so185
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第185号(29年5月)
黄 素 馨 (きそけい) の

(科目)モクセイ科     (花言葉)恩恵と優美、優雅、清純、
ヒマラヤ原産で明治時代に導入された常緑低木。名前の由来は、花が黄色でソケイ(素馨)に似
ることから。枝はよく分枝し、5-7月に枝先に散形花序をだし、2cm程の黄色の漏斗形の花をつけ
る。花冠は先が5裂する。ジャスミンの仲間だが花に強い芳香はない。庭木などで植栽される。

青天の霹靂から1ヶ月半が経った。四苦八苦しながらも順調に進んでいる。改善
したいところも見えてきた。新規の策も打ち出した。この1年、この役をチャンスと
とらえ、十分に生かしたい。1年が勝負、明日はない。しかし、多忙な役である。
                            (★印は英人の推奨句)



 課 題    「 流れる 」

幾たびか涙流して強くなる     瑞希
世の中の流れに自分見失う     さくら
川の中魚が流れ遊んでる    くまちゃん
流されていればそのうち海に出る   ★靖坊
泥船でここまで案外遠くまで     橘
つい流すホロリ映画は苦手です     柳立
モヤモヤを一気にシャワーで流せたら   ペ天使
流れゆく方も見えたり八十路前    ペ天使兄
七日経ち水に流して仲直り    ペ天使妹

受け流すことが上手になりました   ★野のはな
流れには逆らわずに来た長い道    桃華
流すもの流し身軽になっていこう    英人



    「 五 月 」    ペ天使

   五月雨が眠りをさます日曜日
 何色が好いかと子等のカーネーション
  ★花めぐり楽しんだ日は○を付け
     いつまでも冬のセーター離せない
      カーネーション贈り贈られ時めぐる


「 七 回 忌 」   瑞希

夫逝くその日も確か五月晴れ
七回忌済ませ心も軽くなる
亡き後に生まれた孫はあなた似よ
★スイカ苗植えてあなたは逝きました
子や孫にあなたの思い語り継ぐ


 

「 五 月 」    橘

友だちは百人いなくていいんです
友だちは作るのでなくできるもの
★覚悟なき花もふらふら散り始め
旅好きな男をいつも好きになる
出るまでに十分あればできること


 
(随想)    「 左利き 」   橘

  もともと左利きでした。小学校に入学する時に「鉛筆だけは・・・」と直されましたが、この年になっても無意識のうちに左手でやっていたのに気づくことがあります。
 駅の改札口でいつももたつくと思っていたら、切符を入れるのが左手でした。ビュッフェで不自由だと思ったらスープのとがったおたまが右手用なんですね。定規で線を引く時、カッターナイフを使う時、化粧をする時も・・・
 インターネットで「左利き」で検索すると道具が右利き用中心で作られていることを嘆く声がたくさん出てきます。昔は皆直されていたのか左利きはクラスに1~2人でしたが、最近テレビを見ていると結構な割合で左利きの俳優、タレントがいますね。(さすがに時代劇だと違和感がありますが)今は左利きでも学校で肩身の狭い思いはあまりしていないのかなと羨ましく感じています。




  「名画鑑賞」    靖坊

絵心はないが美術館は好き
   何故これが名画なのかと首ひねる
      奇っ怪な形の椅子に尻を置く
  描けそうで描けそうにない名人芸
★生きるとは名画をひとつ描くこと




「目に青葉」    柳立

目に青葉山はうぐいす絶好調
★山笑うなるほど新緑踊ってる
熊除けの山菜採りはラジオ聞き
山道はどこに行っても新緑で
日陰にはまだ雪在って蹴飛ばして



「 五 月 」    野のはな

へん つくり かんむり一からやり直す
引き出しを開けても漢字でてこない
★虫めがね片手に鬱の字を書こう
完璧と壁の違いを知りました
芍薬の存在感は母のごと


 
・・・英人の20句抄・・・「 五月の風 」

           雑草が真っ先に青くなっている
         予定ない時を見つけて畑仕事
        雑草取って苗植えて次を待つ
       快い風に五月を感じ取る
     畑仕事一休みする藤の下
   藤棚の下の珈琲は極上で
         ふた月たち老人会が見えてきた
         役職の多さにあきれ笑ってる
         会社辞めゆったりできると思ったのに
         幾つもの疑問浮かんで何とする
         思いつく改善策を次々と
         隣人とつながり避ける今の風
         今の世は老人力が頼りです
 自転車を買い換え今日から愛好家
  バックミラーとスピード計つけた自転車です
    町内は小回りがきく自転車で
     ヘルメットの老人会長が走っていく
       若き日の自転車旅行を思い出し
              ダメ元で頼んだツアーに出かけてる
              少しのすき間が生きた運の良さ



   「サッカー観戦」     さくら
   ~レスターVSマンチェスターシティ~
                 
       フィールドに芝が眩しく青々と
    歓声と共に現るスター達
 スピードとパワーぶつかる好試合
    久々のゴールは神の域にあり
      ★歓声がスタンド包むアツい夜



   「ぼくのゆめ」    くまちゃん

 ★ぼくのゆめサッカーせんしゅになりたいな



「 五 月 」      桃華

窓開けて若葉の匂い嗅いでいる
手紙書く恩師の心境思いつつ
望遠鏡寄り添う夫婦見えてきた
食べながら本読む味が逃げていく
★頼られてすこうし意気が上がり出し




・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 

◎瑞希
 
今年の連休は夫の七回忌で明け暮れました。それにともない長男、長女家族の帰省です。普段一人暮らしで静かな我が家もてんやわんやの大騒ぎでした。四才のボクはお座敷で縄跳びするやら、客用座布団を積んだり放り投げたりして大変です。これも家族あっての事です。親戚、親族と共に?五月晴れの3日七回忌も無事済みました。

◎橘
 友歩会での穂積の別府観音、見てみたくなりました。北近江の十一面観音を訪ねたことがあるのですが、滋賀に近いからでしょうか、共通の雰囲気を感じ、心ひかれます。

◎ペ天使
 辺りはとりどりの花でいっぱい、!!公園でお弁当を楽しむのもいいですね。


◎靖坊
 GWが終わると次の祝日は七月、遠いですね。六月にも祝日が欲しいですな。

◎さくら
 今年のロンドンは5月に入っても、ダウンが必要な位、寒くて暗い感じのお天気続きでしたが、今日は暑いぐらいの気候でした。朝は5時から明るくなり、夜は9時を過ぎても薄っすら明るくて、これから過ごしやすく楽しい季節になります。日本は、そろそろ梅雨のシーズンですね。それが終われば、暑い夏ですね。イギリスには蝉がいないので、蝉の声が懐かしいなと思います。



    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 幾たびか涙流して強くなる(瑞希)   英人
    
辛いことを経験し涙し、いろいろ知って強くなり成長する。人間の習いでしょう。でも、
    誰もがそうなるというものでもありません。負ける人もいます。瑞希さんは十分に乗り
    越えられた。そして、今の人に尽くす生活があり、それを楽しんでおられる。立派です。

 ・生きるとは名画をひとつ描くこと(靖坊)   英人
    
人生を絵を描くことに例えられた。そしてその絵を名画といわれる。そう、どんな絵も
    それは世界にひとつしかない絵です。それは名画です。自信を持って飾りましょう。
    それを句にしましょう。

  世の中の流れに自分見失う(さくら)   英人
    
流れに流されることは楽です。楽をしていると自分を見失います。それを幾たびか
    悔やみながら、学んでいきます。学べばいいのです。句に書くことは振り返ることです。
    学ぶ機会です。大切にしましょう。


 
引き出しを開けても漢字でてこない(野のはな)   英人
    
どこにしまったのでしょう。探しても出て来ないものはもう仕方ありません。作った方
    が早いでしょう。どんどん学んで作って、そして引き出しにしまわずに使いましょう。
    句も随想もいっぱい作って下さい。

 自転車を買い換え今日から愛好家(英人)   靖坊
     外出時にはほとんど自転車に乗る私としては、愛好家が一人増えて大変嬉しく思って
    います。ミラーとヘルメットだけでなくスピード計まで揃えてしまうとは、かなり気合が
    入っていますね。間もなく梅雨の季節。雨の日の自転車は少々辛いですが、洒落た
    レインコートを羽織って雨中を疾走しましょう!

 熊除けの山菜採りはラジオ聞き(柳立)    桃華
    
里までクマが出没するニュースがあちこちにあり、、被害続出。怖い話ですが、熊も
    エサがなく人里まで下りてくるのでしょう。生きていくのに人間も動物も必死ですね。
    気楽に山菜採りに出かけるのはいいですが、何があるか分からぬと思い、用心するに
    こしたことはないですね。

 引き出しを開けても漢字でてこない(野のはな)   桃華
     つくづく年齢を意識してしまいます。人の名前が出て来ない、漢字が出て来ないなど
    私の引き出しはどうなっているのか、心配でたまりません。サプリメントがあちこちで
    賑わしていますが、本当に利くのと気になります。


       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2017年「課題」
      (1月)明ける (2月)歌 (3月)心 (4月)悲しい
      (5月)流す (6月)若い (7月)力 (8月)満たす
      (9月)あふれる (10月)大きい (11月)望み (12月)抱く

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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