so146
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第146号(26年2月)

胡 蝶 蘭 (こちょうらん) の 

 (科目)ラン科    (花言葉)幸福が飛んでくる、変わらぬ愛、
東南アジアを中心とした熱帯・亜熱帯地域に分布するランの仲間。自生地は昼夜の気温差が
大きく高温多湿な森林内で、風通しのよい樹木の高い位置にある枝や幹に根を張り付かせる。
日本では高級な鉢花として知られ、大半が人工的に掛け合わせて作られた交配種である。

オリンピックに出場するほどの人は大変な努力と感動するようなドラマを
持っている。ただの観戦者は成績ばかり重視するのは避けたい。自分の
人生も経過を大切にしたい。川柳連れ連れ草も過ごし方のひとつである。
                           (★印は英人の推奨句)



課 題   「 振 る 」

タクト振るのは母さんという気負い    野のはな
振り向けば幸せな日々湧いてくる    瑞希
手を振れば軽く片手を挙げる夫    美智優
伸べられた手を振りほどいて生きてきた  ★橘
旅立ちは手を振る人もいないまま    靖坊
甲子園目指し今夜も素振りする    悠澪
ぼくこんどオリンピックではたふるよ    くまちゃん
イケメンをアンパン口で振り返る    ペ天使
振り返る戻れぬ道と知りながら    ★ペ天使兄
手を振れば寄り来る顔がほころんで    ペ天使妹
大雪にグルメ旅行は棒に振る    柳立
振られてもイイ味残す想い出に    さくら
振り返る余裕ができたこの暮らし     桃華
手を振って寄ってくるもの拒まない    英人


 



    「 約 束 」    ペ天使

「また買おうネ」ママにナイショの甘い菓子
   ドタキャンを心にもなく許してる
      あなたとの約束ひとつだけ残し
  番犬は散歩の時間よく覚え
     ★約束はすべて守られ陽が沈む


 「 寒 波 」      悠澪

北風がぴゅーっと吹いて肩すくめ
行く先が見えないほどの雪が降る
鍋囲み暴風雪は忘れましょ
雪解けが寒波は去ったと教えてる
★梅ほころび春は近いと笑ってる



「春なのに」    柳立

★節分を終えてどか雪鬼笑う
豆喰らう鬼の鼻息雪が舞う
雪庇雀と並び茶をすする
大雪に五輪観戦閉じこもり
お前もかインフルエンザのマスク顔


 



(随想1)   「予報通りの雪」   ペ天使兄

 予報通りの雪が降っている。先週に引き続き、予報の通りである。雪質まで当たっている。昔に比べ、天気予報が良く的中する。自然現象の複雑な動きを正確に予想するなんて、人間の能力は素晴らしい。
 IPS細胞発見などの医学、宇宙の構造解析、IT革命、ロボット技術等,々、近年、人の能カの凄さを実感させられることが多い。
 また、オリンピックのアスリート達の活躍を見るにつけ、違った面でまた、人間の力に敬服させられる。進化は加速し、どこまで行くのか。
 それにつけても、人と人との間の問題はどうか。「いじめ」「殺人」「暴行」「テロ」「戦争」、限りない人間の脳を駆使すれば、解決は簡単なのではないのか。
 

 


「 如 月 」       橘

切り札は右手に 笑いかけておく
一羽だけ諦めきれない鳩がいて
今わかる反対された訳 母よ
★さようなら とうに魔法はとけていた
そこここに蕾が 春は今に来る


 


   「永遠の0」     美智優

   0を読み歴史認識不足知る
戦争の悲惨さに目が熱くなる
   戦争は怒り悲しみ生むばかり
★人はなぜ戦争ばかりするのだろう
    戦場で人間らしさ持ち続け



「 好 物 」     靖坊

好きな物ばかり食べてる一人飯
嫌いな物だってきちんと食べるべし
好きじゃないだけど嫌いなわけじゃない
食べ物は何でも好きな私の胃
★食べ物を愛するように愛したい




「 四 季 」     野のはな

★白梅のぽつりぽつりと目覚めたり
水仙のようにひっそり存在す
侘助のように万事を控えめに
お雛様出してと言われないけれど
振ってみる残り少ないドロップス



 
・・英人の句抄・・ 「2014年2月」

       古稀ですよ言われて一瞬戸惑いぬ
        緩やかに古稀を受け入れ余裕でる
         思慮すれば古稀とは嬉しいよわいです
               人並みに氏神様で祈祷受け
               神殿の凛とした気に身が締まる
 二月に入ってドッと雪が降る
  週末の雪に予定が狂っていく
   如月の雨もいやだか雪もいや
    雪降れば楽しかったのはいくつまで
     雪景色進まぬバスが気にならぬ
             老妻に贈る花束どれですか
             てらいなく言える自分に驚きぬ
             少しずつ丸さができてまさに古稀
       しなくてもいいことをする意欲持つ
      実情を知って欲しくて講演会
     ここまでは我が役割と決めている
    その先は流れに任せ時を待つ
             まだ働く意欲はあるが不安もある
              次年度の雇用の話待っている
               まもなく春歯の治療をしておこう



   「 冬晴れ 」       瑞希

    蝋梅が香り豊かに春をよぶ
  ローカル線のんびり走る人生も
★冬晴れが心の雪を溶かします
      ぼちぼちと実行しよう断捨離を
         さらさらと流れる川に我を問う



「ソチオリンピック」   さくら

あと一段登れなくても良い笑顔
転んでも天を味方につけて金
期待され重圧に泣くアスリート
★空高く縦横無尽に夢描く
今度こそ一番輝く舞姫に



「たんじょうび」    くまちゃん

★おうまちゃんおたんじょうびがうれしいね


「 大 雪 」     桃華

大雪に心が騒ぐ一日だ
あの人も転びそうだよ雪の道
★真っ白な雪が私の過去を消し
雪が降る雪見酒なら楽しかろ
幸せを真綿に包みひと眠り



・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 

◎橘
 去年の暮れに長さ20センチくらいのミニ湯たんぽを買いました。夜就寝用の大きいのはもともと愛用していたのですが、日中用として小さいのが欲しかったのです。思った以上に便利です。家事が一段落して家人が帰ってくる前のひと時、膝に乗せて好きな本を読んでいると本当に幸せです。


◎靖坊
 昨日の雪には驚かされました。でも今日は晴れてすっかり解けてしまいました。早く暖かくなって欲しいですね


◎ペ天使
 夕べから雪、朝からどんどん積もり病院の予約を変更しました。電話は何と1時間以上も話し中。キャンセルの患者が多かったのでしょう。


◎野のはな
 先月は失礼しましたので今月はカレンダーに○をしていました。


◎さくら
オリンピック・・・ずっと楽しみにしていたのに、あっという間に日々過ぎて行きます。ソチとロンドンは時差が4時間なので、日本の皆さんのように眠い目をこすりながら観ると言うことはありませんが、真剣に観ていると家事になりません。




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 タクト振るのは母さんという気負い(野のはな)    悠澪
     昔ママ友が書いた“ママは船長さん”という詩を思い出しました。家庭は母(妻)が
    しっかりきりもりすることで夫も安心して仕事に励めるし子供たちの心も安定して円満
    にいくのでしょうね。

 大雪に心が騒ぐ一日だ(桃華)     悠澪
     最近は異常気象が多く、どこで何が起こるかわかりませんね。雪や雨、風や雷など
    普段と違った様子だと不安になって胸騒ぎがします。この先どうなるのだろうと孫た
    ちのことも気になります。ほんとに嫌ですね。

 あの人も転びそうだよ雪の道(桃華)     靖坊  
     直立二足歩行を始めた時から、人類には常に転倒という危険が付いて回るように
    なりました。転ぶのはカッコ悪いし、お尻も痛い、だからと言って今更四足歩行に
    戻るわけにもいきません。転ぶ心配をすることもなく走り回る犬たちがうらやましい
    なあ。

 ・食べ物は何でも好きな私の胃(靖坊)    桃華
     何でも食べられるなんて、何とも素敵な胃ですね。食べられるから元気でいられ
    るのですね。もりもり食べて元気で明るく年齢を重ねていきたいものです。

 
行く先が見えないほどの雪が降る(悠澪)     桃華
     この前の雪は全国各地に災害をもたらし、みんな思わぬ雪に絶句!人生には
    思わぬことがいっぱいある。まして自然は絶大だ。行き先を見失わぬよう、我が
    人生を歩みたいものだ。

  そこここに蕾が 春は今に来る(橘)     英人
     まさに今の我が庭です。今日は風もないので草取りをしましたが、そこここに蕾を
    見つけました。あれほど寒かった冬も、間違いなく隅に押し込まれていきます。そして、
    春が一面になってくるでしょう。春は気持ちも伸びやかになっていきます。さあ、次に
    踏み出そう。

 
ローカル線のんびり走る人生も(瑞希)     英人
     鈍行列車に乗ると焦っても早く行ける訳ではない。身を任すより仕方ない。自然
    に気持ちもゆったりしてくる。なぜ毎日あんなにあくせくしていたのだろう、不思議に
    さえ思えてくる。時には鈍行列車しか走らないローカル線に乗って人生を振り返る
    のも悪くない。

 
・今度こそ一番輝く舞姫に(さくら)    英人
     この句は誰のことを思って作られたのだろう、多分浅田真央選手ではなかろうか。
    そして、成績では一番輝けなかったが、その姿は一番輝いたのではなかろうか。
    滑り終えたその姿に、この私でさえ目尻がにじんだ。これまでのことを知ると更に
    胸を打つ。


 
     投稿をお待ちしています




       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  2)2014年「課題」
      (1月)窓 (2月)振る (3月)花 (4月)明るい
      (5月)空 (6月)行く (7月)緑 (8月)響く
      (9月)バス (10月)越える (11月)夢 (12月)歌う
  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。
  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。

             川柳投稿


川柳&ウォーク