so042     (せんりゅうつれづれそう)

              
 第42号(17年6月)

石榴(ざくろ)の章


(科 目) ザクロ科  (花言葉)円熟の美、おろかさ、子孫の守護
八重咲きは果実が実らないので便宜的にハナザクロ、一重咲きをミザクロと呼ぶ。
この写真で見れば、我が家の石榴はハナザクロだ。だから実がならないのか。
 石榴に係わる話を調べてみると、いい話、悪い話、いろいろ出てくるが、
右手に石榴を持つ子育ての神・鬼子母神の話を採用したい。

愛知万博も最近は毎日入場者が10万人を超えている。1500万人の
目標を軽く突破の見込みも出てきた。さて、この川柳連れ連れ草は
目標をどこに置くか、投稿者や読者の意見を聞いてみたいものだ。
          (★印及び太字は英人の推奨句)


 課 題 「 花 」

泣き言は言わぬタンポポ咲きほこる   みいちゃん
たんぽぽは人に頼らず凛と咲く    美智優
紫陽花の色の変わりは雨模様    ヒロ・アキニレ
雨の日は花占いをして過ごす    ぺ天使
野の花を花見の客が踏んで行く   ぺ天使兄
花盛りおしゃべり盛んな熟女宴   ぺ天使妹
湯あたりをするほど話に花が咲き   ぺ天使叔母
花一輪見初めし頃も雨のなか    柳立
友ゆけば枯れた花にも水をやり   靖坊
雨の中さだめと受けとめ立つあやめ    悠澪
庭庭に知らない花が咲き誇る   酒仙
わたくしのまわりにいつも花がある    桃華
花嫁にアジサイ贈る是か非か    英人



 

「年に不足なけれども」    
          ぺ天使叔母・華芳


「おばあさん」と呼ばれ八十を納得する
  兄姉が昔植えた仏花摘む
  ★菜の花が食卓飾り陽は西に
ドクダミ草名に似合わぬいとおしさ
 眠れぬ夜届きし新茶その色香

   (何か不足がありますか)


「 衣替え 」    柳立

女生徒の声もまぶしくまっ白に
Yシャツは衣替えなしピンと立ち
ノーネクタイ営業部門はヨソと聞き
独り居て入れ替え無しの箪笥引く
衣替え夏のハンカチ 妻恋し
(環境に待ったなし)



「ひとりごと」     美智優..........

洗い髪色っぽいねと言ってみる.......
★誕生日私のためにワイン抜く..............
悶々と自問自答の日が暮れる.............
何でもいいと言って文句言う...........
ふと思う鏡の中に母の顔...
....
(私のために頑張ろう)



・・英人の20句抄・・ 「 体内に情熱 」

         梅雨まぢか架空世界でまだ迷う
  腐食する記憶ゆっくり梅雨となる
  梅雨空に気分が晴れぬ物忘れ
                 青空の向こうの雲を呼んでみる
                 降らぬ雨 町の素顔は乾いたまま
         情熱をオブラートに包み過ごす日々
                       変化球投げて自分を見失う
                       駆け引きが上手なころが悔やまれる
                       キャッチャーは懐手して動じない
     一定のリズムで眠気やってくる
      生と死を論じたのちに昼寝する
        寝てる間にきっと誰かが生まれてる
          昼寝後に来る客と飲むぬるいお茶
                          必要のないことから思い出す
                    夕焼けに浅い呼吸を繰り返す
             情熱をヘッドライトがあぶり出す
                       此岸彼岸 夫婦で話す定年後
                       定年を数える指は不要です
         愛という文字に情熱踊らされ
              体内に情熱 君に向け放つ




「交差点」    酒仙................

★梅雨だから無理して渡る交差点
女学生スカートの丈の自己主張
日曜日親子で散歩嬉しそう
大根が二本並んで揺れている
ご神木みんなに守られ伊勢の路
(酒仙と共にゆくご神木)



「ゆすらうめ」    ヒロ・アキニレ

 小さくて真っ赤な顔してゆすらうめ
 甘くってすっぱい味の六月で
 口の中少女のような清潔感
 上方は小鳥の餌に残します
  ★絵手紙に赤い実描いて友訪ね

(何か惹かれるゆすらうめですね)


(随想1) 「スローライフ」               
                  
 ヒロ・アキニレ       
                   
              
最近スローライフという言葉が盛んに使われているが、それは掛け声
ばかりで、世の中はどんどんスピードを出す物を取り入れている。
生活はますます時間に追われるようになり、人々はそれに
順応しようと無理をし、体も心も壊していくのではないだろうか。


私も六十を過ぎた。年をとればもっとゆったりとした生活をすると
思っていたのだが、何故か毎日が忙しい。昔の人の様に、
縁側で日向ぼっこ等というのんびりした時間が無い。

趣味のやり過ぎ、人との関わりすぎが原因だと思う。
それも車があっての行動である。

最近そうした関わりに疲れを感じるようになり、自分でも時々嫌になり
何もかも放り出そうかと思う時もあるが、それも出来ない。
世の中の流れに遅れまいと流されていく、これからもどこまで
流されれば止まれるのか。体力気力が続く限り、頑張るのであろう。
縁側の日向ぼっこはもう少し先かしら。




   「運動会」    ぺ天使

   六人の大人がはしゃぐ声援を
  息切ってやっぱり取った一等賞
 ご褒美をちゃっかりねだられ本を買う
     ★意識してカメラに背を向け孫娘
       ママ奮闘弁当囲んだ体育館

      (孫に幸せを与えられていますね)


             


「モリゾーとキッコロ」    靖坊

雑草の中でモリゾーお昼寝中
キッコロの笑顔みたいな陽の光
内緒話しているのかな葉擦れの音
木の幹は堅いけれども温かい
★見守って見守られて僕らも自然

(万博を満喫しよう)


(随想2)
  「 愛知万博・全館制覇の秘訣」   靖坊

おお〜、偶然ですね。私も7回ですよ。
企業パビリオンを始めとして、主だったパビリオンは全て見ました。
残りはオレンジホール、日本庭園、サツキとメイの家くらいです。
サツキとメイの家は毎月葉書を出していますが、当たりませんねえ。
こればっかりは運なので、どうしようもないですね。

並ぶのみ!です。

表示されている待ち時間に怯んではいけません。
かなり大雑把に表示されている場合がほとんどです。
150分待ちでも1時間くらいで入館出来た事もあります。
一日に企業パビリオンひとつを制覇!
って気持ちで行けばいいのではないでしょうか。




「七十歳の喜怒哀楽・37回」
 みいちゃん


老医師に命預けて家建てる
ご近所の孫入り込む建築場
怒鳴っても叱っても平気の腕白め
薔薇の花未来の事は感知せず
一番の手強い敵は己です

(手強い相手と戦って意気盛ん)


   「 入 梅 」     悠澪

  雨だれを聞きつつひとり飲む夜更け
    雨降って大きく伸びる紫陽花
      ★窓伝う雫目で追う一人の夜
   降る雨をよけるすべなく傘もなく 
  雨の日は予定変更琴を弾く 

     (雨の日には雨の日の過ごし方)

 


「髪切った」     桃華

★髪切った指切った梅雨の始まり
こっち見てボクも髪の毛切ったんだ
髪切って少し強がり言ってみる
眠い目をこすってホタル見に出かけ
ホタル舞うボクの頭すれすれを
(髪切って腕白坊主の顔になる)



    (感想文) 気ままに一言・・・ 

  野の花を花見の客が踏んで行く(ぺ天使兄)     悠澪
      人は憧れからか、羨望からか、上ばかりを見ている。
     足元にもけなげに咲いている花があるということを見落としている。
     上の方は私ひとり見なくても多くの人が見ているから、私は足元を
     見ましょう。懸命に努力している小さな命を。

  誕生日私のためにワイン抜く(美智優)     桃華
      主婦は家族のために何本もワインを抜いてきた。それが当たり前で
     嬉しくもあった。しかし、子どもが独立し、自分も歳を重ねてきた今日、
     今度は自分のためにワインを抜いてみようと思う。
     よく頑張ってきたご褒美に・・・・・。まして、今日は私の誕生日。
     皆さん、私を祝ってくださいね(桃華の一人言)。

  見守って見守られて僕らも自然(靖坊)     英人
      自然は征服するものではない。自然は僕らと対立するものでもない。
     僕らも自然なのだ。 お互い、見守って見守られて、よい環境を保たね
     ばならない。自然環境が厳しくなっていくこれからは、ますます人間の
     姿勢が問われるのである。作者の姿勢を大切にしよう。

  投稿をお待ちしています



       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。

  1)毎月15日までに自由句を5句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  2)2005年「課題」
     (6月)花 (7月)夢 (8月)秘める (9月)ひとすじ
     (10月)燃える (11月)姿 (12月)深い
  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。
  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。

             川柳投稿


川柳&ウォーク