so142
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第142号(25年10月)

大 紅 蓼 (おおべにたで) の 

 (科目)タデ科    (花言葉)思いやり、雄弁、
夏~秋、長く伸びた茎が多数分枝して、その先に稲穂状に米粒大の濃桃色の小花を
多数つける。熱帯アジア原産の大型一年草。 葉や茎に毛が多数はえていて、大毛蓼
ともいう。野生化して道端に生えていることもある。 葉汁に毒消しの薬効がある。

花の名前を知るのに非常に役立つホームページを見つけた。この大紅蓼も
そこで教えてもらった。これで苦労も半減である。今までのやり方を続けて
いるだけでは発展はない。先日無縁と思っていたタブレットを買った。
どんな発展があるだろう。川柳連れ連れ草はこれでいいのだろうか。
                           (★印は英人の推奨句)



課 題   「 色 」


どこ行ったバラ色だったはずの夢      靖坊
これからは自分の色をつけていく    ★橘
きれいだね指差す空は茜色     さくら
散る色に思い重ねる歳の功    柳立
色褪せた私の心塗り替える   ペ天使
悪戯な天使のパレットコスモス園   ペ天使兄
虹たてば我を忘れて時忘れ     ペ天使妹
ドンけつでもばあばの目には金メダル    美智優
ここまで来たら金婚式まで    悠澪
この色はたぶん誰とも混ざらない    ★野のはな
どの色にしようか空が青すぎる   桃華
平和慣れ色いろいろで困惑し    英人



「ロンドンジャパン祭」    
     さくら


トラファルガー広場に日本の祭来る
懐かしい日本の味に舌鼓
コスプレやマンガ人気で人だかり
イギリスに浸透してる和の心
★おもてなし皆が笑顔になる魔法



 「 暑い秋 」    悠澪

  暑ささん彼岸はとうに過ぎました
いわし雲群れてお空は秋なのに
  ★青空に秋を感じて汗を拭く
コスモスを揺らす秋風心地よい
  来週はいくらか気温下がるらしい



「 行 楽 」     野のはな

★月並みな言葉しかないいい日和
笑う顔見たさにちょっと頑張った
外に出ることがなによりいい薬
ガタゴトと各駅停車で参ります
あれとこれ食べてはならぬ年になり




(随想)   「 植 物 」 ペ天使妹
                  

  昨年も厳暑だったが今年も記録的という言葉が往来した。そして残暑もこれまでになく厳しかった。猛暑・酷暑、厳暑と言葉を並べても言い尽くせない辛い日々だった。
 しかし、朝夕の風が変わってきた。空の雲が違ってきた。秋の草花が戸惑いながらも咲き始めた。いつも感じることだが、植物は違わず芽を出し花を付ける。これには感服し、少々大げさであるが、私の気持ちとしては「はっ、はあー」とひれ伏したい思いである。

 


「 ご遷宮 」    柳立

さわりなく何故か誰もが伊勢参り
  白石を一つ運んで清々し
    ★真新し柱を撫でて力受く
 弥次喜多の今は昔に橋渡る
おかげさま外宮内宮市をなす



「 神無月 」       橘

許せなくなるから早めに寝てしまおう
苦しいと言えない 今も意地っ張り
乗り越えていけるか 曼珠沙華の赤
この曲を聞くのは元気切れたとき
★結局はなくしてもいい傘だった



「 運動会 」     美智優

応援が聞こえたようだ孫にやり
ゴール前こけて一等夢と消え
豪勢な弁当囲み皆笑顔
たくましくなった凛々しい組体操
★澄みきった空に歓声吸いこまれ



 
・・英人の20句抄  「 台風接近 」

     台風と聞けば気持ちが揺れ始め
   今に残す伊勢湾台風の恐ろしさ
 進路図に一喜一憂の朝昼晩
           接近の情報早い帰宅です
             雨戸締めシャッター降ろして気を休め
              片づけるもの片づけ時を待つ
      雨が降る風が吹く気は揺れ始め
          去ってみて大きな被害無さそうで
            無駄骨を素直に喜ぶ年を経て
               台風の当たり年は喜べぬ



 「 記念日 」    ペ天使

「おめでとう」電話メールで時が過ぎ
   記念日を重ねるほどに白髪増え
      両手でも足りぬ祝いの日が増えて
 年始め皆の記念日記入する
     ★記念日を乾杯したね二人して



「ブルーマンデー」   靖坊

月曜の朝は調子が上がらない
週末の楽しさばかり思い出す
青空を見て元気出す月曜日
★深呼吸空の青さを吸い込んで
深呼吸ブルーな気分吐き出そう



 

「 足 許 」      桃華

★掃除機がかき消す私の甘い歌
米実る案山子もいつか頭垂れ
夫婦でも会話途絶えるお茶を飲む
昨日と今日月の形は変わったが
足許を見つめるアレレ揺れている




・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎ペ天使
  今はもう秋 誰もいない・・・・  妹夫婦が10日ほど来て楽しく過ごしました。どちらが
 お姉さんか???と思うくらい甘えてしまいました。

◎野のはな
  筆頭孫の赴任している平戸へ祖母ちゃんを連れて行く小旅行となりました。
  高倉健主演「あなたへ」のロケ地になった小さな漁港・・・でした。


◎さくら
  ロンドンは噂通り、雨がさーっと降ったり止んだりです。毎日折り畳み傘が欠かせま
 せん。これから寒くなり、日がとても短くなるようなので、子供たちは今のうちに外で
 遊ばせたほうが良いとアドバイスされています。


◎橘
  10月というのに、真夏日が続きます。15年ほど前の子供たちの幼稚園の運動会は、
 1010日と決まっていたのですが、長袖を着ていた覚えがあ ります。また、高校生
 の頃、プロ野球の日本シリーズは炬燵で見た記憶もあるのですが・・・年々暑い時期
 が延びているのでしょうね。

    



    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 ・どこ行ったバラ色だったはずの夢(靖坊)    悠澪
     若い頃はあれになりたいこれもいいなァとあれこれ夢を見てはバラ色の将来を夢
    見たものですが、結婚をして子供が生まれると生活と子育てに追われていつの間
    にか夢を忘れていました。本当に夢はどこへ行ったのでしょう。

 
笑う顔見たさにちょっと頑張った(野のはな)      悠澪
    お料理にしてもお掃除にしても何にしてもそうでしょうが、「うん、うまい」とか「きれい
   になったね」と笑顔で言われると自分でも嬉しくなります。笑う顔見たさについ頑張って
   しまいますよね。

 
月曜の朝は調子が上がらない(靖坊)     美智優
    私も同じです。“あ~ また一週間が始まった。お弁当のおかず何をしよう。孫の守
   もしないといけないし。”と憂鬱になります。始まってしまえばどうってことないんです
   けどね。

 ・おもてなし皆が笑顔になる魔法(さくら)     桃華
    五輪誘致のプレゼンで、有名になった?「おもてなし」、日本古来の奥ゆかしさが今
   見直されようとしているのか?心のこもったおもてなしは気持ちが良いもので、つい
   顔もほころびる。 やってもらって嬉しいことは自分もやってあげようと思っているが、
   さて私のおもてなしは人に通じるだろうか。

 
暑ささん彼岸はとうに過ぎました(悠澪)     靖坊
    今年の残暑は本当にきつかったですね。十月に真夏日を記録したのには驚きました。
   と思ったら、月後半は台風の襲来でよく雨が降りました。暑ささんもそろそろお休みに
   なる頃でしょうかね。

 
ゴール前こけて一等夢と消え(美智優)     靖坊
    これは悔しいですね。特にトップで颯爽と走っていて転んでしまったら、ショックでなか
   なか立ち上がれないでしょう。しかし転倒なんかに挫けず、再び走り出すのが人生と
   言うもの。立ち上がった勇姿に拍手です。

  これからは自分の色をつけていく(橘)     英人
     時を経ていろいろなことから解放されたのでしょう。これからは自分を見つめ、
    自分のしたいことをしていく。これも今までの努力のお陰です。この環境を感謝し
    ながら素直に喜びましょう。良い色を付けて下さい。

 色褪せた私の心塗り替える(ペ天使)    英人
     色褪せた?・・・本当でしょうか。でも人生何十年も過ごせば、色褪せても不思議では
    ないですね。でもここで「心塗り替える」とくれば脱帽です。これからの人生を新たな
    色で作り上げていく。大いに楽しんで下さい。


 
     投稿をお待ちしています




       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  2)2013年「課題」
      (1月)包む (2月)明日 (3月)幸せ (4月)来る
      (5月)星 (6月)輝く (7月)胸 (8月)燃える
      (9月)染める (10月)色 (11月)二人 (12月)変わる
  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。
  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。

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