so127
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第127号(24年7月)

玉 蜀 黍 (トウモロコシ) の 

 (科目) イネ科    (花言葉)富、豊富、けんか、繊細さ、
 高さ2〜3メートル。茎は中に白い髄が詰まり、節に細長い葉が互生する。夏、茎頂に
雄花穂を円錐状につけ、雌花穂は中ほどの葉の付け根につける。雌花は太い軸に
多数規則正しく並び、数枚の苞(ほう)に包まれ、毛状の花柱を出している。

トウモロコシを知らない人はないだろう。しかし、この漢字を知っている人は
少なかろう。また上記説明文で雌雄同株、写真の穂が雄で食べる実の部分
が雌であることを知る。先日壱岐対馬へ行ってきた。知らないことばかりで
あった。知ってもすぐ忘れるが、それでも知ることは楽しいし嬉しい。
                    (★印は英人の推奨句)




課 題   「 太 陽 」

よろけても内なる太陽持ち歩く     ★柳立
レンズ越し太陽リングを見守って    さくら
太陽は今日も昇っていたらしい     靖坊
陽の光あって ものみな輝いて    まつぼっくり
太陽を恋しがってる野菜たち     悠澪
曇る日もあるわが家の太陽も    ★ペ天使
久々の太陽の中 額紫陽花     ペ天使兄
太陽の反対側は影がある      ペ天使妹
太陽が隠れて空が泣いている     美智優
長雨の後の太陽強過ぎる     野のはな

太陽が沈むころから畑仕事     桃華
太陽を丸ごと抱いたおおらかさ     英人



   「上向こう」    ペ天使妹

 ★直向きに生きてこの頃めまいする
   直向きに下を向いてたこれまでは
    今日からは下向きやめて上向こう
  上向けば境目のない青い空
    雨の日はちょっぴり辛い上向きは



「名バイオリンコンサート」............
              
 柳立

名人の音色は深く心刺す
どこまでも名器の響き和らかく
バイオリン目指す学生涙して
G線のアリアCD買い求め
★待ちに待ち強く名手の手を握る



 



 「 七 夕 」    美智優

笹の中長生きしてねと孫の文字
★七夕に夫とデートうふふふふ
里芋の露を集めたその昔
孫たちは見たことのない天の川
孫たちと鼻歌まじりで折り紙を



(随想) 「不満はどうでもいいこと」  美智優

私が何か不満を漏らすと、長女は
「そんなことどうでもいいやん、○○と思えばどうって事ないやん」
と言う。そう言われればそうかなという気になる。

次女が保育園に対して不満を言えば、長女は
「そんなことどうでもいいやん、それもこれも含めての月謝やろ」
と言う。次女は「それもそうやね」と納得する。

三女が夫のことで愚痴をこぼせば、
「そんなことどうでもいいやん、××に比べればかわいいもんやん」
と言う。三女は「そりゃあ、まあそうやけど」とひとまずおさまる。

不満って本当はどうでもいいことなんだ。
窓の外では、今日ものどかに四十雀が鳴いている。




 「 梅 雨 」      悠澪

気の早いアカネ梅雨明け待ち望む
陽が照らず衣装がえせぬトマトたち
根ぐされかキュウリ早くも枯れ始め
★梅雨晴れ間力の限り蝉が鳴く
部屋干しの洗濯物が泣いている



「更年期」      野のはな

   正論を吐いてあなたは楽だろう
  逃げ道を探しておいて勝負とは
   更年期自分を縛り付けている
  更年期だから言い訳探してる
  ★朝シャワー夏が来たんだなと思う

  


 
 「 野 菜 」      まつぼっくり


    とれたての野菜いただくうれしい日
  たくさんの野菜しあわせ運び来る
★君たちも自然の中で背伸びする
   スーパーでかごに入れるは緑野菜
     スーパーの野菜売り場でイオン浴び



「ナゴヤへ転勤」   さくら

突然の異動に心複雑で
★やり残し沢山ある気がして悔やむ
どのように子に話すのか悩む夜
母も子も友と別れるのは試練
想い出は消えずにずっと胸の中




・・英人の20句抄・・ 「 壱岐対馬 」

         壱岐対馬問われて何も言えぬ口
         知らぬなら出かけてみよう島巡り
         外国と同じ気分で出かけてる
             大雨の予報に日程うとましく
 予報通り壱岐の港は雨でした
 断崖の左京鼻で余命問う
 はらほげの地蔵に六道教えられ
 猿岩の自然の奇智にただ見とれ
 霧の中言われて上がる展望台
                 ジェット船壱岐対馬を一息に
            大杉に宗家の墓所が見守られ
            万関橋左右の海の色違う
            原形を留め価値あるお船江跡
            海中の鳥居に惹かれる和多都美神社
            雨の中一本道を走り抜け
       国境の島と言うには静かです
     丸い壱岐長い対馬の相違知る
           知ることの多かった旅に満足し
           旅とは未知の扉を開けるもの
           開けても開けても未知の扉は続く

        

 「なくした」   靖坊

なくしたと気づく心もなくしてる
なくしても探しもしない無頓着
★なくさねば大事なものと気づかない
なくならぬものなどないと諦める
自分さえなくさなければそれでよし


「 待 つ 」     ペ天使

あみんでさえいつまでも待つと言ったのに
これ以上待てぬと夫の顔が言う
おんぶしてパパの帰りを待った駅
もう少し待つ方が良い晴れるまで
★待ってれば来てくれそうな予感して


     


「 島巡り 」    桃華

波高く何も見えない船の旅
豪雨から少し離れた観光地
★遠い島そこにも歴史息づいて
風と雨しっかり受けて島巡り
いつまでも見送っている島の人



 
 


    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

  よろけても内なる太陽持ち歩く(柳立)     まつぼっくり
      応援歌ですね!年を重ねてほとんどの方が足元おぼつかずふらふらしています。
     よろけてもいいんです。心に太陽だけは持ち歩いていたいです!

 「不満はどうでもいいこと」(美智優)    まつぼっくり
      なんて素晴らしいご長女さんでしょうか!?一家に一人絶対欲しいです。私も美智
    優さんのご長女さんに愚痴を言ってみたい。甘えてみたい。どんなアドバイスをしてくれ
    るかわくわくします。でもそんなご長女さんも心から甘えられる頼りになる方が欲しいで
    しょうね。(もちろんいらっしゃると思いますが)

 猿岩の自然の奇智にただ見とれ(英人)      まつぼっくり
     わあ!本当に猿にしか見えませんね!すごいです。壱岐対馬近くて遠い場所。行った
    ことがありませんし今後も行けるかどうか・・・。旅は日ごろの自分が一皮も二皮も向ける
    醍醐味がありそうですね!旅にいける日が来るのでしょうか。

 曇る日もあるわが家の太陽も(ペ天使)     悠澪
     妻として・母として明るく家を切り盛りしていても時には悲しいことや辛いこともあります
    よね。それでも家族のために明るく頑張っているのでしょうね。

 七夕に夫とデートうふふふふ(美智優)     桃華
     1年に1度しか会えない彦星と織姫星。切ない物語が美智優さんには嬉しいデートと
    化した。つい笑みがこぼれうふふと照れ笑いとは・・・。幸せそうで私もうふふふ・・・!!。

 ・なくさねば大事なものと気づかない(靖坊)     英人
     なくした後で気づいても遅いというに!!。でもなくさないと大切さに気づかないとは、
    人間というのは何とも愚かしい物です。でもまあ、愚かしいのも人間の良さ、完璧だったら
    何の面白さもない。泣き、笑い、これも豊かさであると思う。気づいてよかった。

 君たちも自然の中で背伸びする(まつぼっくり)     英人
     野菜の成長は背伸びの成果なのでしょうか、面白い見方だと思います。確かに快い分
    だけでは成長はないでしょう。背伸びには辛さがついてきます。その辛さを乗り越えての
    成長でしょう。オリンピック選手を見なさい!まさに背伸びに耐える日々だったでしょう。

 想い出は消えずにずっと胸の中(さくら)     英人
     思い出はなかなか消えるものではありません、ズッと胸の中で生きるです。そしてまた
    次の思い出を作っていくのです。その思い出を糧に、大切に前に進みましょう。
     さくらさんとあんな形で出会い、今ここでこうしている。不思議ですね。

 ・国境の島と言うには静かです(英人)      靖坊
     お隣の国との間で領土問題が再燃している昨今、静かなのは良い事だと思います。
    壱岐対馬に行った事はないですが、わざわざ行こうという気にもなれない微妙な場所
    ではありますね。


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       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。


  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
 
 2)2012年「課題」
      (1月)私 (2月)みんな (3月)生きる (4月)歌う
      (5月)悲しい (6月)手 (7月)太陽 (8月)赤い
      (9月)流れる (10月)血 (11月)友 (12月)笑う

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

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