so139
(せんりゅうつれづれそう)
第139号(25年7月)
半夏生(はんげしょう)の章
課 題 「 胸 」 隠し事できないたちです 言わないで 嘘ひとつ夫の目見れず胸痛む 美智優 大丈夫まかせておいてとたたく胸 ペ天使 胸襟を八分開いて永い友 ★ペ天使兄 胸はずむこと多かった幼き日 ペ天使妹 胸の奥自分も知らぬ自分いて 見たいのは胸を合わせた上手投げ 深夜のベル出る前に切れ胸騒ぎ 悠澪 胸板が鍛えてくれと言っている 胸の奥君のサヨナラこだまする 胸痛むコトバあちこち転がって 桃華 耐えること耐えて胸が厚くなる 英人 |
「 七 夕 」
★短冊で赤青黄いの色覚え
折り紙を折ってたたんではさみ入れ
願いごと何を書こうか多過ぎて
短冊を笹に結わえる小さな手
七夕の歌うたいつつ笹飾り
「蒸し暑い」 靖坊
眠りから覚めた夜中の蒸し暑さ
そう言えばサウナの夢を見ていたな
扇風機なまぬるい風漂わす
冷水のシャワーが眠気吹き飛ばす
★夜明けまでまだまだ長い熱帯夜
(随想) 「日本放送協会」 靖坊
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「 花 」 ペ天使
★好き嫌い 花占いは好きとでた
ガーベラが一番好きと伝えておく
ヒマワリが水を求めて黄信号
咲きそうでつぼみのままのあの娘です
二度咲いて幸せくれたコチョウラン
「息子の七夕発表会」 さくら
真剣に鉄琴叩き前のめり
演奏の最後のポーズ決め笑顔
★成長に感謝の気持ち沸いて来る
願い事ちょっと無理かな大きすぎ
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「 酷 暑 」
疲れています、でも休む
よりましと思い送ります。
乗り越えるべきものがあり乗り越える
★少しだけ無理して生きてます私
胸張って言えるあなたを愛してる
「身近に力士」
通勤の車中力士はお邪魔虫
整形で力士の腰に豆電球
★自転車もパンクしないで頑張るぞ
下積みは何が何でも汗と土
黒星で帰る力士は下を見て
・・英人の20句抄 「 投 票 所 」
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「 疲 れ 」
朝起きて疲れが残る歳になり
疲れから追いかけられて困ってる
孫帰るみやげに疲れ置いてゆく
疲れから愛され離れてくれません
★孫来れば疲れ忘れて守してる
「 文 月 」 橘
苦手です 泣ける映画が好きな人
禍が来るなら一つずつにして
私から誘わなければ会わぬ人
★男らは死ぬまでウルトラマンが好き
「雨上がり」 桃華
私にも夢中になれることがあり
雨上がりおもしろいほど草が取れ
草を取るどの草もまだ無抵抗
★ひと仕事終えたコーヒー格別で
雨上がり猛暑ニヤッと笑ってくる
(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ ・眠りから覚めた夜中の蒸し暑さ(靖坊) 悠澪 昼間は一人なので冷房は入れません。家事は最低限にしてサボり気味・・・ 就寝前は冷房を入れるので何とか寝付けますが、ふと夜中に目覚めると寝苦し くてなかなか眠れません。 気温にはまいりますね。 ・ 胸の奥自分も知らぬ自分いて 「あれ? 私ってこんな人間だったっけ?」と思うことまれにあります。 わったり、新しく出会う人々に影響されて、自分でも気が付かないうちに変わって いくのでしょうかね? 自分の知らない自分ありますよね。 ・苦手です 泣ける映画が好きな人(橘) 桃華 高校の時、友達と「ロミオとジュリエット」を見に行ったときのこと。映画に感動し、 自分がジュリエットになったような気持ちになり、涙がこぼれ落ちました。ところが、 隣の彼女、ハンカチを取り出し、オンオンと泣き始めたのです。これを見て私は 泣くのが止まってしまいました。今もクスッと笑える思いで! ・黒星で帰る力士は下を見て(柳立) 桃華 勝ち負けの激しい相撲の世界、負けたらがっくりでしょうね。その気持ち良く分 かります。下を見て帰る力士さん、遠慮せんと前を向いて歩いて!いつか努力が 実る日が来ますよ。 ・胸痛むコトバあちこち転がって(桃華) 美智優 軽い気持ちで言った言葉や悪気がなくて言った言葉でも、言われた人には胸に 刺さることありますよね。それに、新聞を見れば殺人・死体遺棄・いじめなど胸 痛むコトバが氾濫しています。 ・耐えること耐えて胸が厚くなる (英人) 美智優 耐えること耐えて人間は大きく成長するのでしょうね。暗いニュースが多くて、 最近の人は耐えられない人が増えているような気がします。 ・疲れから追いかけられて困ってる(悠澪) 靖坊 疲れにストーカーされてしまうとは困ったものですね。きっと疲れはあなたに好か れていると思い込んでいるのでしょう。ここはきっぱり「疲れなんか嫌い」と言って やるのが一番だと思います。 ・好き嫌い 花占いは好きとでた(ペ天使) 英人 こういう占いは、私は何かと理由を付けて自分の好むものが出るまでやります。 好むものが出たらそれで止めます。それで気分良しです。こういうものは自分の 気分が良いように利用するものです。 ・「渡欧する」(さくら) 英人 もう渡欧されたでしょうか? そうなら今頃はてんてこ舞いでしょう。新しい体験を 積んで下さい。それが今後の豊な人生につながるでしょう。私の人生になかった ことだけに羨ましさを感じます。 ・胸襟を八分開いて永い友(ペ天使兄) 英人 胸襟を八分ですか? 十分では多分永い友にはなりぬくいでしょうね。親しき仲にも 礼儀あり、わきまえが必要です。長い人生を経た句ですね。 投稿をお待ちしています |
「川柳連れ連れ草」への投稿案内 次の要領で川柳及び感想文を募集します。 投稿をお待ちしています。 1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度 メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて ください。課題の題は2)の通りです。 2)2013年「課題」 (1月)包む (2月)明日 (3月)幸せ (4月)来る (5月)星 (6月)輝く (7月)胸 (8月)燃える (9月)染める (10月)色 (11月)二人 (12月)変わる 3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文 (150字以内)も募集いたします。 4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行 います。感想文もその句のページに随時掲載します。 掲載方法は一任してください。 5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。 川柳投稿 |