so195
(せんりゅうつれづれそう)
第195号(30年3月)
葱 (ねぎ) の 章
(科目)ユリ科 (花言葉)愛嬌、笑顔、ほほえみ、 シベリア南西部原産の多年草。古く中国を経て日本に渡来。葉は中空の円筒形で緑色。 基部は白く莢となって巻き合う。花茎の頂に「ねぎぼうず」といわれる白色小花を多数散状 につける。主に関東では軟白化した白色部を、関西では軟白化せず緑色部を食用とする。 年中枯れることなく食べられる葱。我々はその恩恵を受けている。振り返れば そんなものに取り巻かれている。小学6年の孫の卒業式に、来賓として出席する 機会を得た。どんな思いで卒業したのであろう。感謝の心を修得したであろうか。 (★印は英人の推奨句) |
課 題 「 歌 う 」 歌うのは母の声した雪女 声合わせ歌うこと稀この頃は ペ天使兄 「花は咲く」歌って世界を繋げよう ペ天使妹 春風と一緒に歌うスズメたち ぼく校歌3番まで歌えるよ 若き日を偲んで歌う歌がある 英人 |
「 写 真 」 ペ天使
抱かれてる赤ちゃん僕信じない
悲しみの集合写真でピースの子
ひなまつりピンクの服もモノクローム
お祝いの声も写そう誕生会
★「ハイチーズ」ひと声かければ皆笑顔
「学校」 くまちゃん
★学校が早く終わってうれしいな
「ひなまつり散歩」 靖坊
ひなあられ携え春の空の下
ポツポツと自己主張する梅の花
ポリポリと言わされているひなあられ
梅の木の下にも花が咲いている
★散る時も一輪ずつの梅の花
(随想) 「百均の腕時計」 靖坊
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「 もうすぐ春ですね♫」
さくら
暖かい風に誘われ街に出て
新しい服や靴まで欲しくなり
最後には髪型さえも変えたくて
★一瞬で春の魔法にかかる母
幸せの桜前線直ぐそこに
「 春 」
★少し鬱コーヒーばかり飲んでいる
左手がだるいと医者に訴える
欠伸して話題の文庫本閉じる
さらさらと流れる髪を切る決意
季節感ちゃんと桜は咲く準備
「 早 春 」
当直の目覚まし時計トンビ鳴く
楽しい日落ち込む事もみな肥やし
春雨の音も淋しい今日の夜
今が旬古稀といえどもそれなりに
★古布繋ぐ昔の人を忍びつつ
・・・英人の20句抄・・・「 空 仰 ぐ 」
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「 弥 生 」 橘
嫌なことばかり思いだす夜更け
それよりもすることがある悔やまない
★かつていた街は私を忘れたろう
充分にあるから減らすのがこわい
選択を活かすはこれから自分次第
「 健 康 」 桃華
健康が一番今日も歩いている
見慣れた景色に合いひと呼吸
★生かされているので見れるこの桜
花活けるこころ優しくなる瞬間
待ったなし老いはあちこちやってくる
・・・ お 便 り 欄 ・・・ 句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと 思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ ・デュエットは愛の讃歌と決めている(ペ天使) 桃華 月曜日から金曜日まで越路吹雪物語をテレビで見ていた。そこでよく歌っていた のは愛の讃歌。大ヒットした歌でも歌うのは難しい。それをデュエットで歌うとは?! 誰と歌うのでしょうか興味津々です。越路吹雪の歌唱力は抜群。いい曲が頭の中に 残りました。 ・かつていた街は私を忘れたろう(橘) 桃華 時の流れは速い。2~3年行かないと周りの景色は変わってしまい、自分が浦島 太郎になった気分である。街が私を忘れたのではなく、私の方が街を見失ってしまっ たのだろう。だから、私は時折実家の墓参りに行くことにしている。かつていた街を 忘れぬように。 ・童謡はその日その時思い出す(瑞希) 英人 童謡に慣れ親しんで育った私たちはいくつになっても覚えているものである。また その歌を聴けば、思い出が湧き上がってくるものである。いつの時代もそれぞれの 歌があろうが、童謡は素朴でいい。昨年12月、老人会の世代間交流事業で「童謡に 親しむ会」を催した。良い発想であったと、もうなつかしく思っている。 ・一瞬で春の魔法にかかる母(さくら) 英人 一瞬で母がかかる魔法とはどんなものでしょうか。前後の句から想像するに、春に ふさわしい服装でしょうか?それなら明るい華やかなものでしょう。春はいい。何もが 活き活きとしてくる。いつまでも春の魔法にかかっていたいものです。 ・ポツポツと自己主張する梅の花(靖坊) 英人 花が咲くのは自己主張と捉える作者。梅はポツボツと自己主張する。桜はパッと 自己主張でしょうか。花はやはり強烈な自己主張でしょう。様々な花が咲いて春は 楽しい。 ・卒業へ歌いおさめとなる校歌(野のはな) 英人 私も今年は小学中学の卒業式に出席する機会を得た。私たちの時代と形式は全く 違うものであったが、なつかしかった。共に校歌が歌われた。当面は歌い納めとなる でしょうか。でもそれは当面です。またいつかなつかしく思い出し、歌うのが校歌です。 その時はいつ来るのでしょうか。意外に早いのかもしれません。 ・やり過ぎと思うほどやった充実感(英人) 靖坊 一年間の会長としてのお役目、本当にお疲れさまでした。「やり過ぎと思うほどやっ た」という言葉には尊敬の念さえ感じます。私の人生を振り返りますと、そんな言葉が 吐けるほど充実した一年は、どこをどう探しても見つかりません。今年もすでに三カ月 経ちましたが、今日から頑張って、やり過ぎるほどにやった一年にしたいと思います。 投稿をお待ちしています。 |
「川柳連れ連れ草」への投稿案内 次の要領で川柳及び感想文を募集します。 1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度 メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて ください。課題の題は2)の通りです。 2)2018年「課題」 (1月)みんな (2月)生きる (3月)歌う (4月)私 (5月)手 (6月)太陽 (7月)流れる (8月)赤い (9月)笑う (10月)嬉しい (11月)とんぼ (12月)友 3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文 (150字以内)も募集いたします。 4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行 います。感想文もその句のページに随時掲載します。 掲載方法は一任してください。 5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。 川柳投稿 |