so198
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第198号(30年6月)
杉 菜 (すぎな) の 

      (科目)トクサ科     (花言葉)向上心、努力、意外、驚き、
多年生のシダ。荒れ地・原野などに生える。地下に長く根茎を引き、早春に節からツクシとよば
れる胞子茎を、次いで栄養茎を出す。栄養茎は緑色で、高さ10~30センチ、輪状に枝を出す。
葉は退化し、鞘状。若い胞子茎は食用、栄養茎は利尿剤。北半球の温帯から寒帯に広く分布。

ツクシと聞けば嬉しいが、スギナと聞けば恐怖である。写真はブロック塀の目地
から生えだしたスギナ。この強さである。畑にでも生えればもう絶滅は無理。私は
毎日のように闘っている。この強さは見習いたいが、この嫌われようは避けたい。
                            (★印は英人の推奨句)



課 題    「 太 陽 」

木漏れ日が射す先にある夢希望   ★瑞希
太陽と同時に動き出す回路    野のはな
太陽のように笑顔で皆照らす   さくら
太陽が赤く大きく燃えている     くまちゃん
太陽のおかげで光っている額   靖坊
太陽がサヨナラをして明日は雨    ペ天使
太陽の当たらぬ蔵に京人形   ★ペ天使兄
昇る陽と沈む陽に会い今日終わる   ペ天使妹
太陽を割るほど怒っている私      橘
太陽の恵みよナスがよくできる    桃華
陽の当たる場所ですればいい会話   英人



       「梅酒造り」    靖坊

      青梅を見て果実酒にトライする
    焼酎と砂糖と梅を混ぜるだけ
      飲み頃が一年先とはあんまりだ
        見つめても熟成速度は変わらない
       ★待ちきれず結局梅酒買ってくる



 

 「 日 々 」    野のはな

五本指靴下転ばないために
苔玉の少し濡れてる光ってる
気を張っていたのか肩が凝っている
一年の半分大切にしたか
流されぬために頭を使わねば

 
(随想1)   「やはり孫のこと」   野のはな

 言い古されているかもしれませんが、赤ちゃんの成長は人類の進化の過程を見せてくれているような気がします。一月にはまだ首もぐらぐらでした。お雛様まえに初の寝返りをうち首もしっかりしました。それからまもなくずりずりと這い回ります。五月に、肘をついていた摺り這いからの、腕を立てての高這い、そしてついに、お座りでした!!!そして今つかまり立ち、お尻をふりふり踊ります。歯も一本生えて、今なんにでも噛みついているようです。
 自分の時は何かに追われているような子育てでしたが、またこうしてもう一度それを違う目線で味わえていることに感謝です。



「 練 習 」   くまちゃん

★サッカー部練習きつくて大変だ



    「友達色々」   ペ天使

     割り勘でランチねと決め友と行く
        姉であり時に妹四十年
           洋服は譲り合えないデブとヤセ
      困ったら夜中の電話OKよ
        ★友情は遠距離電話半世紀

 
・・・英人の20句抄・・・「 後輩の死 」

 後輩の死を知らされて沈黙し
  書くことで後輩以上の付き合いし
   いずれとは予期していたと思えども
    励ましの手紙を送って数十日
     家族から連絡を受け配慮知る
      マイペース崩さぬまま生き果てる
             我が身にも死があることを意識する
             友の死がきっかけとなる諸事情
          絶えていた西国巡礼再開し
          早々に満頑果たそう足早め
          盆前に満頑果たせばいい功徳
                 役員を終え振り返る老人会
               年度末予期せぬ危機が起きている
             消滅の懸念早まる老人会
           裏腹に存在意義は高まりぬ
         負け戦承知で出番考える
       余生なら勝っても負けても事はなし
            六月から日常的な日々のはず
            これだけあって日常はあり過ぎる
            七月こそ日常的な日々期待



「息子の運動会」    さくら

★青空も応援してる光る汗
父ビデオ母はカメラで別行動
勇ましさ間近に迫るソーラン節
はじめから騎馬戦の馬ふらついて
真剣な姿眩しい徒競走


「 梅 雨 」      瑞希

雨が降る鉢のメダカも身を潜め
雨の日のご詠歌お堂に染み渡る
捕らわれたもの世代交代してました
夕方に植えてよかった今日は雨
数こなす練習成果何事も



    (随想2)    「 貴重な経験 」     瑞希

 せっかくの神仏のご縁でしたが就業規則が代わりました。女一人家を守っている私には無理と感じ先日退職願いを提出しました。3日坊主ならぬ8ヶ月婆さんでしたが、悔いはありません。
 勤めたからこそできた貴重な経験は、何事にも変えがたい私の財産です。また小さな舟での通勤は至福の時でした。琵琶湖の雄大さに改めて感動し、景観の素晴らしさに、またまた感激しました。この地に生まれ育った幸せを改めて感じた日々でした。皆さん退職を伝えると一様に驚かれますが、皆さん納得して下さいます。良い人達ばかりでした。


 



   「水無月」   橘

    風邪ひいた私にメールくれる人
  風邪ひいた私に家族は気づかない
★怖い未来ばかりを思いつく雨夜
  心配に耐えず小言が多くなる
    こっそりとでも確実に昼の月



 

「小さな手術」     桃華

手術前掃除洗濯入念に
怖いけどゆっくり手術室へ行く
★手術台やさしい声が飛んでくる
終わりましたとまたやさしい声がする
終わってみれば大したことのない手術



・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 梅雨に入っても晴れの日が多いですね。今日も暑かった!


◎橘
 
先週23日で博多、甘木に行ってきました。太宰府天満宮に立ち寄り、「心字池にかかる三つの赤い橋」を渡り、「お石の茶屋」で梅が枝餅を食べ、歌の通りに歩くことができました。歴史上の人物のいた場所に立つのも、創作の舞台に立つのも私にとっては同じで、「ここに彼・彼女がいてこう思ったんだなあ」なんて考えるのが楽しいです。


◎さくら
 群馬で震度5の地震がありましたが、この数日間、千葉でも地震が多発しています。幸い社宅が頑丈なのか余り揺れは気になりませんが、そのうち大きい地震が来るのではないかと少し心配になります。こればかりはわからないですし、運もありますので、日頃の備えだけはしておこうと思います。


◎ペ天使
 覚悟している梅雨はゆっくりですね。お二人ともお元気でしょうね。




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 父ビデオ母はカメラで別行動(さくら)   桃華
    孫の運動会を見に行くと、まさにこの句の通り。両親は子供を写すのに必死で、
   あっちに行ったりこっちに来たり・・・・。時代の流れだろうか。私たちの頃は父親は
   見に来ず母のみ。いい時代になったものだ。幸せそうな子供の笑顔が眩しい!!

 
風邪ひいた私にメールくれる人(橘)    桃華
    風邪ひいて一人寝ているのは心細いもの。そんな時にメールをくれる友は最高に
   嬉しい。自分のことを心配してくれる人がいるということは幸せなことである。

 
見つめても熟成速度は変わらない(靖坊)    英人
    願えば叶う・・・見つめても熟成速度はそうは行きませんか? こちらと意思疎通が
   できないものは、難しいでしょうね。私は今、野菜や花などに一生懸命になっていま
   すが、時の来るのを待つより仕方がないですね。見つめて速度が変わるのは恋で
   しょう。こんな話を聞いてみたいものです。

 
友情は遠距離電話半世紀(ペ天使)    英人
    50年も遠距離電話をしてみえるということでしょうか?昔は固定電話でお金もか
   かって大変だったでしょう。多分今は、スマホか携帯電話で料金は距離に関係ない
   ではないですか?いつまでも続けて下さい。

 
雨の日のご詠歌お堂に染み渡る
(瑞希)    英人
    何気なくツアーで西国33ヵ所巡り始めたが、なかなか気に入っている。先達さんに
   ついて3、40人が声を合わせて唱えると、なかなか荘厳である。足かけ4年もかかっ
   てしまったが、もうまもなく満願である。少しは精進できたろうか。

 
一年の半分大切にしたか(野のはな)    英人
    今年ももう半年が過ぎたのか・・・・エエッ?もうという感じである。過ぎ去ってみれば
   本当に早いものである。私にしてみればもう何回繰り返すことができるのか・・・
   いつまでもある気になっているが、先日後輩が亡くなった。人ごとではない。1年1年、
   いや半年ごとが貴重である。

 
負け戦承知で出番考える(英人)     靖坊
    基本的に負け戦とわかっていたら出陣せず、「よし、必勝間違いなし!」と思われる
   場合のみ戦いに挑んでいたわけですが、そのほとんどが負け戦になってしまった
   我が人生でした。負け戦の覚悟があれば、実際に負けたとしてもショックは小さくて
   済みそうですね。

       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2018年「課題」
      (1月)みんな (2月)生きる (3月)歌う (4月)私
      (5月)手 (6月)太陽 (7月)流れる (8月)赤い
      (9月)笑う (10月)嬉しい (11月)とんぼ (12月)友

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


              川柳投稿 


川柳&ウォーク