so189
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第189号(29年9月)
孔雀草 (くじゃくそう) の

(科目)キク科     (花言葉)可憐、一目惚れ、思い出、
北アメリカ原産。よく分枝して株立ちし、高さは40~120センチになる。7月から9月頃、白から
紫の花をいっぱい咲かせる。別名クジャクアスター。花名はひと枝に花が連なって咲く様子が羽
をひろげた孔雀のように見えることに由来する。6月頃、切り戻しをして、背丈を低くして楽しむ。


我が家に今咲いている花である。ネットを利用してその名を知った。そして育て方
も知った。スマホの便利さにも驚いている。便利さに漫然と付き合っていれば、
どこまでも流される。何事もどう付き合うのか、よく熟慮していかねばならない。
                            (★印は英人の推奨句)



 課 題    「 あふれる 」

溢れだす意欲この子の為ならば    ★野のはな
ばあちゃんが入って来ると湯があふれ   ペ天使
品物が店にあふれてこの平和    ペ天使兄
泣きじゃくり溢れる思いをママに告げ   ペ天使妹
ジョッキからあふれた泡に未練無し    靖坊
君想う気持ちあふれて海になる   ★さくら
おふろでね遊んでおゆがあふれたよ  くまちゃん
若い日の溢れる思いもう一度    瑞希
心配がわきだす過保護になっていく     橘
物あふれ片づけられぬ日曜日    桃華
あふれ出るほどあった夢は今どこに   英人




 「 雨予感 」    靖坊

晴天が続き恋しくなる雨天
  庭土も一雨欲しいと言っている
    ツバメ低く猫顔洗う山に笠
 待望の雨ザッと降りスッと去る
   ★こころなしか涼しく見える淡い虹


 


「 夏休み 」   ペ天使

★早起きのラジオ体操今日もパス
給食も良いけどママの手作りが
日焼けしてTシャツの跡くっきりと
海も良いゲームも楽しい夏休み
宿題が終われば行けるレストラン


 
(随想1)    「 住めば都 」  ペ天使

 小学五年生だったと思う。社会科の授業で日本地図を広げたら、名古屋は工業地帯として一面が茶色だった。山や森など緑地帯はないのだろうか・・・と。こんな地には絶対住みたくないと、子供心に思ったことをはっきり覚えている。
 年月は過ぎ、夫の転勤に伴い、東京、広島、また東京、そして名古屋へと。その後の海外へは単身赴任してもらう。子供達と私は名古屋に残り住み、早40年余り。良い友だちも沢山でき、また良い思い出もあり、今は楽しく暮らしている私。まさに住めば都である。



「秋を知る」      瑞希

★まんまるの月見て思う我が人生
秋の雨気まぐれ過ぎて落ち着かず
火鉢出し昔手あぶり今メダカ
縁側に陽射しが入り秋を知る
盆過ぎてがまぐちひろげため息が



「 長 月 」     橘

実をつけぬ枇杷の根元の蝉の穴
★笑い泣き恋い老い蝉の七日間
真っ暗な風呂場で水のはねる音
諦めたはずがそれでもなんて思う
「やったのは私」で一件終わらせる


(随想2)
   「落とし物」     橘

 下の娘は4月に大学入学してから半年足らずで2回も学生証を落としました。おっちょこちょいなところがあり、鍵をかけ忘れた自転車を盗まれたり、怪我を したりいろいろやってくれる子です。
 1度目は未だに出てきませんが、2回目は拾ってくださった方がいて、警察から学校に連絡がありました。今は悪用されることの用心で学生証も住所などは書かなくなっているようです。 とはいえ1枚目はまだ出てこないので、変な使われ方をしていないか、時々ネットで検索しています。
 「話・話」第2499話を読んで、ほのぼのした気分になりました。




  「ただいま、日本!」 
            さくら


 ★おかえりと優しい笑顔ホッとする
寿司ラーメンどこでも食べれ嬉しいな
 スーパーで子供のように無駄遣い
何事もスピード速く付いてけず
 ロンドンが遠く儚い夢のよう


「 給 食 」    くまちゃん

★給食が予想以上においしいよ


 
・・・英人の20句抄・・・「優先席とスマホ」

 左見て右見て座る優先席
  座るべき人が前に立つ優先席
   優先席君の物ではありません
    不愉快が朝から満ちる通勤車
                 席に着きスマホ見つめて人見ない
                 居眠りのふりした顔に恥見えぬ
                 そんなにも席に座りたい君の足
                 若者に席を取られて嘆くまい
                 足腰を鍛えるために立つ気概
           どこ見てもスマホが占める町の中
         勤勉な世になったものと皮肉言い
       老人は挑戦しようスマホにも
      遅れじと我もスマホを手に入れる
             スマホにも老人らしさ見せてみん
             触ってみてその便利さを納得し
             それでもあの夢中さは分からない
        世の中は便利な物が狂わせる
      道具とは使うものと戒めよ
    挑戦ができる間はいつまでも
            我が老いは今日の今日を見据えてる



「 誕 生 」    野のはな

分娩室の外へ大きな産声が
★満ち満ちた息を大きく吐き出せり
小さい手小さいお顔こんにちは

 「一期一会」   桃華

紅を引く久しい恩師に会うために
一期一会を大事にしている師の姿
再開の楽しさ子供に還っている
よみがえるあの時あの場所あったこと
★いのちある限りまたまた会いましょう




・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 

◎靖坊
 朝晩は涼しくなってきましたね。秋の訪れを感じる今日この頃です。


◎ペ天使
 
朝夕は涼しい風が心地良いですね。昨日は友だちご夫婦と3人で、ランチを楽しみ、買い物をして・・・。その間、ご主人は一人ベンチで待って下さり「2人の女はいつまでも・・・」と思われたでしょう。

◎橘
 連休は台風が来そうですね。土曜日に結婚前の職場の友人に会う予定なのですが、ちょっと心配です。


◎さくら
 早いもので帰国して1ヶ月半になります。息子の小学校も始まりましたが、日本の学校生活にも慣れて来たようで、少しホッとしています。来週、船便で送ったイギリスからの荷物が届くので、また段ボールに囲まれると思うとかなり憂鬱です。でも、これがイギリスからの最後の荷物になるので頑張りたいと思います。




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 早起きのラジオ体操今日もパス(ペ天使)   桃華
    ペ天使さんもラジオ体操頑張ってみえるのですね。私も毎朝やっています。もう何年に
   なるでしょうか。自分のための体操、元気を出すための体操、でも時々お休みあり。
   持病に腰痛が悪化した時、気分が乗らない時、等々私もほんまに気ままです。

 
火鉢出し昔手あぶり今メダカ(瑞希)    桃華
    火鉢、なつかしいですね。お餅を焼いたり、暖房がこれしかないので、みんなで暖まっ
   たり。用途はいっぱい。実家の火鉢、いつ消えたのでしょうか。我が家の火鉢は確か物
   置に眠ったままです。瑞希さん宅の火鉢は水槽に変わったのですか。メダカもかわいい
   し、風情もあります。上手な活用ですね。


 君想う気持ちあふれて海になる(さくら)    英人
    
海になるほどの君への思い、まさに生きている、青春ですね。こんな時を持った人は
   幸運、幸福です。老いた今の思いはどこにあるのでしょう。事は変わってもこんな気持ち
   を持っていたいものです。

 溢れだす意欲この子の為ならば(野のはな)   英人
    この子のためならどんな意欲でしょうか。この子とはどんな子でしょうか。どんな意欲で
   も意欲は活き活きできる原動力です。果てるまで意欲を持って生きていきたいものです。

 ジョッキからあふれた泡に未練無し(靖坊)   英人
    いつまでも未練を持つのは危険です。切り捨てる物は切り捨てる、この潔さが老いる
   ほど必要でしょう。私には捨てられないものがまだいろいろあります。考えねばと思いま
   す。

 
・諦めたはずがそれでもなんて思う(橘)   英人
    ここには諦めきれない未練があります。これは事と年齢でしょうか。切り捨てないと次
   に進めないこともあります。この見極めをしっかりして悔いのないようにしたいものです。

 ・挑戦ができる間はいつまでも(英人)  靖坊
    人生は挑戦の連続、と言うか毎日が挑戦の繰り返しのようなものですね。これまでの
  人生を振り返ってみると、ほとんどの挑戦は失敗に終わっているわけですが、その分、
  楽しみも多かったように思います。きっと成功するより失敗した方が得るものは大きいの
  でしょう。失敗を恐れず挑戦し続けること、これが人生を楽しむ秘訣のような気がします。


       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2017年「課題」
      (1月)明ける (2月)歌 (3月)心 (4月)悲しい
      (5月)流す (6月)若い (7月)力 (8月)満たす
      (9月)あふれる (10月)大きい (11月)望み (12月)抱く

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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