so118
     (せんりゅうつれづれそう)


             
  第118号(23年10月)

秋 明 菊 (シュウメイキク) の 章

 (科 目)キンポゲ科    (花言葉) 忍耐、薄れゆく愛、
原産は中国。別名はキフネギク(貴船菊)、秋牡丹、秋芍薬、高麗菊などたくさんある。
花色は白、桃、草丈は50〜80cm、冬になると地上部分が枯れる宿根草花する。
キク科ではなくキンポウゲ科アネモネ属なのでアネモネの花と似ている。

パソコンが壊れたときの恐ろしさを心配していたが、まさにそれに落ちて
しまった。結局新製品を買い、四苦八苦の末どうにか落ち着き、この川柳
連れ連れ草も掲載できた。この苦い経験がどう生きるか、楽しみにしておこう。
                    (★印は英人の推奨句)




課 題   「 愛する 」

愛されて愛することを教えられ    ★ ぺ天使
愛しても大人の恋は行き止まり     さくら
愛するってこういうことか孫で知る     美智優
しあわせは愛する人に囲まれて     まつぼっくり
見回すと自分を愛する人ばかり     野のはな
アルバムは愛する人の大福帳      柳立
愛するって幸せ気分にしてくれる    悠澪
秋の街愛すべき人見つからず     靖坊
愛すると言われなくても料理する    ★桃華
人生は愛するほどに波寄せる     英人


   「今だから」   野のはな

   お洒落してみよう一歩が前に出る
★ 断捨離へ彼の本棚空にする
  まず眼鏡探す暮らしになりにけり
    今だから笑う練習しなければ
      若者に夢と希望があって欲し



「赤ちゃん」    美智優

泣き寝入り夢の中でも泣きじゃくる
お腹空き指しゃぶりしてママを待つ
眠くって泣けばバアバがすぐ抱っこ
★バアバの持病私のせいかも
楽しみだもうじき始まる離乳食



「見ている」     靖坊

★見ていると心も晴れる秋の空
甘い夢見ているだけで満足し
獲物見る目付きで僕を見るカラス
見ていても去らぬカラスに歩み寄る
お日様は僕のイタズラ見ていたか




 (随想)   「 地デジ化 」   靖坊

  テレビが地上デジタル放送に移行してから間もなく3ヶ月経とうとしていますが、実は我が家は今でも地デジ未対応。ここ数ヶ月間テレビは全く観ていません。
 7月にどうしようか迷ったのですが、考えてみればテレビはほとんどが「ながら視聴」食事しながら、パソコンしながら、何か読みながら、ついでにテレビをつけている事が多い。それなら試しにテレビの無い生活を経験してみようと考えたのです。
 で、今に至るのですが不自由は全く感じません。ニュースはラジオで聞けますし、その他の情報もパソコンで十分間に合います。なによりNHKの受信料を払わずに済むのが一番嬉しいことですね。しばらくはこのテレビ無し生活を楽しむつもりです。



   「 運動会」    さくら

快晴の空を見上げて胸弾む
  旗を振りみんな笑顔で大行進
    かけっこで人生最初の一等賞
  お遊戯は少し照れたか控え気味
★思い出がふえて輝き増す瞳



「六十路前」     悠澪

六十路前何年ぶりか風邪を引く
六十路前隠れた持病顔を出す
六十路前孫が四人になりました
六十路前人生まだまだこれからだ
★六十路前第二の青春はじけるぞ


「どうなる?日本」...........
    まつぼっくり

赤字国押しつけられる弱き民
言論の自由なくなるかも知れぬ
これからの民を国家は守れるか
暴動がまだ起こらない紳士国
★先行きを不安がっても始まらぬ



 


・・英人の20句抄・・ 「 パソコン騒動 」

        知識なくそれでも動く我がパソコン
        有能なパソコンに身をゆだねきる
 六年越え命つきる日恐れてた
  恐れてたパソコンクラッシュ突如来る
   備えをおろそかにした日々を悔い
    後悔なら誰にもできる秋雨よ
                  空白が辛くて早い決断し
                 店員の言うままに買う知恵不足
          パソコンは命を入れて動くもの
          焦るほど思いにならぬ人の意思
          気になって寝ても覚めても君のこと
          秋めいて試行錯誤に進歩あり
              幾年ぶり精魂傾け肩がこる
              日が暮れて峠近くにたどり着き
              心配のメールが届いて安堵する
    筋トレもテレビも忘れた苦労人
   自力で登り切るとは想定外
 独力で脱出はかり自信つく
           喪失した君の言葉に未練あり
         秋晴れをゆっくり味わう時は来た

        


 「 友 達 」    ペ天使

  元気かと心配りの友を持ち
★友達へゆとりの一日長電話
私に大きい方をくれる友
友からの野菜を漬けてお返しし
  いつの間に孫の話にママ友と



「 秋 味 」      柳立

きんとんの栗を巡って味くらべ
爽やかにおろし大根秋刀魚たて
栗銀杏一手間掛かる秋の主
松茸に今日も手が出ずレジ並ぶ
★秋味はやっぱり一番青天井


「 秋晴れ 」     桃華

★秋晴れに貧しい心捨ててきた
ガン手術してきたわよと友がくる
辛いこと忘れるほどの青い空
腰痛と青空の下競争だ
米を研ぐこの日常の安堵感


    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 ・見ていると心も晴れる秋の空(靖坊)     まつぼっくり
    本当に秋の空は何て遥かに澄んで気持ちがよいのでしょうか。見ていると
   自分の小ささが可笑しくなって思い切り深呼吸します。いい方向へ気分転換
   できそうな気がします。

 ・パソコン騒動(英人)       まつぼっくり
    人事だと胡坐をかいていたら、わが家のパソコンも昨日やられてしまいました!
   「ソフト詐欺」というやっかいな悪党だったみたいで修復してもらうのに時間が
   かかりました。一番の原因はウィルス対策の期限が切れていてそれを放置して
   いたこと。パソコンって難しい〜〜。だけど便利〜〜。

 ・しあわせは愛する人に囲まれて(まつぼっくり)  靖坊
    最後に誰かと夕食を共にしたのはいつだったのか思い出せないほど、一人
   生活が浸透している毎日ですが、こんな私でも親兄弟や友人が存在しております。
   直接会ったり話したりできなくても、そんな人々が居るという、ただそれだけで
   幸せなことだと思っています。

 ・しあわせは愛する人に囲まれて(まつぼっくり)  悠澪
    そうですよねぇ・・・ いつも仏頂面な私ですが、孫や娘に囲まれていると、
   どんなに疲れていても笑顔になります。多分意識していませんが、これが
   幸せというものなんでしょうね。

 
お日様は僕のイタズラ見ていたか(靖坊)     悠澪
 
   どのようないたずらをされたのでしょうか?時々寂しい句を書かれる靖坊さん
   ですが、このような茶目っ気のある句も鑑賞させていただき、思わずにやりとして
   しまいました。


 お洒落してみよう一歩が前に出る(野のはな)    桃華
   
 気が滅入っているときなどの私は何もしたくなく、ごろごろと家に引きこもり。
   でも誰か来ると困るから、仕方なく身だしなみ程度の化粧をする。それでも
   不思議と気持ちがシャキッとするからおかしい。野のはなさん、どんどんおしゃれ
   して飛び出してみて。

 ・愛すると言われなくても料理する(桃華)    美智優
 
   思わず笑ってしまいました。夫は口が重いからか、私を愛していないからか、
   「愛しているよ」なんて多分一度も言ってくれたことがありません(確かプロポー
   ズの時も)。ですが私は33年8ヶ月料理を作り続けています。

 ・知識なくそれでも動く我がパソコン(英人)     美智優
    我がパソコンも7年以上になるので、いつパンクするかと冷や冷やものです。
   “知識なく”と言われてもこれまでの知識があってプラス英人さんの大きな努力で
   動くのでしょう。私は二代目を操れるようになれるかしら?

 
六十路前人生まだまだこれからだ(悠澪)     靖坊
    
最近のニュースを見ていると、どうしても老後は悲観的になってしまいます。
   私が六十路前になる頃には、「六十路前年金まだまだ貰えない」って感じに
   なっていそうです。せめて年金受給開始年齢までは生きていたいなあと思って
   います。

 思い出がふえて輝き増す瞳(さくら)      英人
    幼い子には見るもの目新しく、瞳はらんらんと輝く。そしていい思い出が増えて
   いく。ますます瞳は輝きを増す。いい思い出作りに励んで下さい。それがさくらさん
   の思い出にもなる。


      投稿をお待ちしています




       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。


  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
 
 2)2011年「課題」
      (9月)ほほえむ (10月)愛する (11月)涙 (12月)窓

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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