so182
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第182号(29年2月)
花 韮 (はなにら) の

(科目)ヒガンバナ(ユリ)科     (花言葉)悲しい別れ、耐える愛、恨み、
原産地は南アメリカで、日本へは明治時代の中期に渡来した。開花期は2月から4月、花径
3cm程度で強健、植えっぱなしでも良い。耐寒性もあり、草丈10㎝程度。葉はニラに似ており、
また傷つけると、ネギやニラのようなにおいがする。別名を西洋甘菜(セイヨウアマナ)という。

考えてみると2月は重要な月である。新年に立てた計画が軌道に乗るか、3月の
年度末が無事乗り切れるか?。それが大きく左右する月である。ところが最も
寒い時で行動は鈍りがちである。でも良い春を迎えるためにもう一踏ん張りです。
                            (★印は英人の推奨句)



 課 題    「 歌 」

人生の節目に歌がついてくる   ★野のはな
口ずさむ歌に想い出よみがえる    さくら
フオークソング歌って思う青春期     瑞希
昨日まで冬を歌っていたスズメ   ★靖坊
友だちと英語の歌を歌ったよ    くまちゃん
ふるさとを歌えば山河見えてくる    ペ天使
仕舞風呂今日明日忘れ昔歌    ペ天使兄
口ずさむ歌はいつでも「赤とんぼ」    ペ天使妹
ささやかな福が来たなら鼻歌で    柳立
元気出す時は母校の応援歌    橘

ドレミの歌元気になりたい時歌う    桃華
春の歌唄えば春を呼んでくる    英人



  「  水  」   ペ天使

蛇口から落ちる水音気にかかる
  米を研ぐ水を何度もとりかえて
    スーパーの柵で水たち主張する
  サウナから小走りで水風呂へ
    ★楽しげに長靴はいて水たまり



「はかせ太郎」  くまちゃん

★はかせ太郎世界がほこる音楽家



「ヴァイオリンコンサート
           by葉加瀬太郎
               さくら


バイオリン習う息子に本物を
笑み浮かべトレードマークの髪揺らす
幻想の世界に誘うハーモニー
★情熱と静けさ胸に波打って
ふるさとを愛する音色響く夜

 
(随想1)  「息子の学校」  さくら

 現在、息子の通うイギリスの小学校は全校生徒約600人ですが、そのうち15%が日本人です。近くに日本人学校や日本の食材店もあるので、日本人には、とても住みやすい地域です。小学校の先生方、事務員さん、保護者の方も、私達日本人の事をとても良く理解してくれています。日本人がシャイな事。真面目で協力的な事。子供達も努力するので、英語の上達も早い事などなど。最近では、現地の保護者のご要望で、Japanese language clubという放課後クラブも出来ました。このクラブでは、自己紹介などの日本語学習やかるたを作ったりするそうです。息子の小学校は、日本の文化を積極的に取り入れてくれて、私はとても嬉しく思います。息子が楽しい学校生活を過ごしている事に、心から感謝しています。



   「冬アイス」     靖坊

   暖房が効き過ぎた部屋冬アイス
 冬ならば味はこってり濃厚に
熱燗の火照りを冷ます冬アイス
 その視線アイスのような冷酷さ
   ★冬アイス冷えた心は冷えたまま


  

 
「 如 月 」      橘

焦るなと信号待ちに深呼吸
振り向かぬ子どもを駅へと送る道
逆風に立つ子二月の陽が射して
★吉報を待って掃除を念入りに
子の受験ごときに痩せている私

「 弥 生 」  野のはな

雪はまだ降り積もる気の春分や
今日はもうマフラー外す小春かな
雪のあと一歩季節が進みだす
約束をひとつ作れば春の服
約束の度に背筋が伸びている

 
・・・英人の20句抄・・・「一人参加」

 することはしてきたはずと日記帳
 終焉に向け予定表眺めてる
 暇な日を旅行で埋める快さ
    ツアー旅行二人参加がお得です
     国内の旅行はいつも夫婦づれ
      日帰りの旅行からと一人参加
        少しずつ一人参加の良さも知り
          慣れてきて宿泊付きも一人参加
                 楽しさは隣席の人に左右され
                 話しする相手を探す食事時
         ミステリーの旅はすべてがミステリー
         進むにつれ予想はずれる面白さ
  あれあれで名前が浮かばぬ野菜です
  ロウソクを思わすチコリの味試す
      年明けて一挙に名を上げる寺
      功罪あり大河ドラマのゆかりの地
      寒村に人押し寄せるその果ては
         吊り橋で雪山望む心地よさ
         冬の旅一日違いの幸不幸
             男女差がはっきりみえる一人旅


「 冬の旅 」     瑞希

絵ろうそく火を灯すには惜しいです
首すくめ入る露天の湯は豊か
★亡き人に飲んでほしくて酒を買う
身内旅されど遠慮はいるものよ
窓の外ロウバイ咲いてひよどりが

 「この寒さ」     柳立

 ★明日は雪長靴出して犬の紐
板の間のかかとのひびが数を増し
 ガスメーター今月ばかりは倍を指し
北側の手水鉢は凍ったまま
 手放せぬコートの下にホッカイロ


 
「夜のウォーク」    桃華

厳冬下きれいな月が誘ってくる
★金星が輝やくいいことありそうな
声かけてくる人黙って過ぎる人
友だちと四季を感じて歩く道
夜ウォーク終えてわが家の温泉へ




・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 

◎ペ天使
 梅の香りを求めて佐布里(そうり)池へ行ってきました。顔を近づけると良い香り。
しかし、開花はもう少し時が・・・、まだ寒さが続いています。

◎瑞希
 立春は過ぎたと言えど、湖北は雪。辺りは真っ白です。夕刻になれば気温もぐっと
下がり、芯から冷えて来ます。でも心は暖かく、幸せを感じながら過ごしています。
皆さんの言葉の一言一言に励まされながら来る春を信じて。


◎靖坊
 立春が過ぎてもまだまだ寒いですね。風邪には気を付けたいです。

◎橘
 一番寒い時期、春の気配はもう少し先でしょうか。友歩会の2月例会、映画「高校
3年生」は、舟木一夫の出身地の一宮でロケをした と聞いたことがあります。私の
母校も使われたとのことで、文化祭にはいつも上映されていたことを思い出しました。


◎さくら
 今年のロンドンの冬は、例年よりも寒く、雪が降る日も結構あります。今週に入り、
春のような日差しを感じる日もあるので、春はすぐそこまで来ているのかなと楽しみ
です。




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

  昨日まで冬を歌っていたスズメ(靖坊)    桃華
      
そうです、冬はいつの間にか過ぎ、暖かい春がやって来るのです。苦しいこと、悲しい
   ことも全部包んで新しい春が来るのです。スズメにも私にも、あなたにも・・・。明るい明日
   を待ちましょう。

 
振り向かぬ子どもを駅へと送る道(橘)    桃華
     機嫌悪そうで一言も発しない子を、黙ったまま送る母。腹が立つけど仕方がない、子
   に合わせて黙ったまま。昔の自分を思い出しました。なぜ子に遠慮せねばならないのか、
   自問自答する母の心を、きっと大人になったら分かるようになるのではないでしょうか。

  人生の節目に歌がついてくる(野のはな)    英人
     歌と共に人生ありですか。人生の節目はいろいろな思いが詰まるもの、その時その
    時に喜びの歌、悲しみの歌、思い出す歌がある。
歌が添えられて豊かな人生になる、
    よかったと思います。

 仕舞風呂今日明日忘れ昔歌(ペ天使兄)    英人
     仕舞風呂ならもう誰に何も言われないでしょう、ゆっくり浸って思い出の歌をいっぱい
    歌う、いい風景です。私はここもう長いこと風呂で歌うことを忘れています。この機会に
    やってみようかな。   

 
楽しげに長靴はいて水たまり(ペ天使)    英人
    
これは誰のことでしょう・・・ペ天使さんのことだったら嬉しいな。人間幾つになっても、
    若い時の気分を片隅にも持っていたいものです。きっといいことがあると思います。

 ・亡き人に飲んでほしくて酒を買う(瑞希)   英人
    
  こんな時もあるでしょうね。供えて一緒に飲んで、元気をもらって、その人の分まで
    楽しく生きましょう。楽しく生きれば喜んでもらえるでしょう。

 ドレミの歌元気になりたい時歌う(桃華)   靖坊
     茶摘み歌や田植え歌のように、疲れた時に歌を歌うと不思議とヤル気が湧いてくる
    ものですよね。私の場合は子供の頃に見たアニメの主題歌なんかが自然に出てきま
    す。幼稚園児に戻ったつもりで歌うと効果的!

       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2017年「課題」
      (1月)明ける (2月)歌 (3月)心 (4月)悲しい
      (5月)流す (6月)若い (7月)力 (8月)満たす
      (9月)あふれる (10月)大きい (11月)望み (12月)抱く

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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