so140
(せんりゅうつれづれそう)
第140号(25年8月)
蒲 ( が ま ) の 章
課 題 「 燃える 」 メラメラと音立て燃える夏の恋 |
「 葉 月 」
暑さには強かったはずなんですが
薬二錠増えてとぼとぼ帰る道
迷うのは今だけ納得できるから
良妻と思われている大嘘つき
★思春期は寝ない起きない話さない
「夏だから」 靖坊
上半身裸で過ごす日曜日
食べるのは冷や飯冷や麦冷やし汁
夕立ちの中へ飛び出し水遊び
買物に行けば必ず買うアイス
★盆という不思議祖先に出会う時
「 頑張る 」 ペ天使
頑張った甲斐があったね一等賞
英会話頑張る様子無い五歳
頑張れば頑張っただけいい笑顔
頑張れば私にだって出来るかも
★もっともっと頑張るつもりこの人生
(随想1) 「前向きに?」 ペ天使 スーパーで久しぶりに少し年上の友達に会った。 お互いの近況を話し、現在辛い気持ちの私に 「何ごとも前向きに行くことよ」のアドバイス。 「無理、無理」と思いながらも心配をかけまいと 「横向きに行くね」と冗談を言って別れた。 「○○さん、アリガトウ!!」 |
「 酷 暑 」 ペ天使妹
お日様は夏休みなく照りつける
炎天下水を求めてみみず絶ゆ
★午睡してやっと家事するこの酷暑
連日の酷暑にめげず夾竹桃
ミンミンもカナカナも鳴く盂蘭盆会
「 暑~い 」
★目覚めから暑い暑いで日が暮れる
家事すればぽたぽた落ちる玉の汗
食欲が落ちて決まらぬ献立
なぜだろう熱中症か?動悸する
体が火照る水シャワー浴びる
「熱中症予測」
草取りもペットボトルを頼りにし
何もせずうろうろしてても熱中症
★もう少し頑張っちゃいけない熱中症
頼るのはエアコン嫌って扇風機
真夏日にそよと扇子の頼りなさ
「 旅立ち 」
長旅に親子で緊張渡欧する
★無事着いて急に恋しくなる日本
楽しみと不安を抱いて第一歩
車窓から緑広がる街ロンドン
片付けが終わらずまだ見ぬビッグベン
・・英人の20句抄 「 昼 鵜 飼 」
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「 祈 り 」
泣き声のようにサイレン鳴り響く
あの日から長崎はまだ泣いている
負の遺産残してならぬ次世代へ
★千羽鶴ずっしり重い祈りかな
根気強くノーモアウォーと伝えよう
「 じいじ 」
★孫来れば気前良くなるじいじです
顔見とくだけでいいと 言うじいじ
じいじいも孫も真剣将棋指す
孫娘じいじじいじとまといつく
じいじいは帰っちゃダメと困らせる
「 猛 暑 」 桃華
★坂上がる上がった先も猛暑なり
愚痴いっぱい話してみても暑い夏
さわやかな声が通らぬ猛暑なり
いたずらな風がときたま吹いてくる
暑い夏生きているだけ幸せよ
・・・ お 便 り 欄 ・・・ 句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと 思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ ・ 本当は燃えないゴミも混ざってる(靖坊) 悠澪 ゴミの分別はきちんとしていますが、夫がいい加減に捨てるのでゴミ入れの中を 仕分けしなおすのが大変です。こう暑いとどうでもいいや的になって、我が家の ゴミも多少は混ざっているかも・・・。 ・草取りもペットボトルを頼りにし(柳立) 悠澪 我が家の庭は草ぼうぼうで気になりますが、朝から30度近く、夜になっても30 度以上ではとても草取りをする気にはなれません。柳立さんは偉いですね。熱中 症にお気を付けください。 ・あの日から長崎はまだ泣いている(野のはな) 美智優 今年も平和祈念式典が終わりましたね。 いますが、福島第一の事故や中・韓の不穏な動きを思うと、今こそ子供たちに読ん でもらいたいと思います。原爆がどんなに恐ろしい物か、戦争がいかに残酷でむご いものか、子供たちは戦争は絶対にしてはいけないものと理解してくれるのでは ないでしょうか。 ・夕立ちの中へ飛び出し水遊び(靖坊) 美智優 かわいい句ですね。夕立の中へ飛び出して水遊びができたら楽しいでしょうね。 この歳になるとちょっと恥ずかしくてできませんが、子供に戻ってやってみたいです、 この暑さですから気持ちいいでしょうね。 ・暑い夏生きているだけ幸せよ(桃華) 靖坊 今年の熱中症による救急搬送人数は五万人を超え、死者数は東京都内だけで 百人以上とか。まだまだ若いつもりの自分も高齢になれば熱中症の危険が高まる ことでしょう。上手に汗をかいて毎年の夏を乗り切っていきたいものです。 ・ 温暖化地球が燃えて豪雨降る(悠澪) 靖坊 夏の昼寝の後の夕立ちは気持ちがいいものですが、体温を超える猛暑の後にゲ リラ豪雨となりますと、風情も何もあったもんじゃないですね。今年は桜島の大噴火も あり、地中も熱く燃えているようです。防災の日を前にして、今一度災害への心構え を改めたいものです。 ・孫娘じいじじいじとまといつく(美智優) 靖坊 私の祖父は大変無口な人で一緒に遊んだことはもちろん、言葉を交わした記憶も ほとんどありません。幼少の頃は怖い人という印象しかなかったのですが、本当は 口下手で優しい人なのだと気づいたのは中学の頃でした。孫娘が大きくなっても 慕ってもらえるなら、じいじも嬉しいでしょうね。 ・上半身裸で過ごす日曜日(靖坊) 桃華 今夏の暑さには本当に参ってしまいますね。夫も家にいるときはほとんど上半身裸 です。そしてタオルをいつも持って歩いて汗を拭いています。しかし、客が来ると大慌 て!、急いで服を着て接客、そのあわてる姿を面白がっている妻です。 ・薬二錠増えてとぼとぼ帰る道(橘) 桃華 この心情はよく分かります。私も今回は絶対クリアすると自信を持って受けた検査 ですが、ダメでまたまた薬をもらって帰る。頑張って努力してきたのになぜ?努力し た分だけ失望増大。自分の体ながら、コントロールできないもどかしさが身にこたえ ます。 ・午睡してやっと家事するこの酷暑(ペ天使妹) 英人 本当に今年の夏の暑さは今までとは違う気がします。肌がヒリヒリするような暑さ です。こんな酷暑の昼中に家事をするのは熱中症予備軍をになるようなものです。 昼寝をしてゆっくり始めればいいのです。それでも最近は少しその暑さも和らいで きています。でも疲労が蓄積している気がします。気候の変わり目は用心です。くれ ぐれもご自愛を。これは私のことです。 ・片付けが終わらずまだ見ぬビッグベン(さくら) 英人 もう落ち着かれたでしょうか。そして、ビッグベンは見られたでしょうか。外国生活 は大変でしょうが、得がたい体験です。誰にも訪れるものでもありません。しっかり いろいろ体験してきて下さい。ロンドン便りを楽しみにしています。 投稿をお待ちしています |
「川柳連れ連れ草」への投稿案内 次の要領で川柳及び感想文を募集します。 投稿をお待ちしています。 1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度 メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて ください。課題の題は2)の通りです。 2)2013年「課題」 (1月)包む (2月)明日 (3月)幸せ (4月)来る (5月)星 (6月)輝く (7月)胸 (8月)燃える (9月)染める (10月)色 (11月)二人 (12月)変わる 3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文 (150字以内)も募集いたします。 4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行 います。感想文もその句のページに随時掲載します。 掲載方法は一任してください。 5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。 川柳投稿 |