so132
(せんりゅうつれづれそう)
第132号(24年12月)
於多福南天の章
(オタフクナンテン)
(科目)メギ科 (花言葉)私の愛は増すばかり、良い家庭、 冬に紅葉するが、春になると緑の葉に戻る常緑低木。江戸時代に品種改良 された園芸種で、ナンテンと違い実が付かない。名前は葉が丸くふっくらして いることからで、別名のオカメナンテンも同じ意味。背丈は40〜50cmと低い 国内外は大きな動きになっていますが、皆さんにはどのような年でしたで しょうか。しかし、川柳連れ連れ草は皆さんの協力で無事13年目を終える ことができました。今月の随想にも書きましたが、年の終わりには1年を 振り返り、新しい年の始まりにはその年の計画を立てたいものです。 (★印は英人の推奨句) |
課 題 「 笑 う 」 くじけずに笑える日々のありがたさ |
「 年賀状 」
子供よりあなたの顔が見たいのに
簡単に写真入り賀状が出来上がる
来なかった友は元気か出すべきか
★年賀状一筆添える心こめ
年賀状書いて今年の〆とする
「 見舞い 」
友人の見舞いに子ども駆けつける
若い子が三人集い箸すすむ
大げさなことは言わずに激励会
★子どもたち昔馴染みの笑み戻る
幸せになってくださいそれぞれに
「メリークリスマス♪」 さくら
街中が笑顔と光に飾られて
暖かいあかりが燈る皆の胸
プレゼントサンタに頼めと知らんぷり
宅配のピザのサンタに握手して
★サンタさん信じる夢をいつまでも
(随想) 「読書と「話・話」」 英 人
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「 冬 」 ペ天使
紅葉はヒラヒラと舞い冬に入る
冬浅くシクラメンはとりどりに
冬晴れ間干した布団のぬくぬくと
夫も居た孫も子も寄る冬の夜
★照らされて語りかけたい冬の月
「クリスマスツリー」 靖坊
月替わり街中クリスマス一色
聖樹というには派手すぎる飾りつけ
★飾られて嬉しいですか樅の樹よ
仲間の樹いない聖夜は寂しかろう
さて今年もひとりで過ごすかクリスマス
「 眺 め 」
十二月右へ左へ揺れ動く
決意して苦手なものにトライする
本を閉じしなきゃいけないことがある
★忘却へたくさん吐いている言葉
ここからの眺め生涯愛おしむ
・・英人の20句抄・・ 「 2012年の総括 」
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ ・照らされて語りかけたい冬の月(ペ天使) 美智優 澄んだ空気に照り輝く月、ご主人を思い浮かべられたのでしょか?“語りかけたい”に 寂しさがにじみ出ているように思いました。心からお悔やみ申し上げます。 ・「クリスマスツリー」(靖坊) 美智優 一句・二句で街のにぎやかさや明るさを感じました。そして、その裏腹に五句で寂しさを 感じましたが、“さて”で意外とケロッとした明るさも感じます。生意気言ってすみません。 ・来年の抱負を思う飲みながら(美智優) まつぼっくり 思えば昨今は今年の抱負来年の目標などをまったく考えなくなっている自分に気づき ました。ただただ家族が無事に健康に過ごせること、もはや願いはそれに尽きるようです。 あとは趣味の川柳とこうしてぼちぼちとつながっていられる幸せ。それだけで私の人生は 満たされているようです。 ・(随想)「読書と「話・話」」(英人) まつぼっくり 今年も寺さんの意欲的な日々に驚かされてばかりの1年でした。いい意味での貪欲な 生き方にとてもついてはいけませんが、ひとつの生き方として明るい参考にさせていただ いています。読書・・・う〜〜ん・・・なんと1冊も読んでいません! ・笑っても淋しい心は隠せない(ペ天使) 悠澪 ご愁傷様です。最愛のご主人を亡くされた寂しさは、自分にその時が来たらと思うと とても身につまされます。どうかお力落としのないように、お身体をご自愛ください。 ・若い子が三人集い箸すすむ(まつぼっくり) 悠澪 お子さんたちが帰省されたのでしょうか? にぎやかで楽しい食卓が見えるようです。 うちは三人とも女の子ですから、集まるとおしゃべりがすごいですよ。 ・つつがなく一年を終え良しとする(美智優) 靖坊 本当にそうですよね。私たちは毎日をつつがなく過ごせるように努力しているのだと思い ます。つつがなく一生を終えられるよう来年も頑張りたいです。 ・サンタさん信じる夢をいつまでも(さくら) 桃華 初孫(現在小6)は小4までサンタさんを信じて楽しみにしていました。が、ふとつぶやいた 大人の言葉で不信感を抱いたようです。それでも小1の弟の為、黙って2人でサンタの 到来を楽しみました。いると信じ続ける子供の一途な夢を踏みにじらなぬよう気をつけ たいものですね。 ・子供よりあなたの顔が見たいのに(悠澪) 英人 写真入り年賀状がたやすく自分で出来るようになって、写真入りが多くなった。ところが 写真の顔は子供や孫ばかりである。あなたとの交流である。あなたの顔が見たい。成熟 した顔やしわの多くなった顔が見たい。この句に納得である。 ・忘却へたくさん吐いている言葉(野のはな) 英人 今年もいろいろあった。忘れたいことも多い。思いの丈を語って忘れよう。・・・忘れられ ましたか?・・・難しいでしょう。体験はすべて宝、いつかそれが生きるときがきっと来る。 投稿をお待ちしています |
「川柳連れ連れ草」への投稿案内 次の要領で川柳及び感想文を募集します。 投稿をお待ちしています。 1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度 メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて ください。課題の題は2)の通りです。 2)2013年「課題」 (1月)包む (2月)明日 (3月)幸せ (4月)来る (5月)星 (6月)輝く (7月)胸 (8月)燃える (9月)染める (10月)色 (11月)二人 (12月)変わる 3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文 (150字以内)も募集いたします。 4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行 います。感想文もその句のページに随時掲載します。 掲載方法は一任してください。 5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。 川柳投稿 |