so159
(せんりゅうつれづれそう)
第159号(27年3月)
三味線草 (しゃみせんそう) の 章
(科目)アブラナ科 (花言葉)すべてを捧げます、すべてをお任せします、 ナズナ(薺)又はペンペン草とも呼ばれる。畑や水田、道端、荒れ地などに普通に見られる。春の七草の1つであり、七草粥の摘菜とされる。 秋に芽生え、冬はロゼットで越冬し、早春から開花を始める。三味線草、ペンペン草と呼ばれるのは果実の形が三味線のバチに似ているため。 ナズナが一般的であろうが、あまりに漢字が難しい。そこで三味線草を使うが、こだわるのもいろいろな面白さを発見する。人は意外なところでこだわりを持つものである。そのこだわりが身を縛ることもあるが、生き甲斐、やり甲斐になっているのである。川柳連れ連れ草もまたしかりである。 (★印は英人の推奨句) |
課 題 「 咲 く 」 思うまま咲いて散り行く友がいた 福寿草キラキラ咲いて春告げる 待ちかねていたあなたが凛と咲く今日を あの時に出会って咲いたチューリップ ペ天使 空き家にも梅咲き誇りめじろ来る ペ天使兄 咲くほどに連帯を生む藤の房 ★ペ天使妹 誰も来ぬ日陰の隅に咲いている イギリスも桜が咲いて春を知る あたたかいはるの小みちに花がさく 咲いていたのはずいぶんと前らしい 散る勇気身につけサクラ咲き始め 桃華 二人して咲いていたいという願い 英人 |
「 痛 い 」
手を伸ばすそんな当たり前のことが
★痛いこと言い訳にして休みたい
痛みつつこなす炊事も洗濯も
この痛み知らぬ夫が憎たらし
「春が来ました♪」 さくら
鳥たちもさえずり弾む春の朝
陽を浴びて気持ち豊かに膨らんで
さよならと友は笑顔で日本へと
★テラス席春を楽しむ人溢れ
胸おどり衣替えして風邪をひく
(随想1) 「 妹のこと 」 桃華
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「 思い出 」
手をつなぎ月の石見た万博で
青春に悔いを残さず過ごした日
ゆらゆらと思い出します若い日を
夫婦道極め歩いた四十年
★胸にいる夫頼りにこれからも
「 作 文 」 くまちゃん
★ぼくきのうながいさく文かきました
「 弥 生 」 橘
くたびれた服が似合うと思える日
強引なオトコも今ならいいと思う
新聞にあふれる配慮という保身
★暖かくなった あなたに話したら
弱くなることで解決できること
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「 誘 う 」 ペ天使
★誘われて待ってましたと桜咲く
誘ったら今日はパスねと断られ
ツクシ採り今年も同じメンバーで
断れず行ったシネマはゆりかごに
誘うならいっそランチとディナーまで
「 春本番 」 柳立
ドカッときた名残の雪に若木折れ
10°越えタイヤ交換予約待ち
あと10分あと10分の気持ち良さ
★湯気が立ち私もふっくらあさり汁
煩わし役員改選そら耳で
・・英人の20句抄・・ 「 春休み 」
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「今日のスケジュール」 靖坊
スケジュール立ててヤル気を鼓舞しよう
予定表作るのだけはできました
明日でもできると思う怠け心
予定から外れることも予定内
★楽しさは予定の外にあるのです
ツアーバスグチがいっぱいあふれ出す
車窓から富士山のぞみ活気づく
一面の菜の花思わず闊歩する
夜の散歩なにごとも静かなり
★ストレスを放出する旅続きます
・・・ お 便 り 欄 ・・・ 句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと 思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ ・イギリスも桜が咲いて春を知る(さくら) 桃華 日本の象徴のような桜。その美しい桜が海外でも見られるようになったとは、何となく 誇らしい気分にさせられます。桜が咲くと春を感じられ、幸せな気分になる。イギリスでは どんなところに桜の木があるのでしょうか。今日は孫らと日本の桜百選の五条川の桜を 見てきました。ゆったりとした時間が流れました。 ・暖かくなった あなたに話したら(橘) 桃華 読んだだけでほんわかとした気分になった句。あたたかい!!心の重荷が解け、 良かったですね。人は一人では生きられないと思うから、一人でも心の中を話せる相手 があるということは、幸せなことと思います。 ・ 待ちかねていたあなたが凛と咲く今日を(野のはな) 英人 息子さんのことでしょうか・・・親としてみれば、この日をどんなに待ちかねていたこと でしょう。こうした句を詠めることはありがたいことです。そして、親のこの思いを知って 励んで欲しいものです。 ・痛いこと言い訳にして休みたい(野のはな) 英人 休みたいところよく投稿して頂きました。休んでよくなれば休むことも必要ですが、 それに関わりのないことは、気持ちを紛らわすためにも続けていきたいものです。一度、 休めば休むことが苦にならなくなります。続けることは大きな自信になります。 頑張りに対して2句の鑑賞文を書きました。 ・思うまま咲いて散り行く友がいた(柳立) 英人 自分の思うままに生き通し、早々と逝ってしまった友人、寂しいような羨ましいような 友人ですね。この歳になると同級生らも次々亡くなっていくでしょう。その度にこんな 気持ちを抱かねばならないでしょう。正念場の年齢になって来ました。 ・胸にいる夫頼りにこれからも(瑞希) 英人 長年一緒に過ごした伴侶はそう簡単に胸から離れないでしょう。離れられないなら、 それも利用し、これからの頑張りにしたい。それは恨まれることではなく喜んでもらえ ることでしょう。こんな句が詠めるのは夫婦仲が良かった証ですね。 ・誘われて待ってましたと桜咲く(ペ天使) 英人 解釈に少し首をひねりました。作者が誘われるのを待っていたのか、桜が待って いましたと咲いたのか・・・・いずれにしろこの地方は今、どこ見ても桜が満開、街が とても綺麗になりました。人出も一杯、一時を楽しみましょう。 投稿をお待ちしています |
「川柳連れ連れ草」への投稿案内 次の要領で川柳及び感想文を募集します。 投稿をお待ちしています。 1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度 メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて ください。課題の題は2)の通りです。 2)2015年「課題」 (1月)広い (2月)野 (3月)咲く (4月)花束 (5月)星 (6月)残す (7月)輝く (8月)ガラス (9月)青い (10月)世界 (11月)手紙 (12月)書く 3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文 (150字以内)も募集いたします。 4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行 います。感想文もその句のページに随時掲載します。 掲載方法は一任してください。 5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。 川柳投稿 |