so045
     (せんりゅうつれづれそう)


              
 第45号(17年9月)

萩  の  章

(科 目)マメ科  (花言葉)柔軟な精神、思案、内気な想い
枝や葉は家畜の飼料や屋根ふきの材料に、 葉を落とした枝を束ねて
ほうきにするなど、 人々の生活に溶け込んできた。秋の七草の一つ。

大きな成果を収め、まもなく愛知万博が終わります。
そして、その成果をいかに引き継いでいくのか、これができればその成果は
もっと大きなものになります。何事も継続が大きな要素でしょう。
          (★印及び太字は英人の推奨句)


 課 題 「 ひとすじ 」

ひとすじの雲が明日へと伸びて行く  靖坊
青春は夢ひとすじに滑り込み   美智優
ひとすじに夢を託して息を呑む   酒仙

ひとすじの想い切り裂きごみの山   ヒロ・アキニレ
今日まではあなたひとすじにきたけれど    ぺ天使
ひとすじに歩むつもりが千鳥足    ぺ天使兄
ひとすじに祈れど仏見てるだけ    ぺ天使妹
闇の中ひとすじの光射して見ゆ   ぺ天使叔母
人生の谷間にひとすじ日の光   悠澪
ひとすじの後れ毛憂い秘める女   みいちゃん

この手にもひとすじ降ろせ蜘蛛の糸   柳立
とすじの涙 ドラマが始まった   桃華
ひとすじに耐えて色づく渋柿で   英人


「 暴 風 」 靖坊 
 
吹きつける風に悪意はなかろうが
追い風に追い抜かれてもマイペース
向かい風逆らいもせず一休み
横風に流されて行く足任せ
行く先が分からぬままの風の中

(万博の愛知にきていたら・・・・ゾッ!)



   「高校野球」    美智優

高校野球勝っても負けてももらい泣き
   一点を争うゲームに勝負なし
送りバント駄目かも知れぬがやってみる
  ★犠牲フライチームのために僕が打つ
汗と涙の結晶詰める砂袋

       (あの情熱の一部でも・・・・)


「 台 風 」   柳立..............

★焼き付いた伊勢湾台風 悪魔の目
風吹いて今日は聞かずの選挙カー.........
風の中家に入れと犬を追い.............
ろうそくはとんと忘れた今台風...................
風去って夕焼け空に月を待ち...........

(伊勢湾台風は我らの原点)



・・英人の20句抄・・ 「 秋は味覚 」

   少年にたやすく戻るサツマイモ
   サツマイモ試しに掘って夢はらむ
                   潔癖です虫に食われたキャベツ畑
                   知らぬ間に好きになっていたイチジク
       残暑とは厳しいもので昼寝する
       とりあえずボタンはずしてクールビズ
 笑うだけ笑いボクは置き去りに
 疲れたと休みが欲しい腕時計
    午後二時の惰眠揺るがす救急車
    眠っている間にひげがよく伸びる
                  何度でも転んでだるまもう起きぬ
                  墓参り振り上げた手を下ろすかな
            隠れんぼ早く見つかり楽になる
            還暦は同窓会に足向ける
                      隠すもの隠しコスモス満開に
                        通過する駅で降りたくなる余談
 少しづつ笑いを入れて萩が咲く
    友達でいたいと同じ空気吸う
          万博が終焉秋が一挙に来る
               秋風に隣の君はよく眠る



「逢うたびに」   ぺ天使

逢うたびに水着のあとがくっきりと
逢うたびにトランプなぞなぞせがまれる
逢うたびにサラサラ髪の毛伸びている
★逢うたびに私の背丈に近づいて
逢うたびに乳歯が抜けて少女へと

(逢うたびに楽しみ増えている)


  


「風の盆」    ヒロ・アキニレ
     
大好きな風の盆に行ってきました。

 日本のふるさと感じる風の盆
 泣くような胡弓の音色胸をさす
 町流し人ごみ分けて踊り行く
 ★若者の踊る手先に色香ある
 ボンボリの揺れる町並み酔芙蓉

    (いい旅、いい日本、いい思い出)


「夏バテ」   酒仙........................

うなぎ屋はうちわでおいしさ作り出す
夏バテでうちわ扇いで食べてみる
蒲焼の匂いにつられうなぎ食べ
恋女房ウナギが好きでボクも好き
★料理屋が川柳作り客招く..........
(夏の疲れが出るころ、気をつけよう)



「 幸 せ 」       桃 華

10年来、リュウマチを病んでいる友がいる。
関節が変形し、普通のことがなかなかできない。
その彼女が「車が運転できるので本当に幸せ」という。運転ができるおかげで
月1回のお茶飲み会に参加でき、みんなと楽しくおしゃべりできる、と言うのである。
その運転も健常者から見れば心配の種。しかし、彼女にしてみれば命綱。
運転できなければ一歩も外に出られないからである。
「まだ運転できるので幸せ」・・・欲望の多い私たちにはハッとさせられる言葉だった。
中秋の名月に月を眺めて感動し、幸せ気分になれたことを思い出した。
まわりには小さな幸せがいっぱい転がっているんだなと、
改めて思い知った一日であった。





「夏休み」     悠澪

朝顔が咲き始めて夏休み
公園の歓喜のごとく子等の声
宿題も済んで最後に花火する
帰省する度に娘の夢ランク落ち
★娘等帰り秋風が吹く胸の奥

(秋風が運ぶ楽しみもある)



「大阪の人」   
       ぺ天使叔母・華芳


五十路越え帰省の息子たくましく
★良い歳を重ねた証良い笑顔
水入らず楽しいはずが嫁求む
孫からメールが届いて胸熱く
三夫婦話は尽きず時間切れ

   (私が元気で、家族集う)


「七十歳の 喜怒哀楽 ・四十回」 
          みいちゃん

お世辞はキライ言うのはもっといや
私にも長所有るかと自問する
★人間の心底にある幸・不幸
寂寥感友去りし後ひしひしと
神仏が本当にいるの 思う日々

(いくつになっても自問自答、ここに川柳あり)



「ボクはカメラマン」    桃華

カメラマンになったつもりで撮りまくり
泣いた顔怒った顔も撮れている
ツーショット幸せそうな顔となり
逃げ足の速いバッタか撮りきれず
★ひまわりの枯れた姿も撮りましょう
(次々得意が増えていく)



    (感想文) 気ままに一言・・・ 

 恋女房ウナギが好きでボクも好き(酒仙)      桃華
      @恋女房はウナギが好きで、そしてボクもウナギが好き
      A恋女房はウナギが好きで、ボクのことも好き
     と、二通りに解釈できる。私はAの方が面白いと思う。さっと読んだとき、
    すごいうぬぼれだと思わず笑ってしまった。いくつになっても相思相愛の
    仲、羨ましい!

 
ひまわりの枯れた姿も撮りましょう(桃華)      英人
      何事も人の目を引きつけるのは、その華やかなるとき。それが過ぎると
     目も向けられないのが世の習い。しかし、その後もご苦労さんと優しい目を
     向けられると嬉しいもの。そんな優しさを持っている作者に乾杯!

  
                      
  投稿をお待ちしています




       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。

  1)毎月15日までに自由句を5句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  2)2005年「課題」
     (6月)花 (7月)夢 (8月)秘める (9月)ひとすじ
     (10月)燃える (11月)姿 (12月)深い
  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。
  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。

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