so121
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第121号(24年1月)

竹   の  

 (科 目)イネ科    (花言葉)節度、節操のある、
日本で古くから建築等に利用したり、筍を食用としたりと親しまれてきた植物。
東南アジアを中心に分布。地下茎で増える。「松竹梅」と称され、慶事の象徴とされる。

私の近郊は竹藪が多かったが、今では少なくなってしまった。
村の薬師堂の門松も今年から購入になった。日本の良き伝統が次から
次へと失せていく。何を残すのか、よく見極めないと悔いとなろう。
                    (★印は英人の推奨句)




課 題   「 私 」

書くことで私が少し見えてくる    ★まつぼっくり
初日さすこんな私の頭上にも     靖坊
仕事終え話し相手は私だけ    悠澪
私っていざとなったら強いかも      野のはな
己知る人の言動見て反省   美智優
去年より私輝く年となれ      さくら
優しさのお返しを今私から     ペ天使
冬木立私語を慎め群雀     ペ天使兄
この年も私さがしを続けます    ★ペ天使妹
一大事有って私の真価問う      柳立
暗い部屋私を待っている部屋だ    桃華
どこまでも私を見つめ飽きが来る    英人



「ママ職場復帰」    悠澪

三日間ママを探して泣き通し
ミルクいやバアバじゃダメとママ探す
これは何ミルクはまずいと飲み残す
★泣き疲れ眠ってしまう部屋の隅
まだかなァいつから入れる保育園




 「待ち合わせ」    靖坊

絶対に遅れぬ相手と待ち合わせ
  約束の時刻元日夜零時
    待つほどに心高ぶる除夜の鐘
 遂に来た今年の相棒辰の年
★新年を相手にひとり蕎麦を食う



 

「 初 春 」    柳立

絵の中に初音を聞いて初釜を
到来の大根プリリ土黒く
★元気よく我が家の初音犬の声
鶯も雀もまだ来ぬ庭の春
鏡餅かかとの様にヒビ入り




 (随想) 「 年頭に思うこと 」   柳立

ある話に
「素手で虎を捕まえる程の実力を持っていたとしても
龍を斬ってしまうような剣は持ってはならない」

つまり 人としての実力の使い方を諭す言葉です。
我々年輩者なら誰にも少しぐらいはこんな実力を持って居る筈です。
穏やかに暮らす内にも実力を発揮したいものです。



    「新しい年」   まつぼっくり

   新しい年の気負いはないけれど
 これまでの温和な日々にただ感謝
★また今年世話になります夫見る
   不景気に押し潰されず生きたいね
     望むのは小さな幸と笑顔だけ


「 日 常 」    野のはな

窓開けるどんな一日待っている
これからの10年を今組み立てる
★この坂を登ると次の坂がある
日常のなかに幸せあるのだが
来週は雪予報とかおお寒い

 


「年末年始」     美智優

今年こそ今年こそはでまた暮れる
年の瀬にどっと悩みが押し寄せる
★新年の抱負を語りおせち食う
日本の正月風景うすれ行く
お年玉ちょっと多目の屠蘇気分

 


・・英人の20句抄・・ 「 いい話 」

       伝えたい残したい世のいい話
     いい話綴ってはや八年一千五百話
   いい話探しのきっかけ記憶なし
          いい話探して見つける嬉しさよ
           いい話読んで気分は爽やかに
            いい話ホームページで流す知恵
              いい話紹介して輪広めてる
                コメントは蛇足と思っていい話
          いい話求めて街へ出る時間
         新聞の隅の方にあるいい話
        いい話途切れそうで途切れない
      君と僕異論少ないいい話
 いい話読んで我が身を振り返る
  いい話知るだけでいいと言い切れぬ
    いい話十に一つはしてみよう
          いい話何歳になってもいい話
           いい話老化防止に最適よ
            生涯の作業にしよういい話
             十年は通過点とするいい話
              いい話二千話に向け意思固め
このホームページに掲載している
「伝えたい話・残したい話」を
句にしながら振り返りました。

        



「 人 間 」     ペ天使

人間の顔笑ったり怒ったり
三歳は人間らしく反抗し
ため息をつくたび廻る風車
★夢さめて人間に戻りホッとする
ドラマ見て人の温もり知る夕べ



「♪すてきなお正月♪」      さくら

お雑煮で故郷の味を噛み締める
  景気良い顔して並ぶおせち料理
    心まで姿勢を正す初詣
  さて私今年は何を願おうか
      ★結局は子の成長を願う母



「雨のち晴」     桃華

三日目にやっと晴れたよ歌が出る
あの人も笑顔に戻る青い空
許されて皆より先に歩く足
美味しいもの取りすぎ体重気にかかり
★旅終わり古いベッドで安眠す



    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 初日さすこんな私の頭上にも(靖坊)    まつぼっくり
    そのときの私がどんな状態でもお日様は誰彼を選ばず平等に日差しを投げてくれ
    ます。生きていればまた新しい年の太陽も。今までがよくなかったとしても気持ちを
    切り替えて空を仰ぎたいと思います。


 一大事有って私の真価問う(柳立)     まつぼっくり
     自分にどのくらいの力があるのだろう。いざという時、私は何らかの有効な力を
    発揮できるのだろうか。自分にその場を支える力があるとは思えませんが、後ろを
    見ずに立ち向かえたらと思います。

 私っていざとなったら強いかも(野のはな)     美智優
     
一人ではとても生きていけないと思っていた頃もありますが、最近 壁にぶち当たっ
    ても何とかしようと頑張っている私がいます。そして「あれ〜 私って案外ひとりでも
    生きていけるかも」と思う時があります。

 
新しい年の気負いはないけれど(まつぼっくり)     美智優
     若い頃は新年を迎えるたびに「今年こそこの欠点を直すぞ」とか「今年こそこれを
    成し遂げるぞ」と考えたものですが、最近はそのような気負いもなく夫と静かにおせちと
    お雑煮で正月を迎えています。

 ・「待ち合わせ」(靖坊)     悠澪
     
私の固い頭では、どなたかと待ち合わせて初詣に行かれるのかと思いきや、お相手は
   新年でしたか。靖坊さんのユニークな発想にますますファンになりました。今年もたく
   さん楽しませてください。


 この坂を登ると次の坂がある(野のはな)    悠澪
    
先月からこっち、ごたごた続きでひとつの問題が解決したかのように見えても、それに
   関する新たな問題が浮上したりと胸を痛めています。この句は現在の私の状況に重なり
   ました。


 書くことで私が少し見えてくる(まつぼっくり)    靖坊
     基本的に字が下手で、去年の日記を読み返すと自分の字なのに解読不可能な
    部分が何ヶ所も出てきます。読めないのなら字にして残す意味はないなあと思いつつ、
    落書きみたいな文章でも書いているとなんとなくスッキリしてくるのが不思議です。

 
泣き疲れ眠ってしまう部屋の隅(悠澪)      靖坊
     大人なら気分転換に運動したり映画を観たりできますが、赤ちゃんはストレスが溜ま
    ってもできるのは泣くことだけ。大声で泣いて腹筋を鍛え、体を疲れさせてぐっすりと
    眠る、実に健康的な赤ちゃんの姿だと思います。
    
 この坂を登ると次の坂がある(野のはな)     桃華
     やっとの思いで一つの坂を登ったのに、また次の坂があるなんて・・・ショック!
    何回も何回も坂を登ってやっと頂点に立つのですね。人生ってこんなものです。
    長い坂、ゆっくり登って行きましょう。

 夢さめて人間に戻りホッとする(ペ天使)      英人
     夢の中では何になっていたのでしょうか?たとえ天女や超人になっていようとも
    人間の方がよほど良いでしょう。たとえば死ねるのも良いと思います。死ねるから
    生きている間は頑張ろう、楽しもうとします。死ねなかったらと思うとぞっとします。 

 結局は子の成長を願う母(さくら)      英人
     けんかしようと疎遠になろうと母の子を思う愛情は変わりません。間違った対応も
    時にはあるかもしれませんが、それも愛情から発しています。母になれる女性を羨
   ましくさえ思います。さくらさんは自分のお母さんに感じられたのでしょうか。自分の子を
   思う気持ちを言われたのでしょうか。


      投稿をお待ちしています




       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。


  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
 
 2)2012年「課題」
      (1月)私 (2月)みんな (3月)生きる (4月)歌う
      (5月)悲しい (6月)手 (7月)太陽 (8月)赤い
      (9月)流れる (10月)血 (11月)友 (12月)笑う

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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