so120
(せんりゅうつれづれそう)
第120号(23年12月)
常 磐 山 査 子 の 章
(トキワサンザシ)
(科 目)バラ科 (花言葉)慈悲、燃ゆる想い、快活、 一般にピラカンサと言う。5〜6月に白い小さな花をたくさん咲かせ、晩秋から冬に 実が燃えるように真っ赤に熟す。光沢のある小さな葉が密生し、四季を通じて 緑を保つ。庭木や鉢植えとして人気があるが、棘が鋭いので扱いには要注意 今月で第120号、丸10年を達成できました。いくどか投げ出したくなる ときもあり、投稿者、読者があっての達成です。ありがとうございました。 この進め方で10年の継続は誇るものです。次の歴史に向かって 努力していきましょう。一層のご支援をよろしくお願い致します。 (★印は英人の推奨句) |
課 題 「 窓 」 ありがとう心の窓に陽が差して |
「川柳と出会って6年目」
がむしゃらの5年はそっと置いておく
肩の荷が下りたみたいなリラックス
ふんわりと眉間にシワは寄せません
自分でも好きな作品二つ三つ
★川柳があって退屈辞書にない
「正月準備」 美智優
★師走入り正月準備考える
その前に年賀状が待っている
大掃除計画立てて着々と
見つからぬおせちのレシピどこ行った
ポチ袋買い物リストに忘れずに
「ケーキサークル」 さくら
気晴らしのお菓子作りにはまる秋
初心者は自分ひとりと知り焦る
足だけは引っ張らぬよう気合い入れ
フンワリと甘い香りに包まれて
★幸せな時間ココロの栄養に
(随想) 「 気づけばもう 」 ペ天使兄 本年、年頭の随想はまつぼっくりさんの「年の始まり」でした。 この中で“気づけばもう1年が終わり!?”とならないように 月目標を持って過ごしたいとお書きでした。私も共感しました。 なのに今年もまた“気づけばもう1年が終わり”の師走を迎えてしまいました。 だけど、“気づけば今年を終えることができなかった”と いう人がなんと多かった年でしょう。自らの手で年を途中で お終いにされた方は今年も増えました。このことを思えば、 1年を終えることのできることだけで十分なのかもしれません。 あとわずかで辰年。辰は私の干支。何度目になるのでしょう。 ここまで来れば、日々の無事を喜んで過ごしたいものと思います(合掌)。 |
「 顔 」 ペ天使
今頃は届いた荷物に笑顔かな?
一日中家にいた日はノーメーク
眉ひいてしまえば顔はできあがる
顔パスで入場した人黙認し
★この顔のままで新年迎えるか
「歳の暮れ」
お歳暮に送った数だけお返し来
ピンポーンと鳴れば必ず宅急便
まだ続く震災記事に茶の苦さ
★カレンダーに無事を見越して先を読み
忘年は財布の他もすきま風
「忘れない」 野のはな
忘れないことが私たちの絆
我慢しているねその顔その背中
★トマト鍋平和な今日を締めくくる
いくつかは試した痩せるおまじない
おほほほほまだぴんしゃんとしています
・・英人の20句抄・・ 「 十年一昔 」
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「 夕暮れ 」 靖坊
一日がこの道の果てに消えていく
消し去った想いの重さ思う時
思うのはやり残した様々なこと
様々な色で自分が暮れていく
★暮れていくこの道をまた歩き出す
「 腕 痛 」 悠澪
鍋を持つ腕が悲鳴を上げている
荷物持つ肘に電気が走ります
孫が泣く抱いてやれないもどかしさ
七日経ちちっとも効かぬ湿布薬
★腕だから休ませるわけいきません
「 落 葉 」 桃華
指拡げ舞い込むものをキャッチする
★落葉掃く大切なもの消えていく
落葉舞う取りに戻れぬ忘れ物
裏表あるのかないのか月が出る
いいことがあって特別美味いお茶
(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ ・福の神入ってくる窓開けておく(ペ天使) まつぼっくり 福の神がいらっしゃる窓があればぜひとも開けておきたいですね。多少の寒さは 我慢します。そしていらっしゃったらちゃんとお茶とお菓子もお出ししますよ。心から お待ちしています♪ ・(随想)「気づけばもう」(ぺ天使兄) まつぼっくり 2011年1月に私が書いた随想を取り上げてくださりありがとうございます。「へえ、 そんなこと書いたんだっけ?」と見に行きました。なつかしいです。あれからもう1年が 過ぎたんですね。私も家族も何とか無事に1年を過ごせただけで本当に満足していま す。今年も皆さん何とか無事に過ごしたいものですね。 ・暮れていくこの道をまた歩き出す(靖坊) 悠澪 今年もあと十日で終わりですが、新しい年が来てもまた自分に与えられた人生を生きて いかなければなりません。人は命ある限り暮れても暮れてもこの道をまた歩き出す、年の 瀬にふさわしい句だと思いました。 ・いいことがあって特別美味いお茶(桃華) 悠澪 いいことがあると見慣れている物が輝いて見えたり、いつも頂いているお茶が特に美味し かったりしますよね。毎日いいことがあるといいですね、美味しいお茶を頂くためにも。 ・腕だから休ませるわけいきません(悠澪) 靖坊 指一本、爪一枚が不調でも不自由を感じる人間の体、これが腕一本痛むと なればちょっと憂鬱な日々になってしまいますね。健康であることがいかに 幸福であるか、今一度噛み締めたいと思います。 ・福の神入ってくる窓開けておく(ペ天使) ・窓閉める喜び逃げていかぬよう 福の神に来てほしいとか、喜びを逃がしたくないという思いは、人類共通の思いで しょう。その思いを、窓を開けるか閉めるかという正反対の行為によって表しているのが おもしろいと思いました。 ・(随想)「気づけばもう」(ぺ天使兄) 桃華 12月半ばの1週間のうちに、知人の夫の葬儀が3件も続いた。礼服を休める暇も なく列席。ここにも1年を終えることができなった人がいた。もっと生きたかった ろうに・・・。生かされていることに感謝し、新しい年を迎えたいと思う。2012年も よい年でありますように。 ・ガラス拭き同じ部屋だが広くなり 薄暗い部屋よりも、窓から明るい陽射しが差し込む部屋の方が伸び伸びできます よね。目の曇りを拭き取ることができれば、心の部屋も少しは広くできるかも知れま せんが、そちらはなかなか難しいです。 ・トマト鍋平和な今日を締めくくる(野のはな) 英人 鍋料理を何人もの人が囲んでする夕食は全く楽しい。平和の象徴のような風景で ある。いや、平和でなくても鍋料理を囲めば平和になる。 ・すっきりと磨いて心軽くなる(まつぼっくり) 英人 気になっていた窓ガラスを磨く、外の景色が美しく見える。これで心置きなく新年が 迎えられる。気持ちを重くするものは早めに片付けるのが良策。今年も気を引き 締めていこう。 投稿をお待ちしています |
「川柳連れ連れ草」への投稿案内 次の要領で川柳及び感想文を募集します。 投稿をお待ちしています。 1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度 メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて ください。課題の題は2)の通りです。 2)2012年「課題」 (1月)私 (2月)みんな (3月)生きる (4月)歌う (5月)悲しい (6月)手 (7月)太陽 (8月)赤い (9月)流れる (10月)血 (11月)友 (12月)笑う 3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文 (150字以内)も募集いたします。 4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行 います。感想文もその句のページに随時掲載します。 掲載方法は一任してください。 5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。 川柳投稿 |