so171
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第171号(28年3月)

蛇の目菊 (じゃのめぎく) の

      (科目)キク科     (花言葉)切なる喜び、私を見つめて、美は常に新しい、
耐寒性の一年草。3~5月頃、真ん中に蛇の目のような模様がある黄色の花を咲かせる。葉は
銀毛におおわれていて、日が当たっている時に花が開く。南アフリカ原産、ベニジウムともいう。

春の訪れを感じながらも、今年始めて栽培した蛇の目菊はまだ蕾ばかりである。
手術後の弊害も改善の兆しを見ながらも先は長そうである。そんな中、真っ先
に春を持って来てくれたのは、孫が私の母校の高校に合格してくれたことである。
                  (H28年3月19日   ★印は英人の推奨句)
かなり咲きそろいましたので写真を差し替えます。(H28年3月28日)



 課 題    「 濡 れ る 」

さよならに桜の雨が頬濡らす    ★さくら
雨の日にびちゃびちゃぬれて楽しいな  くまちゃん
まだ少し濡れてる髪の先に春    野のはな
髪染めて濡れ羽色から遠ざかる    ペ天使
公園のベンチをぬらす細い雨    ペ天使兄
傘忘れ濡れて行こうか粋がって   ペ天使妹
追い打ちをかけて雨まで降ってきた    ★橘
枕濡れ涙ではなくよだれ拭く     靖坊
袖濡れる昔の涙今ティッシュ    柳立
春雨だ濡れていこうとウオーキング     瑞希
濡れたまま放置されてる三輪車    桃華
濡れながらいきいき生きる気概持つ    英人


 「ロンドンからドライブ」
   ~コッツウォルズ地方~
            さくら


田舎町はちみつ色に溶け込んで
    出来たてのスコーン頬張り微笑んで
       のんびりと眠気を誘う羊たち
  ゆったりとただ時だけが過ぎてゆく
★つい急ぐ我が生活を反省し



「 旅 行 」   くまちゃん

★ウェールズにりょ行に行くのうれしいな


「鍼灸指圧」    柳立

足首と膝腰肩にガタが来て
ひと押しの痛さグゥの音死ぬ思い
次々と揉みは悲鳴のフルコース
★腰痛が筋の痛さにごまかされ
解放に脚が震えてどっこいしょ


 
(随想)   「西大寺の大茶盛り」  柳立

 先日名古屋であの大きな茶碗で頂く大茶盛りの会に参加することが出来た。
 1238年まだお茶がとても貴重品で薬として貴族しか飲めなかった頃叡尊という偉い僧が民衆に振る舞われた。まだ茶碗がない時代で大きな鉢を持ち寄って行われた。「西大寺では皆さんのご健康を願う気持ちと昔ながらの作法をずっと守り続けています」
 でっかいお茶碗でご住職の大きなお心を頂きました。



「 給 食 」     ペ天使

    ★カレーかな深呼吸する正午前
 給食は好きなものから箸をつけ
給食の時間は静かな幼稚園
  給食の出る日ママ達ランチ行く
    給食もいいけどママのハンバーグ



「 桜 餅 」     靖坊

桜餅一個百円十個買う
梅昆布茶桜餅にも割と合う
塩漬けの葉も食べるのがわたし流
★遠ざかる君の香りの桜餅
桜餅やがて桜も開くころ


「春が来る」    瑞希

まんさくの花が満開春ですね
★淡い雪遠い昔の私です
川面にも春色の空映ってる
なごり雪春の嵐に飛ばされる
旅の地でふきのとう味噌買ってみる



 
・・英人の20句抄・・ 「 春弥生 」

  寒暖を交えて春は近づきぬ
  草を取ることから春を始めます
  花が咲き草が伸び春弥生です
  風に乗り芳香放つ沈丁花
            寿命を一挙に覚えた手術後
            尿漏れを辛いと思えば辛い日々
            手術から二ヶ月たって良い兆し
            何事も慣れてしまえばそれまでよ
       歯が痛む春との関係問うてみる
       虫歯です言われて悔やむこと覚え
       神経を抜かれ気持ちは複雑に
                  総会の類いが多い年度末
                  近年は年毎に減る参加者
                  表向きは絆きずなと言うけれど
                  雪崩打ち地縁血縁薄くなる
      講組の役目終え読経下手のまま
      任期終え終わるつもりがまだ続く
      乞われて続けるのも一つの道
              役割が減りそうにない七十路で
              夕陽見る明日は春と信じてる



「 弥 生 」      橘

三つあるうちのハズレをいつも引く
猫さえももてあましている片想い
★君でなく私のための願い事
えいやっとやって解放されました
泣いたことないから人を責められる


   「 春 」    野のはな

  実際に肩の力を抜いてみる
年取った今の自分の方が好き
  ★花の咲くこの時期だから頑張れる
街角に足温めるお湯がある
  三寒四温 バスタオルが乾かない



「 受験生 」    桃華

心配の種撒き散らす受験生
解答が探せぬ熱に負けている
別室で受験どうにか乗り切って
疲れたねやさしい言葉待っている
★がんばったよく頑張った合格だ



・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 雛祭りが過ぎて、次は花見が待ち遠しいです。


◎橘
 今年は、長女は社会人になるのを機に、友人とルームシェアをしながら独立、来年度から受験生になる次女は自分なりに志望校を固めつつあります。近所では、向かいの店の閉店・開店、新築、アパート建設など家の内外でいろいろな動きがある春です。落ち着かないながらなるべく普段のペースを崩さないように心掛けています。


◎さくら
 三月は、お友達の駐在が終わり、続々と帰国されてしまうので、私にとっては毎年さみしい季節でもあります。いつか来る本帰国の時に、私はどのように思うのでしょうか?日本に帰れて嬉しい?それとも、まだ帰りたくない?


◎瑞希
 村の大事業の「おこない」は無事に終わりました。長男は帰って来て若い後継者を仕切っていて安心しました。が、若い後継者不足は否めない状況です。いつまで続くのか心配です。この行事が終われば湖北にも春が到来です。




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 のんびりと眠気を誘う羊たち(さくら)   桃華
    羊たちが草原でのんびりと草を食べたり、座り込んだりしていたニュージーランドへの
   旅を思い出します。のどかで平和な風景でした。あちこちでテロが起こって、報道は騒が
   しい。しばらく海外への旅は見合わせ中です。英人の手術後のこともありますし。

 
給食は好きなものから箸をつけ(ペ天使)    桃華
   
孫は全くこのタイプ、好きなものから一つずつ片づける。変な食べ方だから少しずつ
   いろいろなものを食べるように指導しても、相変わらず一皿ずつ片づける。子供達には
   この食べ方をする子が多く、はやりかな?と思ってしまう。


 
腰痛が筋の痛さにごまかされ(柳立)      英人
   腰痛があってもそれ以上に痛いところがあれば、そちらが気になり腰痛は忘れる。
   これはいいものである。しかし、恵まれていても一つの不都合で恵まれていることを
   忘れるのは頂けない。逆に不都合を恵まれていることで忘れるようにしたいものだ。


 淡い雪遠い昔の私です(瑞希)    英人
    淡い雪と遠い昔の私、どこに類似点があるのでしょう。か弱かったと言うことでしょうか?
   それとも、優しい美しさと言うことでしょうか? 人ごとながら想像するのは楽しい。

 
・えいやっとやって解放されました(橘)    英人
    考えに考えてもなかなか決断ができぬことは人生に多々ある。決断できぬまま手遅れ
   になっては何とも愚かしい。ここは思い切りである。そして決断した結果は問わない。
   それを受け入れそこから始めよう。作者はそれを実体験された。

 
年取った今の自分の方が好き(野のはな)    英人
    年取ると若い時は良かったと思うことが多いが、年取った今が好きとはこれはいい。
   
たくさん頑張ったのでしょう、努力されたのでしょう。そして今が一番いい。今が一番
   いいと思えれば嬉しいし、またまた頑張って良くできる。老後は安泰だ。


   
 
     投稿をお待ちしています




       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  2)2016年「課題」
      (1月)匂う (2月)優しい (3月)濡れる (4月)瞳
      (5月)想う (6月)心 (7月)ほのか (8月)せせらぎ
      (9月)星 (10月)数える (11月)君 (12月)秘める
  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。
  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。

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