so022     (せんりゅうつれづれそう)

             
第22号(15年10月)

彼岸花の章

(科目) 彼岸花科   (花言葉) 悲しい思い、生命力

青い空、白い雲、真っ赤な彼岸花・・・・そして、スポーツの、食欲の、
読書の、詩作の・・・・秋・・・・色とりどりの秋が楽しめます。
作句に悩まれる方は、難しいことは考えずただ思いつきを20字程度に書く。
書いたら何でも送ってください。多分、少しの工夫で立派な句になります。

                   (★印は英人の推奨句)


 課 題 「 気持ち 」

5・7・5では言い足りませんこの気持ち    靖坊
あの人の気持ち知りたく つれなくす   摩夢多呂
この気持ち分かってくれる友がいる     ぺ天使
気持ち決め向かうこの道広がって   ぺ天使兄
ひとことで気持ち大きく揺れ動く    ぺ天使妹
すっきりとした気分です秘密なく   みいちゃん
青空が染みこんでくる気持ちよさ     瑞希
五分割くことができれば片付くが    楽子
気持ちよく挨拶ができ一日始まる    桃華
孫に聞く気持ち伝わるどんなこと   酒仙
気持ちよくなったころに落ちる柿    英人



  「 祭 り 」     ヒロ・アキニレ
        秋祭りにはご馳走は母がつくりましたが、
        なぜか茶碗蒸しだけは父がつくってくれました。


      栗見ると祭囃子が聞こえるよ★
    テンテケテ テケテケテンと耳の奥
         アセチレン屋台の匂い懐かしい 
       朝早くあげ巻きおこわ母つくり
          宵祭りなぜか茶碗蒸し父つくり

      
(幼時の祭の思い出は良いものですね)


「七十歳の喜怒哀楽・19」   
              みいちゃん

お祭りの寄付も今年は少なめだ
出来ぬ事出来ぬと言えた気持ちよさ★
コーディネートしてくれる友有難う
新空港我が住む町は騒音に
大切な時間惜しくて眠れない


(時間を大切に思えることはありがたいことです)

   



「 乗・り・遅・れ 」   靖坊
日中の汗が気持ち良く感じられ、
遠出をしたくなります。


目の前で扉が閉じる置いてきぼり
電車から遠ざかるのは僕の方★
虫と草と僕だけがいる無人駅
止まっている 僕の時間は動いている
新しい未来を乗せて電車来る


(焦らず、あわてず、着実に、時は来る)



「運動会」    ぺ天使

お遊戯は上手にできてシャッターを
   ビリになり話題にできぬ徒競走
     リレーでは三位を守る細い足
「祖父母さま玉ころがしに」とアナウンス★
「ばあちゃん」とよその子が呼ぶ頭痛する

(楽しみを与えてくれるものがあるありがたさ)


      

 
    ・・・英人の20句抄・・・「 青空に包まれ 」

    青空を渡ると風はさわやかに
          さわやかと風を感じる五感あり
      十月の風に吉兆の予感する
              生き方は違っても同じ空にいる
                   生きているだけでいい君と同じ空
              青空に包まれ気分晴れていく
                      食べるもの食べストレスは吐き出して      
                     現世はきれいな水から汚れていく        
                           一日で話題から消えもの哀し
                        冷房の中で冷夏を憂う会話
                           盛夏を越える残暑に疑問あり
              来世が見えるメガネを探してる
                 不安です途中でやめる占い師
                        食べごろの少し前に落ちる柿
         午後六時自信喪失の陽が落ちる
                  僕が歌うたうと月は少し欠け
          欠けた月何か不服があったのだ
                   星のこと知らぬままでまだ死ねぬ
                死ぬまでに死ぬほど鳴いている蝉
                          翼がはえたら行こう天国へ



「1才10ヶ月」    瑞希

お出かけのママより先に靴をはく★
良いおべべ見てちょうだいと裾広げ
ジイジ好き だって怒られないだもん
ビデオ見るママの用事のあるときは
自転車に乗せられ今日はジイの守り


(ここにも楽しんでいる人がいる)


「川柳に悩み?」    摩夢多呂

   体を揺さぶるような 欲が出る
   クールな目クールな心醒めゆく句
   自然にと意識はするが自我ばかり
   念仏の如くと想う空也像
   継続が大事だよねと意志固め★
   本日もため息混じりの時間切れ 


   (よく分かっています・・・・もう一息です)


「ペンキ塗り」    酒仙

  ペンキぬり斑模様が孫の顔
  屋根の上飛ぶ飛行機に思い寄せ
  腰かがめハケを持つ手が震えてる
 幾重にも厚化粧する愛おしさ
  ペンキぬり二人の愛を確かめる★


(いくつまでも若々しい気持ちの持ち主)

    
    「誰でもが一度は願う神頼み」   酒仙
              

   神社に奉務して2年が過ぎようとしています。いろいろの家族や
  参拝者に接する機会が多いので、今まで経験したことのない驚きと、
  憂いを感じています。

   子供を見れば家庭内の両親のしつけや教育がどのようにされてい
  るか、また観光客であれば北は北海道、南は九州・沖縄から訪れて
  いますが、(犬山城へ)自分達はお城が目的で神社には関係ないと
  素通りする人が多いことです。

   自分はそれぞれの場所へ訪れたときには、旅の安全や家族の健康を
  願って手を合わせお参りしていたものです。それがこのような情景を
  目の当たりすると寂しくなります。若い家族の子供連れであれば、
  社務所の前に並べてある各種のお守りを、まるでスーパーの陳列棚の
  商品を手で触る感覚で、あれもこれもと手に取り、あげくの果ては求
  めずに去って行く姿を見ているが、親も知らん顔で注意をしない有様
  です。こんな世の中に変わってしまったのでしょうか

   母親は子を宿したときに安産を祈り、生まれてきたときには、両親
  そろって子供が無事に成長するように初宮詣で、七五三とお参りし、
  成人になれば、一年に一度はいろいろの願いを、また厄除け祈願、結
  婚式と一生の内には何度となく神社へ訪れた人が多いと思いますが、
  みなさんも秋の行楽地へ訪れる機会が多いとおもいますが、最寄の
  神社へ出かけたおりにはお参りしましょう。
 



 「 再 会 」    楽子
          高校時代の友人数人にあって
          「プチ同窓会」をしました。


   あいさつは抜きで話が始まって
   青臭い顔に戻ったわたしたち
  悪意なくそれでも一瞬チェックする
    皆順風満帆に見え酔っている
   「じゃあまた」と車に乗れば日常に★

      (思い出の時間に浸るありがたさ)



「おもいつき」  もりぞう
 
    芸の道師匠の道は遠すぎる
 習うより慣れろと人はいいやすい
  笛吹けば遠方からも友がくる★
 風呂の水入れたつもりで句を作る

空高く 選にもれてもまだやるぞ

(意欲、意欲、また意欲)
    



「 芋 掘 り 」   桃華

昨年も芋を掘ったよボクの手で
ちょうちょ来てボクの芋掘り見てござる
芋を掘る空がますます近くなり★
芋掘りのついでに柿も取ってきた
ママの手で芋きんとんが出来上がり


(ここにもまたまた楽しんでいる人がいた)


    (感想文) 気ままに一言・・・ 

   青臭い顔に戻ったわたしたち(楽子)    ヒロ・アキニレ
        何年経っても、一瞬にして昔に戻っておしゃべり出来る。
       白髪頭や顔のしわの中に昔の面影をちゃんと、隠してる。
       同窓生はいいものですね。

   出来ぬ事出来ぬと言えた気持ちよさ(みいちゃん)   
                             ヒロ・アキニレ

        平気で出来ないよと言える、見得をはる必要のない年齢? 
       開き直って出来ることを、どんどん捜してやりましょう。まだまだ
       出来る事たくさんありますよ。私もがんばります。

   継続が大事だよねと意志固め(摩夢多呂)     英人
        人間が何か成すにはまず継続すること、これが第一。できの
       良し悪しは次のこと。継続していればその中に光るものが一つや
       二つは出てくるはず。作者はその意志を固められた。今後の
       期待が高まる。

   目の前で扉が閉じる置いてきぼり(靖坊)    桃華
        こんな情景、どこでもありますね。エレベーター、電車、バス等。
       取り残された方は苦笑するしかない、あと1歩だったのに・・・。
       人生ってこんなものかもね、目の前の良いものがパッと逃げて
       しまう。でも、次の扉があることを信じて、前向きに進みたい
       ものです。

      投稿をお待ちしています




       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。

  1)毎月15日までに自由句を5句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  2)2003年「課題」
    (7月)青い  (8月)空  (9月)言う  (10月)気持ち
    (11月)分かる (12月)かわいい
  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。
  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。

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