so181
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第181号(29年1月)
匂 菫 (においすみれ) の

(科目)スミレ科     (花言葉)高尚、無邪気な愛、秘密の恋、
別名をスイートバイオレット、セイヨウスミレ(西洋菫)などとという。寒さには強いが暑さには
かなり弱い多年草。草丈10~15cm、花径2~3cm、葉は心臓型。 開花期は2~4月で花色は
青紫・ピンク・白など。バラ、ラヴェンダーとならぶ香水の原料花として古くから栽培されている。

1年1年を愛おしく思うようになった。昨年は少し思いが残る年になっただけに
より思うのであろう。時をより大切に過ごせば災いも生きる。年は明けた。誓い
を新たに、200号をめざして今年も頑張ろう。さらなる支援をお願いします。
                            (★印は英人の推奨句)



 課 題    「 明ける 」

後悔も迷いもリセットされて朝     橘
夜が明けて背伸び髭剃りパンを焼く    柳立
朝刊の音で目覚める夜明け前   ペ天使
喜寿の年明け来る空よあかね色    ペ天使兄
年明けに目標ひとつ増やします    ★ペ天使妹
年明けて福が来たよな日射しです    瑞希
年明けて新たな夢を探す朝       さくら
年明けてデパートでセールはじまるよ    くまちゃん

胸塞ぐ夜だが明けぬ夜はない    ★野のはな
明ける時来れば明けるさ僕の夜     靖坊
明けてくる空に向かって深呼吸    桃華
期待して夜明けを待っている鶏    英人




  「 初 詣 」    靖坊

  ★青空を仰ぎ平和を祈願する
若水に無病息災願い上げ
  地に伏して五穀豊穣乞い願う
    風吹けば心願成就の予感する
  万物の神に参拝初詣



「アイスランドへの旅」 さくら

純白の世界にそっと踏み出して
オーロラを見つけ歓声上がるバス
大自然雪に覆われ息潜め
★太陽に感謝溢れる冬時間
温泉に浸かり日本を思い出す



 
(随想1)  「  椿  」  ペ天使妹

 新年早々、珍しい「有楽(うらく)つばき」を頂いた。活けたい花器がすぐに浮かんだ。手錬りの緑がかった土色のものである。濃みどりのつやつやした葉と淡桃色の花はその花器にすーっと馴染んだ。茶人でもあった織田有楽斎が好んだと聞くが、この花に何を感じたのだろうか。



「 祈 る 」   ペ天使

神前でまた来ましたとわけを言う
柏手は神に届けと強く打つ
初詣は健康合格 列作る
★吉と出たこの一年の運決まり
角回る後ろ姿に無事祈る




「 歌会始 」    野のはな

歌会の佳句朗々とテレビから
納得の佳句惚れ惚れと聞くばかり
二万句のうちの十句となればこそ
★夢はまだ次のお題を温める
現実に戻って家事の続きなど


  

 
(随想2) 「 歌会始 」  野のはな

 番組の最後にアナウンサーが選にもれた句も陛下がお読みになると言ったのですよね・・・えっ???まさか聞き間違えたか??とも思うのですが落ちた句まで陛下がお読みになるなんて?お忙しい陛下のお仕事を増やすことですよね、二万句ですよ!!と思いつつ、陛下が「これいいんじゃないか」なんて読まれるのか むふふと勝手に妄想しています。



「 新 年 」     瑞希

★華やぎの朝を迎えて孫も来た
  古稀迎えまだまだ老いていられない
    掛け軸の鶴亀日の出平和です
  平和とは孫の帰った後の事
お正月ため息のでる事もある


「 寒 波 」    柳立

雪降って外出禁止座ったまま
こんな時風邪はダメだよ葛湯飲む
雪の間は雀が来ない思いはせ
★寒ければ月の孤高が身にしみる
雪除けはもうダメだよ子に任せ


 
・・・英人の句抄・・・「2017年課題」

良い夢をゆっくり見たい夜明け
唄い応ずる鳥が幾数羽
から願えば叶うと信じてる
悲しさは打ち明けるほど楽になる
流すもの流して気持ち新たなり
老いた今若さの良さをかみしめる
出せばまだできることあると思う
老いてなお心満たすものを追い
あふれ出す思いがあったあのころは
年明けて大きい役目来る予感
妻よりは先に召される望み持つ
酉年に希望を抱いて鶏は行く




「北の空」   くまちゃん

★オーロラが北の空にうかんでる



「 睦 月 」      橘

一言が言えれば一人でないものを
苦労ならしている皆言わぬだけ
★豆を煮るも少し優しくなりたくて
相談に見えてごり押しされている
明けぬ夜もあるかもと思う今夜こそ


    (随想3)   「センター試験」   橘
 

 今日からセンター試験、下の娘が受験しています。子どもの年ごとに、その頃の自分を思い出します。 
 当時の共通一次で英語で失敗したことを今でも忘れられず、点数までしっかり覚えています。でも30年以上経ってみると、その時よい点が取れていたとしても、今の自分とそれほどかけ離れた人物、人生にはなっていなかっただろうなあとも・・・。とはいえ結果に関わらず、娘なりに得るもののある試練であるようにと送りだしました。
  

 



    「 雪の日 」   桃華

 雪が降るいつもと違う日常に
    今日はもう雪見酒だという夫
        美しい雪山泣いてる人もいる
           雪だるま小陰を見つけ飾っておく
              雪からも飛び出すようにフキノトウ


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 

◎ペ天使
 月に一度の楽しみごとの「川柳連れ連れ草」です。本年も楽しませて下さい。

◎瑞希
 新年を迎えて自分にもお年玉と思い、以前より欲しかった洋服を買いました。清水の舞台、いやスカイツリーから飛び降りたつもりでした。一緒に行った友達から意外に気が小さいなあと笑われました。来て行く所を探さなくてはなりません


◎靖坊
 寒に入って寒くなってきましたね。風邪をひかないよう気を付けたいと思います。

◎橘
 一番寒い時期に入ります。一宮の方はこちらよりも雪が多く降るのでしょうね。
 掲示板は今まで気付かずにいました。メールを見て探すも表になったところばかり見ていてやっとわかりました。これから読ませていただきます。投稿は娘に聞いてまたチャレンジしてみます。


◎さくら
 昨年末に、我が家はアイスランドに旅行しました。首都のレイキャビックを起点に、ツアーでゴールデンサークルやブルーラグーンという温泉に行きました。時々吹雪いたりして悪天候でしたが、ラッキーな事にオーロラを見る事が出来て良かったです。




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
純白の世界にそっと踏み出して(さくら)     桃華
    一面の雪景色は美しいものです。見ていて飽きませんが、その雪を踏み汚してしまう
   のはとても勇気がいります。そっと踏み出そうとするさくらさんの気持ちがよく分かります。
    先日わが家も一面の雪に覆われ、感嘆したものです。しかし、後が大変、雪かきの
   大仕事。見ているだけは美しい雪、生活は大変な雪!雪国の人々の生活が思われます。

 後悔も迷いもリセットされて朝(橘)    桃華
    朝っていいですね。何もかもリセットされて輝かしい日を迎えることができます。前日、
   風邪気味で早く眠った翌日、何となく元気になった気がするのです。太陽の陽を浴びて
   新しい力をもらったような、そんな気がします。朝を迎えられることに感謝の日々です。

 ・
年明けに目標ひとつ増やします(ペ天使妹)   英人
    
 大晦日に1年を振り返り、翌日の元旦に新しい計画を立てる。1日の違いでがらっと
   気分が変わる。面白いと思うし、良いなと思う。目標をひとつ増やす。前進前進、意欲
   満々でまた1年が始まる。


 ・胸塞ぐ夜だが明けぬ夜はない(野のはな)    英人
    1日も1年とまた同じようなもの。夜が過ぎれば朝である。明けない夜はない。明ければ
   また新しい1日が始まる。気分一新である。さあ、今日はどんなことがあるだろう。

 ・青空を仰ぎ平和を祈願する(靖坊)   英人
    世界はどこに向かっていくのか、混沌とした情勢が続いています。本当に平和を祈願
   せねばなりません。青空を見ると違いの大きさにより祈願したくなります。祈願しましょう。

 
吉と出たこの一年の運決まり(ペ天使)   英人
     
吉と出ましたか、良かったですね。これでこの1年は幸運で決まりです。ペ天使さんは
   それを確信している。何よりこの気持ちが大切です。前進あるのみですね。

 ・古稀迎えまだまだ老いていられない(瑞希)     英人
     
古稀とは人生50年の時代の言葉。今や、高齢者とは75歳以上を言うことになりそう。
   古稀など黄金の10年のまっただ中。人生を謳歌する年代である。


 力出せばまだできることあると思う(英人)    靖坊
    現状に満足せず、更にできることを探そうという前向きの姿勢を見習いたいです。
   私の場合は「明日から本気出す」と言い続けて、できることもやらない毎日、反省ですね。


       投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2017年「課題」
      (1月)明ける (2月)歌 (3月)心 (4月)悲しい
      (5月)流す (6月)若い (7月)力 (8月)満たす
      (9月)あふれる (10月)大きい (11月)望み (12月)抱く

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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