so039 (せんりゅうつれづれそう)
第39号(17年3月)
木瓜(ぼけ)の章
課 題 「 哀しい 」 純愛もの泣く口実に見るドラマ 美智優 雪解けと共に哀しみ薄れゆく ぺ天使 時きざむ音が哀しい別れ際 靖坊 哀しみも時が過ぎれば思い出に 悠澪 歳食めば哀しい映画みんな好き 柳立
哀しさに入れ歯が合わぬ鉄火マン 酒仙 剣が峰登ろうとして哀しみに ぺ天使叔母 哀しいね姥捨て山はいまもある みいちゃん 哀しみに果てはあるのか今日命日 ぺ天使妹 合い別れ世の常といえこの年で ヒロ・アキニレ 哀しんでいるときじゃない飯を炊く 桃華 幸せと哀しさ隠し言ってみる 英人 |
「七十歳の喜怒哀楽・33回」
みいちゃん
自信など無いがとにかくやってみよう
本当の事は誰にも解らない
おばあさんとおじさんが言う不愉快ね
★ある時の自分が嫌いそして好き
幸せの方程式は有りますか
(まずはする・・・・それが青春)
「春のきざし」 ヒロ・アキニレ
桜木が淡いピンクをかもしてる....................
冬を耐えもうすぐ咲くね木曽堤............
裸木に赤い芽がふく春きざし....
★病む友に春の陽ゆるり降りそそぐ
悩み捨て野に出て春の音拾う.....................
(春のきざしは青春と思う).......................
「如月・弥生」
ぺ天使叔母華芳
福は内一声高く夫の声
節分は好々爺も鬼の役
★親王雛老いしふたりに笑み給う
ひな人形枯淡の中の華やかさ
ぺ天使が手を引き背を押し句会入り
(楽しい老いは青春そのもの)
(随想) 「まもなく退任」 英人 昨年4月から約500戸ある町内会の副町会長という役職を務めてきた。 候補者を3名選んでの選挙によるのだが、まだサラリーマン現役の 自分を候補に選ぶとは何事かと憤ったが、所詮後の祭りである。 町会長に比べれば比較にならないが、それでも田舎は行事も多く 大変である。会計と書類作りが自分の主な役割であった。 そして戸惑いの多い1年であった。 自分の生まれ育った土地ではあるが、サラリーマン生活に 地域のことはとかく疎くなりがちである。しかし、この1年で 町内の仕組みやいろいろな状況を知ることができた。 定年退職すれば、もっと地域に密着することも必要である。 そういう意味ではよい機会であった。最後は地域である。 活動の場も広げたい。また大役を努めることがあれば、この経験も生きるで あろう。いろいろ重なり大変辛い1年であったが、もうまもなく退任である。 |
「セントレア」 酒仙
セントレア老いも若きも時間待ち
年寄りで頑固でよく動く人
セントレア世界の国が近くなる
歳をとるひ弱そうでもよく怒る
身勝手なルールを作る人がいる
(セントレアと万博愛知は青春)
「春ですね」 柳立
春一番 ひと雨ごとにソヨとなり
前庭にオィと呼んだか土筆んぼ
梢までチュンと元気に春歌う
★マネキンの薄衣ヒラと春めいて
水ぬるみバケツにエィも昨日まで
(春の音は様々、その感性は青春)
「娘の恋」 美智優
★花占い渡せなかったチョコ溶ける
初デートワイン持つ指きどってる
輝いて「彼ができたの」染まる頬
「君のため別れよう」ってくもる笑み
「嫌いだ」と言ってくれなきゃ忘られぬ
(得恋失恋・・・これも青春なればこそ)
・・英人の20句抄・・ 「 木瓜の花 」
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「 盛 春 」 悠澪
紅梅に呼び止められて曲がり角
ぴったりと寄り添うキジバト見ないふり
★雪解けて恋がしたいと猫が啼く...................
啓蟄を待ってましたと蜘蛛が行く......
草餅に春が広がる口の中.......
(新しい感性に青春まだ続く)
「誕生日」 ぺ天使
★年明けて忘れずに来る誕生日
似顔絵を可愛く描いたプレゼント
雛さまも私と同じ年重ね
紅さして記念写真撮っておく
夫や子に祝ってもらう至福の日
(至福を感ずればそれも青春)
「園を代わって」 桃華
めそめそと泣く日が多い通園路
帰りたいそんな思いで過ごす園
お絵描きは得意の分野任せとき
★気に入った友ができたよ手をつなぐ
ママがくる帰路はいつもルンルンで
(青春は辛いときもある)
(感想文) 気ままに一言・・・ ・哀しんでいるときじゃない飯を炊く(桃華) 悠澪 生きていれば誰にでも、不平・不満のひとつやふたつあるでしょう。 それを心の奥にしまいこみ、忙しく立ち働いている、一生懸命な姿が 窺えます。 ・辛い日も溶かされていく春になる(靖坊) 桃華 春は母親に抱かれたようなぬくもりを感ずる。心が素直になり、優し くなれ、辛かったことも全て溶かしてくれるようだ。気づかないような 片隅で春の息吹を感じるとき、その生命力の強さに圧倒され、私たち も頑張らなくちゃと元気づけられる。春は私の一番好きな季節。 ・純愛もの泣く口実に見るドラマ(美智優) 英人 何があったのでしょう。それだけでは泣く姿を見せられない、泣いて もおかしくない口実が欲しかったのですね。その口実に純愛ものを見 るなんて、「まだ若いね」と言われませんか。 投稿をお待ちしています |
「川柳連れ連れ草」への投稿案内 次の要領で川柳及び感想文を募集します。 投稿をお待ちしています。 1)毎月15日までに自由句を5句程度、課題句を2句程度 メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて ください。課題の題は2)の通りです。 2)2005年「課題」 (1月)山 (2月)海 (3月)哀しい (4月)心 (5月)咲く (6月)花 (7月)夢 (8月)秘める (9月)ひとすじ (10月)燃える (11月)姿 (12月)深い 3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文 (150字以内)も募集いたします。 4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行 います。感想文もその句のページに随時掲載します。 掲載方法は一任してください。 5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。 川柳投稿 |