赤茶けようとも上を向く
   太陽がこうも好きとは恐れ入る
 その辛抱少し私に分けてくれ
    ★向日葵も実は涼風待っている
       カラカラに枯れて向日葵悔いはなし



「 大 花 火 」    瑞希

★花火見るこれぞ贅沢我が家から
暗がりの中で聞こえる歓声が
消えました一万発の夢花火
涼風に癒されながら花火みる
これぞ夏夜空に絵画描かれる


 

 
(随想1)  「 友 の 死」   桃華

 30年もつき合った友が亡くなった。知り合ってすぐにリュウマチに罹り、痛みと動きの悪さを嘆きつつも頑張った。5年ほど前にガンが見つかり手術。その後再発、余命2年の宣告を受け、その通りに旅立った。孫のため、妹のためにと頑張っていた彼女。やせ細り、動かぬ手足で家事をこなして、運転もしていた。そんな彼女から大きな勇気をもらい、小さな悩みなんか、吹き飛ばしていた。
 ありがとうね。心残りはいっぱいあっただろうけど、安らかに眠ってね。貴女のその頑張りを仲間は忘れないからね。



「 想 い 」   ペ天使

留学が決まった日から神頼み
あれこれとママより多くなる注意
★しばらくは貴女の来ない日曜日
タッチして百の想いを伝えたよ
フライトの時間に空へ手を振ったよと


「回転寿司」    くまちゃん

★回転ずし皿が開けれず迷う祖父



 
・・・英人の20句抄・・・「 耐えに耐え 」

 葉月入り脳の髄まで侵す暑さ
  熱中症クーラーつけよの一辺倒
   四十度超えてクーラーの是非問わぬ
    人間の身勝手さ問う声もなし
           身についた心地よさは離せない
            手放せない車ならより安全に
              止めるまで無事故通せと妻の声
                試乗して安全性を身に覚え
         盆行事手伝いに行く檀那寺
         万灯会吊す提灯列を問う
         準備終え今年もできたと安堵する
         万灯会仏心備えて人が来る
         花供え線香立てて偲ぶ人
      未練なく老人会長辞めた後
     支援する気持ちを保つ老人会
    気持ち持つ人に舞い込む何事も
  老人は楽しくこの後もこの気持ち
          耐えに耐え耐えた野菜が食卓に
          ナスピーマン西瓜に瓜と胃が飽きた
          耐えている間に月も日も移り



「夏の甲子園」     さくら

入場の晴れた笑顔に夢描く
100回の歴史を繋ぐ球児たち
炎天下のどを潤しさぁ行くぞ
最後まで行方わからぬ夏の夢
★青春は振り向き見れば黄金色



    (随想2)    「 甲 子 園 」   さくら

 明日(8/16)は、愛工大名電の試合ですね。私も小さい頃から高校野球が好きで、地元の静岡県以外に、お隣の県なので愛知県も応援していました。
 つい先日、NHKが募集している応援メッセージに常葉菊川高校の応援メッセージを送ったのですが、一回戦の8回の攻撃の前に、運良く読み上げられました。私は送った事も忘れていたのですが、弟から電話で「千葉県の40代女性ってお姉ちゃんでしょう?」と言われ知りました。とても嬉しかったです。皆さんも送ってみて下さい。


 


 
    「 葉 月 」     橘

  354分で息をつく炎暑
    「猛烈な暑さ」予報士さらりと言う
       用心のわりにぬかりのある私
   ★何もかも物語にして落ち着こう
     いさかいもなかったことにして寝ます




「 酷 暑 」     桃華

この暑さ闘う力抜けていく
全身のだるさ酷暑のせいにして
酷暑なり病院通い増え始め
酷暑でも闘う球児とわれがいる
★髪セットこの暑さから脱出し




・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎瑞希
 連日の猛暑にどこに出て行く気にもならず、部屋籠りの毎日です。昨日立秋を迎えました。各地で高温を記録しつつある日々にも秋の兆しを昨夜見つけました。つくつくぼうしに虫の声です。まだ続きそうな猛暑の気配ですが、来る秋を探しそして感じながら過ごしたいと思っています。(8/8受け)


◎ペ天使
 エアコンプラス扇風機!それでも動くと額から汗が・・・。首にタオルを巻き、畑のオバちゃんをしています。


◎橘
 庭に一坪ほど、野菜を植えています。今年は不作です。いつもの年は日中日が照ってぐったりしても、夕方水をやると夜の間に元気になっているので すが、今年は立ち直る時間がありません。プロでも苦戦しているのでしょうね。お盆が過ぎたら多少は楽になるでしょうか。

◎靖坊
 立秋過ぎても暑いですね。7月の電気料金は昨年比3割増でした。8月の電気料金も大変なことになりそうです。



    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 カラカラに枯れて向日葵悔いはなし(靖坊)    ペ天使兄
    これからの人生、この向日葵のようにありたいと願います。カラカラがいいですね。
   こだわりがなく、思い残さずスッキリと枯れて、悔いなく自然に還りたい。この句を
   座右の銘とし、壁に貼っておきましょう。

 
消えました一万発の夢花火(瑞希)   ペ天使兄
    華やかな花火を満喫し終わって、現実に還った瞬間、いつも同じような感情が起
   きる。大変な労力とお金を費やして咲かせた華が夢の間に消えて、どこにも痕跡が
   残らない。人々の記憶の中にはあるのだが。

 永遠に赤紙のない世を願う(ペ天使兄)    靖坊
    ドラマや小説の中でしか「赤紙」を見聞きしたことのない世代としては、「赤紙のない
   世界」が当たり前のように思ってしまうわけですが、現在でも徴兵制を施行している
   国家は60カ国ほどあるようです。地球上から兵士が一人もいなくなる日を心待ちに
   しています。

 
酷暑でも闘う球児とわれがいる(桃華)    靖坊
    立っているだけでも暑い炎天下で全力疾走、全力投球。若いって凄いですね。
   とても真似できません。しかし振り返ってみれば私も学生時代の夏休みには、汗
   だくになって道路工事のバイトとかしていましたね。あの頃の自分はタフだったなあ
   と思います。今はもう絶対無理!

  終わらない夏に戸惑う赤とんぼ(さくら)    桃華
    この猛暑、いつになったら終わるのだろうか。夏に疲れ、野菜も花も枯れ果て、
   人もダウン気味。元気なのは雑草のみ。どこまで伸びるのだろうか、と感心して見
   ている。暦では秋なのに、虫の音も聞けず、赤とんぼも出鼻をくじかれている。変な
   夏、変な台風、早くさよならしたいわね。

 
向日葵も実は涼風待っている(靖坊)     桃華
    真っ赤な太陽が大好き、澄み切った青空が大好きな向日葵。でも、今夏の酷暑
   にはまいっているのではないでしょうか。水の恵が欲しい、涼風が欲しいと訴えて
   いるように見えます。

 
タッチして百の想いを伝えたよ(ペ天使)    英人
   
 口で言うより目を見つめながらタッチで想いを伝える・・・この方が効果的でしょう。
   きっと伝わったでしょう。何を伝えられましたか?若い時の体験は大切です。無駄に
   されないでしょう。

 
いさかいもなかったことにして寝ます
(橘)     英人
    辛いこと、嫌なことは寝るのが一番です。一晩寝ればかなり気持ちは変わります。
   その場の行動は気分任せが多いが、一晩寝ての行動はかなり冷静になります。
   後悔も少ないでしょう。私がメールを送るのはほとんどが朝ですが、これが理由です。

 
青春は振り向き見れば黄金色(さくら)     英人
    青春の何と生き生きしていたことか、本当に黄金色です。さて、青春とは何歳頃の
   ことを言うのでしょうか。ここでサムエル・ウルマンの不朽の名詩「
青春の詩」の冒頭
   を紹介しましょう。
      
「青春とは人生のある期間ではなく心の持ち方をいう」
   
今も、いつまでも青春の方も多いでしょう。その歳なりの青春を謳歌したいと思います。



       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2018年「課題」
      (1月)みんな (2月)生きる (3月)歌う (4月)私
      (5月)手 (6月)太陽 (7月)流れる (8月)赤い
      (9月)笑う (10月)嬉しい (11月)とんぼ (12月)友

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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