so134
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第134号(25年2月)

大  根  の  

 (科目)アブラナ科    (花言葉)潔白、適応力、
野菜として広く栽培され、主に肥大した根を食用とするほか、種子から油を採ることもある。
多くの品種があり、根の長さ・太さなどの形状が多様。また皮の色も白以外に赤・緑・紫・黄
・黒などがあるが、日本ではほとんどが白い品種で、スズシロ(清白)の別名もこれに基づく。

大根は冬を耐え、今も貴重な野菜です。そして、先日庭に蕗のとうを
見つけました。わが家も雛人形を出しました。もう春は間近です。夢を
描いて明日を待とう。素晴らしい明日が来ることを信じたいものです。
                    (★印は英人の推奨句)




課 題   「 明 日 」

明日には引き伸ばせない今日生きる    まつぼっくり
コツコツと明日を積み上げ白寿なり    美智優
明日には忘れてしまうことばかり     靖坊
明日からやると言い訳ばかり言う     野のはな
おちこむな明日をいい日にすればよい    悠澪
明日から明日からネとゆびきりを    ペ天使
若い頃待ちきれぬ明日多かった    ★ペ天使兄
明日もある疑いもせず床につき    ★ペ天使妹
明日の朝待ちきれなくて早寝する     さくら
弁当に明日も同じたまごやき    三毛猫
毎朝のラジオ体操明日つなぐ     柳立
明日よりは昨日を抱いて生きてきた     橘
明日には咲こう咲こうとするこぶし    桃華
明日には庭の芝生が青くなる     英人



  「 混 沌 」     まつぼっくり

  雪の朝水がなかなか温もらぬ
恐ろしいニュースに心凍りつく
     世界中神は元々不平等
       夜のニュース日本沈没予告する
  ★とりあえずの平和を享受感謝して



「 広 告 」   ペ天使

★孫が言うおもちゃの広告見るだけと
広告に丸印付け置き忘れ
広告は今朝の私を誘惑し
バーゲンに弱くて部屋でファッションショー
新聞と折り込みの比は二対八


 「 節 分 」    美智優

鬼は外うちには鬼がおりません
福は内福は歓迎是非来てね
歳の数とても食べれぬ歳になり
恵方巻き商売人に乗せられて
★願いごと思い浮かべて黙々と




(随想1)   「恵方巻き」    美智優

 子供たちが家を出てから年間の行事を全くしなくなりましたが、今年の節分には珍しく全員がそろったので久しぶりに恵方巻きを食べました。
 七福神に見立てて七種類の具材を太巻きにするそうですが、この歳で太巻き1本は食べきれないので手巻きにして、皆で南南東らしき方角に向かって黙って食べました。
 食べ終わると次女が、「あまりいい風習じゃないね、食事は楽しくなくちゃね。」と言いました。
 起源や由来はいろいろあるようですが、皆でにぎやかに大笑いしながら食べたほうが、鬼は自分の居場所がないと出て行き、福は「楽しそうだなぁ」とつられて入ってくるかもしれませんね。



 「 料 理 」     悠澪

おいしいの笑顔見たくて腕ふるう
イメージと違うものでき気落ちする
やる気出ず時には手抜きレトルトで
★うん美味いそのひと言でやる気出る
風邪をひき弁当買ってとメールする





「 頭 痛 」     野のはな

勝ち負けに拘りすぎていないのか
死なせてはならぬ次代の子供たち
★煩悩の一つ捨てては一つ買う
カプチーノかすかな頭痛なだめつつ
悩ましい水をやり過ぎても枯れる




   「 如 月 」      橘

欲張りはせぬから小さな福は内
   福の神 はじめは鬼の顔で来た
     何してもいいのか相手が鬼ならば
        あの角に出された鬼ら立ち話
    鬼たちよ 気を取り直せ歩き出せ
  ★わたくしの中に巣くっている鬼よ
来年も鬼でいつづけねばならぬ


 
(随想2)   「 お 雛 様 」     橘

  今日はたまたま上の子がいたので手伝ってもらい、お雛様を出しました。子供らのは新しく、コンパクトですが、まだとってある50年近くも前の私のものは段飾りではあるものの出すたびに壊れたりしてぼろぼろです。(お雛様は髪はぼさぼさで所帯やつれしているし、五人囃子も髪が抜けおじさんっぽくなりました)私と同じ年の新幹線の老朽化が問題になっているのですから仕方ないですね。それでも出さないと可哀そうな気がして毎年出しています。
 持たせる小道具も砕けてしまったようなものばかりなので、お雛様に扇のかわりに豆本をもたせてみたら意外に似合い、本好きの我が家のお雛様らしくなりました。
 お雛様を出すと座敷が明るくなり春めきますね。来月はもう少し暖かくなっているでしょうか。



「バレンタインデー」       
さくら


デパートは開店を待つ長い列
ドア開きみんな駆け足一直線
ショーケース甘い世界が広がって
芸術の花が咲いてるチョコの中
★年一度勝負賭けてるオンナ達




   「早春の頃」     柳立

    雪の中緑の葉芽に力受く
ベタ雪に滑ってたまるか膝力
     ハンガーもガタガタ騒ぐ春の風
  ★やっと来た子雀見ようと窓を開け
オリオンの少しは右に傾いて


 「 春 」      三毛猫

梅の花 歩きながら春を待つ
チビッコが待ちに待ってるランドセル
このにおい春に咲く花梅の花
★寒空に燃ゆる火を見てこころ春
薄紅の春をしらせる舞妓さん



 
・・英人の20句抄  「冬は終焉へ 」

           冬の風猫なで声になびかない
         本音避け冷たい風が通り抜け
        繰り言を言い続けまだ冬の中
       真実をさらすの怖い冬景色
     隠すもの隠してゆっくり雪が降る
                穏やか夢が欲しくて布団干す
                  外出に財布とペンはいつも持つ
                    今日もまた真ん中の椅子空いている
                        真ん中を避けて歩いて自己嫌悪
                           適当に物忘れする自己都合
        解決策思いついて寝付かれぬ
          早起きしすぐ取りかかる庭仕事
             死蔵物活用できた満足感
               工夫が趣味でものは捨てません
       頬杖をつくと景色が違って見え
     一輪の梅を見つけてこれ好日
    約束をしていたように咲く水仙
        菜の花が咲き始め冬終焉へ
              園芸誌早めに読んで春を待つ
               トランプで占う明日を信じよう



「今日のお仕事」     靖坊

取り掛かる前から気合い負けしてる
回り道重ねて道に迷いだす
一瞬のミスで再び元の場所
糸口がわかれば急にほどけだす
★成し遂げて飲む一杯の解放感



「 北 風 」     桃華

風吹いて雪まで降って閉じこもり
風避けて人が集まる喫茶店
北風に向かうペダルの心地よさ
寒い朝ラジオ体操始まるよ
★北の風そろそろここを去らないか




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
イメージと違うものでき気落ちする(悠澪)     まつぼっくり
      わかりますぅ〜。特に私は料理も苦手なので「あちゃ〜〜こんなはずでは!?」と思う
     こともしょっちゅう。専属のコックさんが欲しいです。

 
カプチーノかすかな頭痛なだめつつ(野のはな)    まつぼっくり
      何やかやと毎日頭痛の種はつきません。珈琲は精神的にもいいようですね。珈琲
     タイムを少し設けて心身をリフレッシュしてまた前向きに。

  明日には忘れてしまうことばかり(靖坊)      悠澪
     上手な生き方ですね。私は何かあるとくよくよしてしまうたちなのでこんなふうに嫌なこと
    はすべて忘れられるといいのですが・・・ でも楽しいことや良いことは胸にしまっているの
    でしょうね。

 
恐ろしいニュースに心凍りつく(まつぼっくり)      悠澪
     ほんとにそうですね。最近は怖いニュースが多すぎますよね。自然災害やテロ・北朝鮮・
    日中関係・日韓関係など挙げればきりがないようです。

 おちこむな明日をいい日にすればよい(悠澪)     靖坊
     これだけ落ちこんだんだから、これ以上は落ちないはず、だから明日はきっといい日!
    と都合よく解釈して乗り切るのが私のやり方であります。次の日に更に落ちこんでも同じ
    ように考えればいいのです。常に「明日=いい日」なのであります。

 
恵方巻き商売人に乗せられて(美智優)      靖坊
     乗せられているとわかっていても、こんな機会でもなければ太巻きなんて滅多に食べない
    ので、まあいいかと思ったりもしています。食べやすいように幾つかに切って、方向に関係
    なく美味しいなあと言いながら食べています。この辺は自己流です。

 
世界中神は元々不平等(まつぼっくり)      美智優
     そうかもしれませんね。貧困で空腹や病に苦しんでいる人もいれば、何不自由なく暮らし
    ている人もいる。学校に行きたくても行けない子がいれば、学校にも塾にも行く子がいる。
    本当に不平等ですね。

 
成し遂げて飲む一杯の解放感(靖坊)      美智優
     達成感や満足感がとてもよく伝わってきて、お酒もほんとうにおいしそうで靖坊さんの幸せ
    そうな顔が見えてくるようです。

 ・ コツコツと明日を積み上げ白寿なり(美智優)     桃華
     すごいですねェ〜。毎日毎日を積み重ねて100歳まで生き抜くなんて尊敬してしまいます。
    明治、大正生まれの人は芯が通っていて強いですね。姑も95歳まで生きました。生き続け
    るだけでも凄いことです。戦後生まれの私たちは何歳まで生きられるのでしょうか。

 若い頃待ちきれぬ明日多かった(ペ天使兄)     英人
     若い頃はいろいろ夢もあり、そしてせっかちで、明日まで待てなかった。ペ天使兄さんの
    活躍される姿が浮かびます。今はもう懐かしい姿でしょうか。私は今は今の状況の中で
    張り切って過ごしたいと思っています。

 
煩悩の一つ捨てては一つ買う(野のはな)      英人
     本当に煩悩というのは厄介ですね。やっと一つをぬぐい捨てたというのに、もう次の煩悩
    がやってくる。買うつもりなどさらさら無いのに、勝手に売りつけてくる。マア、これが人間、
    生きている証でしょうか。

 
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       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  2)2013年「課題」
      (1月)包む (2月)明日 (3月)幸せ (4月)来る
      (5月)星 (6月)輝く (7月)胸 (8月)燃える
      (9月)染める (10月)色 (11月)二人 (12月)変わる
  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。
  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。

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