so133
(せんりゅうつれづれそう)
第133号(25年1月)
藪柑子(ヤブコウジ)の章
(科目)ヤブコウジ科 (花言葉)明日の幸福、豊満な愛、 常緑性の低木で樹高はせいぜい30cm程度。山林の木陰などに自生する。 地下茎で ふえていき、夏に小さな白花を咲かせ、実は晩秋から冬にかけて赤く色づく。 低い位置で茂るので地面を覆うのに利用したりする。千両や万両と同様に色づいた 実は迎春の飾り物に使われ、その兼ね合いからかジュウリョウ(十両)の別名がある。 月日の経つのは早いもの、川柳連れ連れ草も14年目に入りました。そして、 今月から2人の新しい人を迎えることができました。自分の思いで自由に 書いて下さい。そして毎月投稿して下さい。それだけを願っています。 この場が何かに役立っている、私はそんなことを思って続けていきます。 (★印は英人の推奨句) |
課 題 「 包 む 」 こんにちは 赤ちゃんをつつむ手で 幾重にも包んでしまっておくヒミツ 初春の日の出が包む胸の内 包まれてきた歳月の幸を知る ペ天使 風呂敷に思いを包む贈り物 ペ天使兄 大切に包んでどこに入れたやら ペ天使妹 届け物ワクワクしながら包み解く オブラートに包むとやはり伝わらぬ オブラートで包んだ言葉反芻し まつぼっくり 包むほど広くないわたしの心 靖坊 疎ましいコトバも人も包み込む 桃華 優しい目包み包まれ幾十年 英人 |
「 睦 月 」
★あたらしいページをめくるように春
とりあえずリセットした気になっている
身の丈にあった抱負を掲げます
つながっていた賀状来てほっとして
平穏な暮らしが結構難しい
「 片 言 」 美智優
まめとやい連発をする反抗期
いったーとママを見送りお留守番(いったー=いってらっしゃい)
たまーと保育園から元気よく(たまー=ただいま)
★ワンワンと怖さ知らずに追いかける
ティーちゃんもねんねと布団にもぐりこむ(ティー=キティー)
「 花 」 野のはな
水仙の香のなるほどのナルシスト
★葉牡丹のようにどっしりした母で
柚子檸檬父のでこぼこした拳
室内のポトスひょろりと伸びている
大根の辛さ激励されている
(随想1) 「どよーん」 野のはな
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「 新 年 」 三毛猫
新しい年迎えるは何年目
★年明けて明るい朝日いい年に
初詣どこをむいてもひとばかり
おめでとう 今年の年はいい年に
里帰り気を使ってもただの嫁
「楽しいクリスマス♪」 さくら
楽しみと期待で弾ける子の笑顔
地球儀を回しサンタの家探す
★サンタさん何処まで来たかと空見上げ
欲しい物急に代わって焦る親
プレゼント開ける子の目が輝いて
「正月気分」
★にらめっこお鏡餅が円く笑み
お犬様年賀お手入れ毛並み良し
まっ白な日記カレンダー筆を入れ
今年また賀状返事に徹夜して
神様へ駐車待ちして三時間
(随想2) 「市民マラソン大会」 柳立 一宮市民タワーマラソンのお手伝いに参加しました。 あいにくの雨に 夜明けから午後2時まで立ってるだけの私は 足下から寒さが伝わり体の芯まで冷えてしまいました。 それに引き換え選手は元気な方々ばかりで感心しきり。 中には合羽無しのずぶ濡れの方も居たりで 頑張れ頑張ってとつい応援したくなってしまう。 障害の有る方もしっかり参加しておられました。 本来お祭り騒ぎの仮装の部は全く気の毒に 静かなレースでした。 *英人はこの大会にエントリーしていましたが欠場。 雨の中を走る根性はありませんでした。 |
「 孫息子 」 悠澪
いつの間に声変わりしてちと寂し
ああ言えばこう言うようになってきた
★えらそうにしても幼さ垣間見え
生意気を言うが笑顔もちらと見せ
次ぎ会うは五月か盆か背を見送る
「 お正月 」 靖坊
元日の朝日は妙に有難い
とにかくもおせちお雑煮食べておく
★揚がる凧なくても風は吹いている
何もない青空さえもおめでたい
中くらいよりは上かなぼくの春
・・英人の句抄・・ 「 新しい年 」 ・・・・2013年課題を詠み込む・・・・
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「バスからの車窓」
まつぼっくり
風花はどこから来るのあなたから
黒い雨私を責めているのかな
清浄な風に心を取り戻す
★あとひとつ空のジグゾー探してる
停留所しあわせ行きのバスを待つ
「2013年賀状句展」
合縁奇縁初春のひかりに包まれて 老眼鏡片手に賀状書き 我心天空の里癒しけり 我が人生花も実もあり幸多し 美しい朝だ巳年の夢描く 桃華 夢抱き巳年も歩く熱意込め 英人 |
(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ ・「 片 言 」 (美智優) まつぼっくり かわいいですね〜〜もうたまらない♪わが家も子どもが小さい頃の片言を思い出し ました。スパゲッティ→スカベッティ。いなりずし→いなずりし。などと言っていました。 小さい子どもの言葉や仕草は宝物でいつまでたっても心の癒しですね。 ・孫食べたあとのきんとん栗がない(ペ天使) まつぼっくり そうなんですよね〜〜。わかるわかる〜〜。でも栗のないきんとんなんてただの甘った るいお芋の塊ですよね!(栗以外はさつまいも)形だけでもおせちがなくなるまで栗は 予備に確保していなくちゃいけませんね(笑) ・孫食べたあとのきんとん栗がない(ペ天使) 美智優 思わず笑いが出ました。子供たちは人に気を使うことをしませんから自分の好きな物ば かり食べて、見ると唐揚げがなくなっていたり付け合せだけが残っていたり、どこも同じで すね。 ・大切に包んでどこに入れたやら(ペ天使妹) 美智優 ありえますね。大切な物だから丁寧に包んでしまいこみ、たまに出して見ようかなとか 人に自慢して見せようかなと思っても、しまいこんだ場所が思い出せないこと私にもあった ような気がします。 ・ オブラートに包むとやはり伝わらぬ 私はトラブルを恐れてつい遠回しに言ってしまいますが、きちんと自分の気持ちを伝える ためには、やはりストレートに言ったほうがいいのでしょうね。長女に「はっきり言わんと わからんやないね」とよく言われます。 ・欲しい物急に代わって焦る親(さくら) 悠澪 何日か前にプレゼントを用意しますから、直前に欲しい物が変わるとたしかに焦ります よね。私も昔サンタさんをしていましたから、全体的にかわいくて懐かしく鑑賞させていた だきました。 ・何もない青空さえもおめでたい(靖坊) 桃華 元日といえども連綿と続く日々のひとつ、ただ年号が変わるだけである。何がめでたい のか?・・・イヤイヤやっぱりめでたいのである。1年を無事に生きてきて、また今日からと 決意と感謝の日である。青空だって祝福しているではないか。素直におめでとうと言える 美しい日である。 ・初投稿の感慨 橘 自分の書いたものが活字になり、公になるのは久しぶりで、面映ゆいながらも新鮮で した。他の方々の作品を見せていただくと、私がちたの風にいた頃のような小さいお子 さんがみえる方からお孫さんのみえる方までいらっしゃり、句の背景を考えたりして、 じかに顔を合わせるのとは違った楽しさがありますね。 来月も投稿させていただこうと、枕元やテーブルの上などにメモ用紙を置いたり 組んでいます。これからもよろしくお願いいたします。 ・気負うものあれば寒風なんのその(桃華) 靖坊 休日は背中を丸めて一日中コタツに入っている私ですが、「先着十名様ご奉仕品」の チラシが入れば、寒風吹きすさぶ早朝でも自転車を走らせます。人間、何事も気合い ですね。 ・大切に包んでどこに入れたやら(ペ天使妹) 靖坊 大切に包んでおいたものですら、時の経過と共にその記憶が薄れていくのが人間という ものですね。元旦に決意した今年の抱負も、既にその存在すらあやふやになっておる自 分であります。 ・「 片 言 」(美智優) ペ天使妹 幼児の片言、だ〜い好きです。なぜ文字が前後するのだろうと不思議です。今でも甥や 姪が使っていた言葉を、時に手紙で文字にしたり言ったりしてからかうと「ほんとー?!」と 信じられない面持ちで照れています。あの可愛さは私の宝です。 ・次ぎ会うは五月か盆か背を見送る(悠澪) ペ天使妹 この気持ちはよく分かります。訪ねてくれる日を待つワクワク感。そして、楽しい日時。 しかし、サヨナラの時は必ず来る。タッチの年齢でもない、握手は面映ゆいだろうから、 私は肩か背を「元気で・・・」と思いを込めてポンポンと触ることにしている。 ・元日の朝日は妙に有難い(靖坊) ペ天使妹 人間の心って、不思議ですよね。昨日と全く変わらない朝日なのに。ということは、 何ごとも自分の心持ち方次第と言うことでしょう。 ・オブラートで包んだ言葉反芻し(まつぼっくり) 英人 言いにくいことや傷つけないことを思ってやんわり言う。しかし、言われた方は返って 本意はどこにあるのだろうかといろいろな思いを巡らす。これが人間関係を保つ場合も あるし、返って悪くする場合もある。とかく人間というのは難しい者である。 ・あたらしいページをめくるように春(橘) 英人 そうです、もう春です。丸めていた背を伸ばして張り切ってやらねば。新しいことにも挑戦 しよう。橘さんは早々にこの川柳連れ連れ草に参加するという新しいことを始められた。 三毛猫さんも始められた。皆さんも新しいページを開いてみよう。 投稿をお待ちしています |
「川柳連れ連れ草」への投稿案内 次の要領で川柳及び感想文を募集します。 投稿をお待ちしています。 1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度 メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて ください。課題の題は2)の通りです。 2)2013年「課題」 (1月)包む (2月)明日 (3月)幸せ (4月)来る (5月)星 (6月)輝く (7月)胸 (8月)燃える (9月)染める (10月)色 (11月)二人 (12月)変わる 3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文 (150字以内)も募集いたします。 4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行 います。感想文もその句のページに随時掲載します。 掲載方法は一任してください。 5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。 川柳投稿 |