so035     (せんりゅうつれづれそう)

        
第35号(16年11月)


  (キク)  


(科目)キク科   (花言葉)わずかな恋、思慮深い、高潔
中国では不老長寿の薬効があるとされ、 陰暦の9月9日
(重陽の節句)には菊酒を飲み 長寿の祈願をした。


寿命は延びたが、健康寿命は延びていないと言う話がある。
ウォーキングして、川柳作って健康寿命を延ばしましょう。
                   (★印及び太字は英人の推奨句)


 課 題 「 翼 」

畳まれたままの翼に夢を見る   靖坊
翼なら心にあるよ何処へでも   ヒロ・アキニレ
わたくしの翼弱って充電中   みいちゃん
愛しくて翼があれば西へ飛ぶ   あやりん
伊吹山つばさがあれば飛び降りる   酒仙
ハイヒール履けば飛べなくなる重み   楽子
翼濡らす雨に巣立ち出来ぬ子等   摩夢多絽
翼つけお空へ飛んでいったまま    桃華
 大空に 朝日に向かう翼あり    柳立
戻れないたとえ翼があろうとも   ぺ天使
翼つけちょっと行きたい黄泉の国   ぺ天使妹
役立たぬ翼一枚 居留守かな    英人

   


「十五の心」      柳立
                     盛岡市の不来方城(こずかたじょう)に
                     行ってきました。
啄木に負けずに・・・・

不来方の夢の彼方に雲迷う
城の草 春夏秋もやわらかに
★寝転んで澄みし瞳に澄みし空
大空を吸い込もうと猫あくび
十五まで老いの時計を逆に巻き

(良い地に来て良い句かな)


「七十歳の喜怒哀楽・30回」   
                  みいちゃん


    毎日を小さないくさ繰り返す
 ★雑巾を時々洗う丁寧に
     鳥になりあなたの肩に止まりたい
   花一輪トイレ彩る無人駅
       新入りの大きな金魚遠慮がち

       (いくさして益々元気です)


「七五三」    ぺ天使...........

べベを着て靴を履いたね三才は...
これ以上可愛くできぬ髪飾り...........
★姫一人家来七人 七五三.......
絞り着て三つのカメラにはいチーズ...
お詣りはそこそこにして千歳飴....

(これぞ幸せ家族の見本)



(随想)  「 ム コ 殿 」   桃華

わが家の近くに娘夫婦が家を新築中。
夫がデジカメで写真を撮り、毎朝メールでムコ殿へ送信。
ムコ殿はそれで自分の家の進捗状況を知る。

最近は進み具合が早くて、毎週チェックに来る。
先日も、夫のメールから電気配線が違っているみたいと、
仕事帰りにわが家へ来た。(もちろん1泊した)
食事後、家を見に行き、帰ってきたのは11時。
待つ私は寝るわけにもいかず、
彼の家に対する思い入れの強さにあっけにとられる。

夫もムコ殿には負けるわと、嬉しそうに苦笑い。
どんな家ができるか楽しみな私たちである。




「夫婦とは」    ヒロ・アキニレ
 
 きついけど喧嘩でないよ会話だよ
 たまさかに主人の言い分聞いたげる
 夜昼と出掛ける自由確保する
 威張っててもあなたが一番大切よ
 ★風の色心の色が見えてくる
(夫婦とは・・・良いものだ・・・ですね)



   「 飛 ぶ 」  靖坊

飛ぶ夢を抱いて大地踏みしめる
鳥の影横切る 鳥はもう彼方
飛ぶ鳥はわたしなんぞは見ていない
昨日の夢またも明日へと飛ばす今日
飛び立った想いは今も飛行中

   (もっともっと大きく飛んでください)


     「 台 風 」    もりぞう

       台風の被害がすごくむせぶ夜
     雨風が打ちつける音幾度なく
     雨風に打たれて無残花と野菜
     続けての地震台風負けないぞ
     ★台風が日本に向けて数多く

      (人にはあるが、自然にはない手加減)


 「 菊 の 花 」   あやりん

   ★野菊咲く 坂の途中で君が待つ
 菊の花抱いて黄泉の旅にでる    
    仏壇に菊の香溢れ忍ぶ人

   (もっと菊の思い出をください) 



・・英人の20句抄・・   「誰が知る」

          沈思黙考 余白の意味を考える
     悔しさで苦しくなるは青春期
      追われて追って青春遠くなり
     知る人ぞ知る青春は老いの後
          抵抗をしても還暦やってくる
         喜々として迎えるものを迎えてる
 ライバルを毛嫌いして損をする
  鍵穴から見る世界は別世界
   災害が続き会話が重くなる
  暖房のない部屋で話続かない
           広告紙メモ紙となって生き延びる
           急激な寒さに知恵が働かぬ
        まずくても並べないより並べたい
        納得のできない野菜並べてる
                善人に戻る道が見つからぬ
                見かけより中味というが誰が知る
            執念でここまで書いた晩秋に
            言いたいだけ言ってしまった夕餉時
              引き際はいつにしようかもみじ散る
               木枯らしが吹くまでにしよう仲直り

「考える」   摩夢多絽

考える 今日一日の幸せを
★幸せを いつも心に会話する
会話する 帰宅の妻の弾み声
弾み声 いつもの声に心和む
心和む これで明日も楽しき日
楽しき日 いつまでもと空に願う
空に願う 母の声を聞かせてよ
聞かせてよ 天国の母は元気かな
元気かな 問われた風はサーッと吹く 
サーッと吹く 先に母影白い雲
白い雲 明日の幸せ運んでる

(楽しく頭の体操ができました・・・グーです)




「 景 気 」     酒仙


先行きが不透明でもまだ生きる
何故だろう景気のことに無関心
★会社去り途端に景気悪くなる
この景気夏から冬に思案顔
俺流に景気浮かれる名古屋です
(浮かれすぎたつけでしょうか)


        


 「 地 震 」     楽子

 うまいもの食べて被災のニュース見る
     ミシという音にドキリとする昨今
   衝撃の薄れぬうちに義援金
勉強の意義は災害見て悟れ
  ★被災地に善意も悪意もやってくる
     逃げ出してしまう 翼があったなら
   天使だと思った子供は鳥になり

      (日本全国どこにも起こる危険)



「保育園」   桃華

園のこと聞いてくれるな話すまで
★女の子関心あるが遊ばない
ボクよりも強い男児が2,3人
何をやってもいつも二番手三番手
手をつなぐ先生の手が温かい
(本当???さすがボクの孫)



    (感想文) 気ままに一言・・・ 

   ・雑巾を時々洗う丁寧に(みいちゃん)     ヒロ・アキニレ
      私は辛いことがあると、家中を雑巾がけします。綺麗になった部屋で、
      一人コーヒーを沸かし飲むと、心が落ち着きすっきりします。
      またきっといいことあると信じるのです。

   ・姫一人家来七人 七五三(ぺ天使)     ヒロ・アキニレ
      これは楽しいですね、平和な日本。姫さまに幸おおかれとお祈りします。 

   城の草 春夏秋もやわらかに(柳立)      桃華
      人々を見守るようにそびえ立つ古城。どのくらいの人々がその城と
      係わって生きてきたのだろうか。そしてまた生きていくのだろうか。
      私は見ているだけで心が温かくなる。美しく誇り高いその勇姿は
      永久に変わることなく生きていって欲しいと思う。

   白い雲 明日の幸せ運んでる(摩夢多絽)       英人
      明日の幸せを運んでいる白い雲・・・・・何を載せているのでしょう、
      乗っているのは誰でしょう。句に夢がありますね、それに優しいし。
      青春はまだこれからの人と感じます。
  
  投稿をお待ちしています



       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。

  1)毎月15日までに自由句を5句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  2)2004年「課題」
     (10月)濡れる (11月)翼 (12月)色
  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。
  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。

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