so032     (せんりゅうつれづれそう)

             
第32号(16年8月)

向日葵(ひまわり)の章

(科目) キク科   (花言葉) 愛慕 情熱 
  ・太陽の神アポロンに恋をしてしまった水の精クリティは、
来る日も来る日も地面に立ってアポロンを仰ぎ見続け、その身は
いつしか地に根付き、花へと姿を変えてしまったのだと言う。
私の目はあなただけを見つめる」という花言葉もある。

アテネ五輪が始まっている。活躍する、いや、出場する全ての選手に、
支援する沢山の人々を含めて、大変な努力とドラマが秘められている。
我々ができることは決めたことをただ続ける、それのみである。
                   (★印及び太字は英人の推奨句)


 課 題 「 親 」

親心今頃知った悔いの雨     みいちゃん
親としてもう少し生きてやらねばと    ぺ天使
気にしつつ親には無沙汰してとおる  ぺ天使兄
年毎に親の仕草に似る私    ぺ天使妹
親しげに私の腕の血を吸う     靖坊
だんだんと親に似てくる愚痴仕草    酒仙
我が親身届かず怒り 昔想う    摩夢多絽
十六年温め続けて親になり    ヒロ・アキニレ
子の前でちょいと賢く見せる親      瑞希
親であり子でもあるこの不確かさ     楽子
子を見ればキサマが親だ 天叱れ  柳立
老いた母隅でみんなの話聞き     桃華
父という大役なかなか捨て切れぬ     英人



「 夏が逝く 」      こゆる

夕空は飛行機雲に引き裂かれ
我が目尻投影するか麻のしわ
当たりくじ引いた気分の虹の空
涼風が流してくれる今日の悔い

★大好きな麻がまとえる夏が逝く
(あれほど暑かった夏もまもなく・・・・)


  「 お 盆 」   ヒロ・アキニレ

迎え火に会いたい人の名を呼んで
父母と姉行ってしまったむこう岸
さわぐ孫長押の遺影見守りて
お供えのナスのお馬に幸願う
生きている赤い想いをホウズキに
(年と共にお盆にも思いが多くなる・・・)

  「夏の日」     瑞希

  冬ソナに夫婦揃ってハマる夜 
 鳴くセミにヤツ当たりする暑過ぎる
    浴衣着た二才児の顔大人びる
★暑いです今年の夏はなにもかも
   エアコンの温度に慣れて汗を拭く 
     
(酷暑も峠を過ぎ・・・・・)



「孫台風」    柳立

夏休み孫の台風 いざ来たれ
風止んで台風の子の寝顔好し
水流れ台風一過はもの足らず
次を待つ元気 台風ドンと来い
孫は風 心を洗ういのち延び
(こんな台風は歓迎・・・)



随想   「 浴 衣 」    柳立

浴衣 これはこのごろは子供とか若い男女が
着ているのが普通になってしまった。
別にオジサンが着てイケナイいわれはないのであるが、
とんとその姿を見る事は無いに等しい。

若い彼が花火大会などに浴衣を着て行くのは
特別の日、ここ一番の見せ所である。
先日の矢田川の花火は途中で大雨の最悪だった。
名駅前、浴衣はよれよれ、帯も解けたまま裸足で歩いて
いた彼、あまり可哀想なので慰めた、否そのつもり
「可哀想に散々やったね! 彼女は?」
彼、突然下を向いてしまった。
????????????ゴメン。

  
 



「日々挑戦(2)・吟じる」  摩夢多絽

この歳で若手ホープとは この不安
交差点聞かれていぬかと横を見る
プログラム妻に渡さぬ我が威厳
マイク前に師の大きな不安顔
★雨上がり気分高揚 吟高し

(練吟を妻に聴かせて自信つき)



   「海水浴」 靖坊
      鳥羽の海、ギラギラの陽射しと焼けた砂浜。
        夏の海はこうでなくっちゃいけませんね。

  焼けている腕と顔にも日焼け止め
   雲は空 僕は海にてプカプカと
    ★浮いてみる 生まれる前の格好で
    思い出によく似た苦さ海の水
  右耳に居座る水がみやげです
     (どんな格好かな?ボクは覚えていない)



「明治村にて」     楽子
            久しぶりの明治村、経営危機がよく
                新聞に出ていますが、新しい建物や
             イベントもあり、楽しかったです。


父母ですら明治生まれでないけれど
連れてきてもらった村に子を連れて
子供らに浴衣を着せて明治の子
監獄を出ればホテルと教会が
夕闇に鴎外漱石すれ違う
(私も今年行きました)


 
・・・英人の20句抄・・・  
「真夏を生きる」

             凛として立つ向日葵を友として
         どこまでも強気で蝉は鳴き続け
     勝ち負けにこだわる旗が邪魔になる
  どうしても足が向くのは西瓜畑
      数だけで勝負しているミニトマト
                水水水平常心が失せている
                    人影を難なく消した炎天下
        柿ひとつふたつ落ち そして全部落ち
    真夏日のテレビ音は大きめに
          ベテランというおごりを捨てられず
             勝手に爪伸びて苦労の種尽きぬ
               雷雲が広がり軽く冗談言う
                   熱帯夜 蚊取り線香がよく燃える
      寝返りを諦めてしまったぬいぐるみ
   風鈴がチリンチリンと寝つかれぬ
                妥協する男でここまで生きのびる
                物忘れを血液型のせいにする 
         向日葵が見ている僕の行く末
         列車不通 生かされていることを知る
               この暑さ残暑見舞いをくださいね
  



                      「 カ レ ー 」    酒仙
                         夏バテにならないよう気を使って料理
                                 してくれる妻のカレーが最高です。


                        洋食屋で食べたカレーは戦時中
                     給食のカレースープは食べ飽きた
                       仕事終えカレーを食べた夜学生
                     カレーの具の講釈多い縁台
                       ★妻作るカレーの味が最高だ

                         (妻に言葉ではっきり伝えてください)



「訪問者」    ぺ天使

キリストの話を聞いた玄関で
火を止めて手を拭きながらドア開ける
ドア越しに応対をしたセールスマン
★ひと月が過ぎてまた来た集金人
開けるまでチャイム鳴らして孫が来る

(訪問者の観察記録ができますね)



  「七十歳の喜怒哀楽・27回」
              みいちゃん


 ★怒らない愚痴を言わない守れない
  現実を直視が出来ず目を反らす
    難しい心の制御まだ出来ず
   お出掛けの姿鏡がグーサイン
お酒飲む相手がいないつまんない

    (まだ自己精進を続けているのだ!)



「盆休み」     桃華

早寝早起きいつものような盆休み
墓参りボクの成長報告し
★身内にはガキ大将になれるけど
輪になってワイワイ騒ぐバーベキュー
水遊び夢中になって熱が出る

(皆をびっくりさせながら成長をしています)



    (感想文) 気ままに一言・・・ 

   冬ソナに夫婦揃ってハマる夜(瑞希)     桃華
 
      日本中を湧かせているヨシ様って、どんな人?と思って、ワイド番組を
      見てみると確かに男前。あの笑顔は女性を引きつけますね。私の夜
      11時はおねむの時間で見る元気なし。ご夫婦で鑑賞されているとは、
      素敵な話ですね。ちなみにわが家は各自勝手なことをしています。

   ・妻作るカレーの味が最高だ(酒仙)     英人
       これほどストレートな句にはたじたじとする。
      これだから川柳は実によい。何も言うこと無し。
      妻に言葉ではっきり伝えましたか?
 
    投稿をお待ちしています



       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。

  1)毎月15日までに自由句を5句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  2)2004年「課題」
    (5月)忍ぶ (6月)音 (7月)夜 (8月)親 (9月)さがす
    (10月)濡れる (11月)翼 (12月)色
  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。
  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。

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