so177
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第177号(28年9月)
仙人草 (せんにんそう) の

(科目)キンポウゲ科     (花言葉)安全、無事、あふれんばかりの善意、
常緑つる性で日本全土の道ばたや林縁など、日当たりのよいところに生える。茎はよく分枝して
広がり、曲がりくねった葉柄でほかの木や草にからみつく。葉腋から円錐花序をだし、白い花を
多数つける。花は直径2~3cmで、上向きに咲く。花期は8~9月。有毒植物。別名ウマクワズ。

先日隠岐の島へ行ってきた。牛の放牧場に綺麗な白い花がいっぱいである。
帰って調べたら仙人草であった。ウマクワズとあるように牛も食わないのである。
自然は面白い。知るのは楽しい。川柳は作るのに苦労するができれば嬉しい。
                            (★印は英人の推奨句)




 課 題    「 星 」

秋の夜すすきゆらいで星光る     瑞希
泣いた日に光っていたのはあの星だ    ★靖坊
星印もらい先生好きになる     ペ天使
星月夜虫はひたすら羽を擦る    ペ天使兄
どの星も君を見てると力づけ    ★ペ天使妹
星眺め幼い日々がよみがえる      さくら
夏の空美しい星が空をまう      くまちゃん
星の降る夜に出会ったのは夢か     橘
星の数減ったネオンが眩しくて      野のはな
星の数ほどのコトバで攻めてくる     桃華
夢託す星を探して歩く道     英人




   「秋が来た」    瑞希

   どの草も自分を主張頑固です
  メダカ飼う癒し時間増えました
★オーケストラ誰が指揮する虫の声
    力作の大皿孫にほめられる
      おばあちゃん大好きだよと下心


 「新学期始まる」    さくら

待ち侘びたやっと始まる新学期
ダラダラとしてる息子に喝を入れ
久々の友の笑顔にホッとする
★日に焼けた肌に想い出描かれて
狂ってるリズム整え歩き出す

 
(随想1)   「イギリス生活」  さくら

 9月に入り、息子の学校も始まり、普段の日常に戻りつつあります。息子の学校はイギリスの小学校ではありますが、沢山の日本人のお子さんがいらして、親も外国人と話さない限り日本のようなお付き合いが出来ます。外国人の方々も、日本人の事を良く理解してくれていて、温かく接してくれます。イスラムの方は頭にクルクルと巻物をされて、最初お見かけすると緊張しましたが、お子さんが家でゲームばかりして困る…など、悩みは共通だったりします。宗教上、ゼラチン入りのグミが食べれなかったり、牛や豚は食べなかったり、普段はダンスが好きな方が、ラマダン期間は控えめに生活されたりと色々な制約がありつつも、楽しく生活されています。
 イギリスに来て、他国の方の事を知ると、親しみがとても湧いたり、また、全く違う価値観に衝撃を受けたりします。4年後の2020年の東京オリンピック。外国人と触れ合う最高の機会だと思います。せっかくの機会なので、世界について学んで、共に楽しめたら良いなと思います。




「 愛 車 」      ペ天使

駐車場探し回って見つけたよ
戻ったらハザードランプ点滅また失敗
車内にはお守り達がぶら下がり
★誰よりも思い通りになる車
満タンだ高速道路が誘惑す


 

「 長 月 」       橘

★言い訳ができない人を好きでした
泣きやんで気づいた泣きたかったんだ
朝からの私にお疲れさまと言う
腹立てぬ秘訣は期待しないこと
誰かいる気がする誰もいない家


 

 
(随想2)  「夜中の事件」   橘

 夜中に猫がバタバタと暴れる音で目が覚めました。夜行性とは言え、普段は人と 合わせて夜は寝ていることが多いので何事かと電気をつけてびっくり。足まで入れれば20センチくらいの蜘蛛が壁を這っていました。猫はそれを追いかけていたのです。ぞっとしましたが、ひるんで逃したらもっと怖くて眠れなくなる!と思い、蠅たたきと殺虫剤を手に必死に立ち向かい、運よく叩きつぶすことができほっとしました。獲物を横取りされた猫は自分の寝 床へ、私は川柳を考えているうちに再び眠りに。


 「  秋  」    野のはな

★秋だなあ葡萄に梨に新さんま
   騒がしいニュース続いていやになる
      姪っこの結婚式がこの秋に
  日本人だから着物で集まろう
この風はもう秋の風ありがたい



「 遊 び 」     靖坊

やめられぬ言葉遊びの十七音
遊びではないと言われて面食らう
遊び事だからこんなに続いている
遊ぶべしどんな苦境に落ちようと
★見習いたい本気で遊ぶ子供たち


 
・・・英人の20句抄・・・「試練はいろいろ」

      天候の予報狂わす温暖化
       台風が次々襲う九月入り
        近頃は二百十日を忘れてる
         今年の台風道に迷ってる
          畑仕事増やし台風通り過ぎ
               温暖化兆しが見えるあちこちに
                 食卓に秋刀魚遠のく秋いずこ
 久々の旅らしい旅隠岐の旅
  牛突きに天皇癒す民の知恵
   運命はどこにあるのか配流先
     奇岩見る自然が見せる美術展
       仙人草綺麗に咲いた放牧地
         美しいものに毒ある世の習い
            毒草を見ている牛の焦燥感
        尿漏れの副作用またひとつあり
      控え目の行動に増える体重
    食欲の秋減食を宣言し
   体重を毎日計り気を締める
          目に見えて改善はしているけれど
            術後の試練は続くあと幾月


「プレミア」      くまちゃん

★マンチェスターはじめてプレミアみましたよ


 


「  首  」      桃華

寝違えて炎症起こした首まわり
ひとつ傷負えば満身創痍なり
傾いた姿勢を治す基礎体操
★首伸ばしうわさ話をキャッチする
化粧してまだ若いぞとアピールする




・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎瑞希
 今年の夏はことのほか暑く、我が地方では梅雨明け以来雨らしい雨も数回降っただけでした。それでも季節は巡り、立秋を過ぎた頃より鈴虫が鳴き始め、稲田を渡る朝夕の束の間涼風に癒される日も多くなりました。お盆休みに帰省した、孫達もそれぞれに成長しました。暑さに負けず今年も元気夏休みを過ごせた事に感謝です。

◎橘
 「癌奮戦記」読ませていただきました。副作用に悩まされながらも前向きに冷静に向き合っていらっしゃる様子に感じるものがあります。別な病気ですが、身近に厄介な病気にかかった人がいる ので、新聞などでも闘病記に目が行くようになりました。本人も家族も、つい症状に一喜一憂し振り回されが ちになってしまいますが、文字を媒体にして、一歩離れた冷静さを保ちたいといつも思っています。


◎靖坊
 秋晴れの土曜日、どこか遊びに行きたくなります。

◎ペ天使
 体調が悪く、MRI検査を受けました。特に心配はなく、治療の必要もない・・・・と。ではこの不調は歳のせいでしょうか!!




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
泣いた日に光っていたのはあの星だ(靖坊)    桃華
      私はどの星を見ても同じに見えます。好きな人は星座をよく知っていますが、私には
    よく分かりません。でも印象に残った時の星だけはいつまでも覚えているものですね。
    星を見つめていると神秘の世界に吸い込まれそうになるから不思議です。

 
誰よりも思い通りになる車(ペ天使)     桃華
    
マイカーは運転者の言うまま、右は回れと言えば右へ、左へ曲がれと言えば左へ、
    思い通りに動いてくれる。行きたいところへいけるし、便利な乗り物である。でも待って!
    時にはぶつかりそうになることもあるし、また、整備不足で止まってしまうこともある。

   
言うことを聞かない時もあるので、くれぐれもご注意を!!

 
ひとつ傷負えば満身創痍なり(桃華)      靖坊
     競走馬は脚を一本骨折して満足に走れなくなると、それが原因で衰弱したり病気に
    なったりするので、安楽死させられると聞きます。ほんのちょっとした怪我や不具合で
    も、様々な部分に影響が及ぶって事はよくありますよね。大切な頭を支えている首が
    痛くなると、判断力が低下して、ますます怪我をしやくなりそうな感じがします。寝違え
    ないよう気を付けたいものですね。

 おばあちゃん大好きだよと下心(瑞希)     ペ天使妹
     お孫さんは下心だけではないと思いますし、下心と分かっていても心中は「ニヤッ」と
    しますよね。何より嬉しい言葉で、お小遣いも!!上乗せが・・・。

 腹立てぬ秘訣は期待しないこと(橘)     ペ天使妹
     本当にそのとおりです。が、大事な人だとゼロにできず、チョッピリ期待の残るところ
    です。

 日本人だから着物で集まろう(野のはな)   ペ天使妹
     姪っ子さんのご結婚、おめでとうございます!!宴の華やかな雰囲気、皆さんの
    笑顔、いいものです。そして、高揚した気持ちはしばらく続き、幸せ気分ですね。
    お嫁さんの次に輝いて下さい。

 日に焼けた肌に想い出描かれて(さくら)   英人
     人の見え形もその人の生い立ちが見えている。近頃のことになればよりよく現れる。
    日に焼けた肌、外を歩き回った証拠であろう。どんな思い出を残されたのか、羨ましい
    限りである。私の今年の肌は思い出を残していない。

 どの星も君を見てると力づけ(ペ天使妹)    英人
     そうなんです、どの星もどの人も君を優しく見守っているのです。1人ではありません。
    勇気を出して先へ進みましょう。夜空を見上げると、本当にそんな勇気を与えられます。
    時々は見上げてみたいものです。

 星月夜虫はひたすら羽を擦る(ペ天使兄)    英人
     虫が盛んに鳴く季節となりました。星や月に届けとばかりに鳴いているのでしょうか。
    短い命です。70歳も過ぎれば健康寿命はもうそんなに長いとは言えません。「明日死
    ぬと思って生きなさい」。と言いながらも、今の時代、90歳も100歳も生きる人が多く
    なりました。まだ20年、30年あります。もう一時代あります。「永遠に生きると思って
    学びなさい」。私の机の上に置いてある文です。


  
  
     投稿をお待ちしています




       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  2)2016年「課題」
      (1月)匂う (2月)優しい (3月)濡れる (4月)瞳
      (5月)想う (6月)心 (7月)ほのか (8月)せせらぎ
      (9月)星 (10月)数える (11月)君 (12月)秘める
  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。
  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。

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