so123
(せんりゅうつれづれそう)
第123号(24年3月)
棕 櫚 (しゅろ) の 章
(科 目)ヤシ科 (花言葉)勝利、祝賀、不変の愛情、 枝が横に張らず、生長もゆっくりで手間もあまりかからないので、庭園樹として 利用される。 幹に生えた毛(繊維)はシュロ縄やたわしの原材料になる。 また、葉はさらして乾燥させ帽子や敷物などに加工される。 私の地方では多くの家庭で棕櫚の木が植わっている。なぜだろう? 育てやすいからか、繊維を利用したのだろうか?古いことがいろいろ 分からなくなってきている。伝えて欲しい、過去があって今がある。 (★印は英人の推奨句) |
課 題 「 生きる 」
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「平凡が好き」
できるなら静かに余生送りたい
★欲が減り色がだんだん消えていく
生活が変化するまで自由です
のんびりと歳時記開く昼下がり
つつがなく終わる一日愛してる
「娘の離婚U」
★嫌いじゃない考え方の不一致よ
子ができて夫まで養う力なし
別れたくないと言いつつ彼は去り
月一度孫の顔見せ元義父母
元義父母いまだに我をかわいがり
「年少さんのママの一年」
さくら
★園バスにすんなり乗って母寂し
お弁当何を詰めるか戸惑って
遠足で母も頑張り友作り
運動会場所取り競技に大奮闘
先生に恵まれ心ゆとり出る
(随想) 「 ストレス解消法 」 さくら
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「 電 話 」 ペ天使
かけたのに相手が一気に話し出す
断ればガチャンと切れたセールスマン
ストレスか友から長い電話来る
★帰宅して留守電の声聞く楽し
幸せな家族の声が電話から
「 居場所 」 野のはな
人生できっと最後の大移動
★転勤で得たあの土地にあのお方
いっせいに春あの窓もこの窓も
すっきりと捨てたいものだあれとこれ
リビングが私の居場所それでよし
「名残り雪」
青春はずっと昔の名残り雪
思い出す妻は二十二歳名残り雪
★面影を残して消える春の雪
雀の子肩を振り振り春の雪
スタッドレスこの雪消えて履き替える
・・英人の20句抄・・ 「 花を買う(U) 」
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「あんみつ」 靖坊
男でもあんみつ食べたい時がある
疲労しているのは体だけじゃない
★甘いもの食べて自分を甘やかす
つつましいおやつ食べてた幼い日
一服のお茶で普段に立ち返る
「結婚記念日」
★出無精が食事に誘う雨が降る
振り向けば三十五年あっと言う間
子が増えて記念日何もしなくなり
これからもあなたと歩く夫婦坂
お互いによくぞ辛抱できました
「三月の雪」 桃華
三月の雪に地球が震えてる
しばらくは布団の温み愛したい
辛抱できず隣町まで桜見に
三月の雪に負けじと梅が咲き
★春なのに肩こりだんだんひどくなる
(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ ・がたが来た身体でそこそこ生きている(悠澪) まつぼっくり わかります〜〜。もうすぐ60、もっと上の方々からは「まだ若い。何言ってるの」と言わ れそうですが正直かなりしんどいですよね。まだまだ力仕事もしなくちゃいけない。主人 なんか見てたらもうボッロボロです。少しペースダウンしながら何とかやっていくしかなさ そうです。だから晩酌がとても美味しい♪ ・生きるのが下手な男と組んでいる(野のはな) まつぼっくり お洒落な句ですね。かっこいい。これはなんかうちの長男に言われているような感じ。 まあ夫もそうなのかな〜。敵に回すとわかっていながら正論を通していこうと努力する。 けっこう四面楚歌に陥ったりもして。でも理解してくれる友人も何人かいる。ありがたい ことです。 ・園バスにすんなり乗って母寂し(さくら) 悠澪 娘が職場復帰したとき孫は2〜3日泣き通したので、保育園デビューの日も泣かれる 覚悟で連れて行ったそうです。が、保育士さんが抱っこしても泣かず、娘が教室を出て 行っても泣き声が聞こえてこなかったそうです。「ほっとしたけど、なんか寂しい」と言って いました。 ・生きるのが下手な男と組んでいる(野のはな) 美智優 我が夫も生きるのが下手なんです。欲が無く、もしかするとプライドも無いのかもしれま せん。でもこうゆう人って正直で優しくて、悪い人はいないと思います。 ・左見て右見て春は出番です(英人) 靖坊 昼間は家族連れが多い花見の名所も、夜桜見物となると左を見ても右を見ても男女の ペアばかり。「ああ、私の春の出番はまだなのか、何をさぼっているんだ」と心の中で叫び ながら、今年もひとりで花見です。 ・平凡に生きて今日も歯を磨く(ペ天使兄) 桃華 東日本大地震から1年、多くの人がすべてを失い、悲しみにくれています。それでも なお立ち上がろうとしている姿を見るにつけ、こうして平凡に暮らしていることに感謝、 感謝です。命あることを喜んでいます。 ・一服のお茶で普段に立ち返る(靖坊) 英人 ゆっくりとお茶を飲む効用は大きい。乱れた気持ちも落ち着かせてくれるだろう。1日に 一度はお茶を飲みながら自分を振り返ることも必要であろう。またゆっくりお茶を飲む 時間は至福の時間である。そんな時間を取り入れた生活をしたいものだ。 投稿をお待ちしています |
「川柳連れ連れ草」への投稿案内 次の要領で川柳及び感想文を募集します。 投稿をお待ちしています。 1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度 メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて ください。課題の題は2)の通りです。 2)2012年「課題」 (1月)私 (2月)みんな (3月)生きる (4月)歌う (5月)悲しい (6月)手 (7月)太陽 (8月)赤い (9月)流れる (10月)血 (11月)友 (12月)笑う 3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文 (150字以内)も募集いたします。 4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行 います。感想文もその句のページに随時掲載します。 掲載方法は一任してください。 5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。 川柳投稿 |