so155
(せんりゅうつれづれそう)
第155号(26年11月)
蜜 柑 (みかん) の 章
(科目)ミカン科 (花言葉)清純、純白、花嫁の喜び、 日本の代表的な果物で、素手で容易に果皮をむいて食べることができる。普通はウンシュウ ミカンを指す。中国から渡来した柑橘類をもとに日本で作られた。鹿児島県原産で、全国で 栽培されている。ふつう、種子(タネ)はない。初夏に白い5弁花が咲く。葉には光沢ある。 柿を食べ終わる頃に蜜柑を食べ始める。そしてキウイも食べられるようになる。 そうして今年が終わっていく。もうそんなことを言う時期になった。いくつになって も12月に入ると気ぜわしくなる。できることから早めにやっておきたいものだ。 (★印は英人の推奨句) |
課 題 「 夢 」 探偵になりたいなんてフト思う 集まれば夢を語ったものだった 白髪の少女の夢は捨てきれぬ ペ天使 定年後まだうなされる職の夢 ペ天使兄 夢だけに終わった夢の数いくつ ペ天使妹 懐かしさだけを残して目が覚める 感動も夢もないから昼ランチ 子の夢が母の夢にもなってゆく あといくつ夢を食べれば許される 英人 |
「この顔」 靖坊
この顔はいつからこんな顔だった
日々どんな顔を演じているのやら
右左違う横顔善と悪
★この顔も見ているうちに慣れてくる
では今日もこの顔連れて街へ行こう
「 霜 月 」 橘
サボる日を時々入れて長続き
先に泣かないでね泣きたいのはわたし
人に言ううちに涙は乾きだす
★話すうち笑い話になりました
思い出せないけど苦しい夢だった
「ATPワールドツアー・ファイナル」
さくら
ロンドンでケイが勝ったと記事で知り
奇跡的チケット入手し手が震え
登場の派手な演出盛り上がり
フェデラーを前にエア・ケイ影潜め
★夢舞台悔い残さずに燃え尽きろ
(随想) 「 テニス観戦 」 さくら
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「 寒 い 」 野のはな
★ささくれた心コーヒーでは癒えず
こんな日がいつまで続く更年期
目も耳も塞いでここをやり過ごす
つま先の先の先まで冷えている
若い日をうかうか過ぎてきたようだ
「 秋深し 」
秋色気オシャレ女性をニヤッと見
妻恋し夫婦湯呑みは秋色で
★人生の秋を話した同級会
肺炎とインフルエンザを予防して
柿食えばビタミンCがドッととれ
「 テレビ 」 ペ天使
必見の番組表に赤丸を
忘れてもビデオでしっかり撮っている
★楽しみは一緒に歌う歌番組
居眠りをコマーシャルが耳で吠え
速報が私を止めるまた座る
・・英人の20句抄・・ 「 天空の旅 」
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「晩秋の日々」
熟柿カラスも食べず冬が来た
紅葉をきれいと思う幸せ日
★友と会うつかの間だけど心晴れ
忙しくしている事で紛らわす
孫が来て鍋の中身も賑やかに
「サッカー」 くまちゃん
★ぼくはねサッカーじょうずになったよー!
「旅に出て」 桃華
坂道で上り下りができる脚
★あと一歩上がれば頂上待っている
お互いに小さなミスは黙認し
旅半ば笑顔いっぱいふりまいて
旅に出てわが家の良さをかみしめる
・・・ お 便 り 欄 ・・・ 句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと 思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ ・人に言ううちに涙は乾きだす(橘) 桃華 不思議ですね、どんなに悲しいことでも誰かに話すことにより哀しみは少しずつ薄ら いでいく。若い頃は誰かに話すことが恥ずかしく、グッと胸の内に隠したものですが、 この歳になると押さえられなくて、つい話してしまうことが多いです。そして、涙も少な くなりました。 ・孫が来て鍋の中身も賑やかに(瑞希) 桃華 鍋は誰をもほくほくと温かい気分にさせてくれますね。家族が集まり鍋を囲んでの団 らん。湯気がみんなを和ませてくれるのでしょうか。寒い日には鍋が一番、そして主婦 にとっても手軽な料理、さあ、これからが出番です。 ・若い日をうかうか過ぎてきたようだ(野のはな) 英人 今月に限らず最近の作者の句にはネガティブなものが多い気がする。本来の作者 ではない気がする。更年期とも書かれているので、体調がよくないのだろうか。でも焦 ることはない。ゆっくり時を待ちましょう。時がいろいろ解決していく。平均で生きても まだまだ先は長い。「永遠に生きると思って学びなさい」。 ・白髪の少女の夢は捨てきれぬ(ペ天使) 英人 少女時代の夢が捨てきれぬ白髪の人がいる。羨ましいことだと思う。かなう可能性が 少なくなっても、何も捨てることはない。持ち続ければいい。持ってこその夢である。夢を 描くことを楽しもう。それも活力を生む。 ・人生の秋を話した同級会(柳立) 英人 人間70歳ともなれば、季節に例えれば確かに秋であろう。でも、この秋はいつから 始まったのであろう。人様々とは思うが、定年前は秋ではなかろう。であればまだ初秋 である。先日秋を歩いた。秋は良いものだ。十分に楽しみたい。 ・では今日もこの顔連れて街へ行こう(靖坊) 英人 時々、どうしてこの顔にあの顔だろうと思う夫婦や恋人同士を見かける。顔も慣れる といいもののようだ。顔に貴賤無し、堂々と顔をさらして街を行くのは更にいいことだ。 作者も人生を謳歌されているようだ。 ・見下ろせば人はなぜか良い気持ち(英人) 靖坊 高所に立つと、大きかった木やビルや池が握り潰せそうなほど小さく見えて、変な 優越感を抱いてしまうことがあります。それでも、頭の上に広がる空の大きさはまる で変わらない訳でして、やっぱり人間ってちっぽけだなと、改めて感じる次第。 投稿をお待ちしています |
「川柳連れ連れ草」への投稿案内 次の要領で川柳及び感想文を募集します。 投稿をお待ちしています。 1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度 メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて ください。課題の題は2)の通りです。 2)2014年「課題」 (1月)窓 (2月)振る (3月)花 (4月)明るい (5月)空 (6月)行く (7月)緑 (8月)響く (9月)バス (10月)越える (11月)夢 (12月)歌う 3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文 (150字以内)も募集いたします。 4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行 います。感想文もその句のページに随時掲載します。 掲載方法は一任してください。 5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。 川柳投稿 |