so021 (せんりゅうつれづれそう)
第21号(15年9月)
薄(ススキ)の章
(科目) イネ科 (花言葉) 心が通じる、生命力
「道普請」から転じた「未知普請」というミュージカルを見てきました。
テーマは「協働」です。各々が互いのためにできることをして、
少しでも良い社会を築いていきたいものです。
今日はこのページを楽しみに読んでいてくださる人を
知って、嬉しい思いをしました。
(★印は英人の推奨句)
課 題 「 言 う 」 言えぬまま別れた人の多いこと 楽子 一言の台詞も言えず終幕へ 靖坊 この気持ち伝えたならば水も澄む 瑞希 言うまいと決めたあなたの悪い癖 ぺ天使 言うべきか言わざるべきか子の自慢 ぺ天使兄 言い出せば止まらないかも口つむぐ ぺ天使妹 ストレスを貯めないためとまくし立て ヒロ・アキニレ どう言おう迷いのうちに駅に着き 摩夢多呂 おしゃまな子口達者で参ったよ みいちゃん 言いやすい人についつい本音出る 桃華 親が言うおなじことばを孫がつげ 酒仙 愚痴を言うその果てにある懺悔 英人 |
「知りたくて」 ぺ天使
知りたくて片方の目を少し開け
トーストの焼き加減のお好みは
★知りたくて干支は何かと聞いてみる
荒れた庭草むしる日はいつですか
知りたいのは夕べの夢の笑い声
「彼岸花」 こゆる
吾亦紅過去のアザかと見間違い
★彼岸花語れぬ秘密を朱で覆う
実る穂が頭上がらぬ彼岸花
逝く夏の遺子はてんでに赤とんぼ
彼岸花紅白並んで地蔵守
吾亦紅(ワレモコウ)
「枯れ薄」 もりぞう
死ぬるまで勉強できる 幸という
この年で泊まりで講義辛い日々
字引きから字を探しあて安堵する
★最近は思いもよらぬことばかり
酒飲めずただひたすらに本を読む
「 夜 長 」 ヒロ・アキニレ.....
むかし本 今パソコン検索す...................
月見ても古い夫婦にゃもてあます......
火星見て生きるあかし探してみる...
★スズムシの鳴く音に昔しのんでいる......
網戸よりつと忍び込む秋の精.....................
・・・英人の20句抄・・・「 ススキが揺れる 」 | |||||||||||||||||||||
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「母入院その二」 楽子
入院前夜 母は何を食べただろう
言い訳は次々思いつくけれど
子を置いて母についている幸せ
雑踏の中 母捜す夢を見た
★母のいない家に着替えを取りに行く
てらてらの化粧で夜も駆け回る
「 中 秋 」 瑞希
目覚めれば布団被って知った秋
★五十代黙って通れぬ道もある
フジバカマ地味で目立たず凛と生き
月冴えて萩と語らうウォーキング
手に萩がこぼれて秋の夢続く
「七十歳の喜怒哀楽・18」
みいちゃん
口うるさいが親身な友が居る安堵
★驚いた私を妬む人が居た
でも負けぬ信念持って燃えて生き
軽井沢で両陛下に会いました
軽井沢の銀座で少しショッピング
「冷や汗を掻きました」 みいちゃん 最近、身の毛のよだつ経験をしました。運転歴三十年の腕前の 友人の車に同乗した折に、目的地の途中で友人が届けものをしに 降りて行った後、私ともう一人八十歳の友人を乗せたまま、 緩やかな上り坂を車が動いているではありませんか。 咄嗟に私は動く車から脱出して友人を呼びに行こうと転がり落ちて、 金切り声をあげて助けを求めました。もう一人の友人は、野次馬に 車を止めて貰い無事でした。友人も私の声で駆けつけ、車を止めました。 私は、足をあちこち擦り剥いていましたがその時は痛みを 感じませんでしたが、翌日には紫色の痣になっていました。 本来私は運動神経は鈍いのですが、必死になるとできるものですね。 |
「長月プール」 靖坊
太陽はまだ夏だねと肌が言う
蝉の音も虫の音も無く水飛沫
背筋ブルッ
プールサイドの風は秋
★閉園のプールの波は紅葉色
名月の下で海パン揺れている
「さみしさ」 酒仙
★旅にでて自分自身がわかるもの
遠くても追いかけて来る小言あり
孫馬鹿は人のことと思っていた
話訊き自分のことと思えぬこと
飽きもせず川柳のため字を学ぶ
「秋恋し」 摩夢多呂
★秋なれど秋らしく無く 秋恋し
雨空にため息の夏過ぎた後は
虫の音も弱く聞こえる熱帯夜
秋待てず落ちた柿に残暑さす
クーラーも夏に疲れて秋を待つ
「三歳になったよ」 桃華
脱ぎ着でもトイレもできる三歳だ
一人でも橋を渡ろう渡れるよ
★パパママに反論できるようになり
風吹いてシャボン玉飛ぶボクが跳ぶ
もう一つケーキを食べる誕生日
(感想文) 気ままに一言・・・ ・酒飲めずただひたすらに本を読む(もりぞう) 桃華 きっと辛いことがあったのでしょう、誰に向かって吐くこともできず、 さりとて、酒で憂さも晴らせず・・・エエッイ!ふて寝だ!となるのは私。 もりぞうさんは本に没頭して、すべてを忘れようとなさる、この違い・・・。 我が身を反省。 ・五十代黙って通れぬ道もある(瑞希) 英人 人間50才にもなると、多くのことを許せるようにもなるが、人生の先輩と して黙って見過ごすことができぬこともある。健全な社会を育てるために、 言うべきことは言う必要がある。作者は正義感が強い人であろう。 投稿をお待ちしています |
「川柳連れ連れ草」への投稿案内 次の要領で川柳及び感想文を募集します。 投稿をお待ちしています。 1)毎月15日までに自由句を5句程度、課題句を2句程度 メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて ください。課題の題は2)の通りです。 2)2003年「課題」 (7月)青い (8月)空 (9月)言う (10月)気持ち (11月)分かる (12月)かわいい 3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文 (150字以内)も募集いたします。 4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行 います。感想文もその句のページに随時掲載します。 掲載方法は一任してください。 5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。 川柳投稿 |