so015
     
(せんりゅうつれづれそう)

             
第15号(15年3月)

菜の花の章

(科目)アブラナ科    (花言葉)豊かさ・財産 

「赤い」から発想するものは・・・・「糸」。
皆さんとの結びつきも赤い糸でしょうか。
もう春です、赤、青、黄・・・いろいろな色を見つけましょう。

                   (★印は英人の推奨句)



 課 題 「 赤 い 」

赤い服着て難問に立ち向かう     みいちゃん
赤い糸解いては結び三十年      瑞希
赤い花 好きだったのは若い頃    楽子
会える日をカレンダーに赤いまる   ぺ天使
結び目がどうにも分からぬ赤い糸  ぺ天使の兄
赤い服あこがれていて今がある   酒仙
赤い糸きっと来世もこの女(ひと)に    摩夢多呂
赤錆が浮き始めた僕のゼンマイ    靖坊
赤い糸結ばれほどけ一人旅      綾太郎
赤信号ばかり私が通る道      桃華
道半ば赤いシャツは似合わない    英人




「 弥 生 」      瑞希

春雨がこだわり溶かす昼下がり
★それなりに春を感じて芽吹く木々
もう春か出番伺う土筆の子
老梅は皮ほどの幹花咲かす
春が来てふわりと羽織るカーディガン



「七十歳の喜怒哀楽・12」 
              みいちゃん

闇雲に走った人生一休み
子供でもいくさは悪と解るのに
★自由行きと言う切符手にしたいのだ
慎んで申す言葉が辛辣だ
苦の種を数えていたらきりが無い


「 空 」     酒仙.....

赤い空何色にでも混ざり合い....
熱さめて届くメールも数が減り....
天空は雲ひとつない味気なさ......
★ 雨雲は近くで見ると古い綿......
春の日に開いて見せた赤い服.......



「幸(さち)」   摩夢多呂

幸の花君と二人で大輪に
欲張ると小さな幸もスルリ逃げ
この幸もいつかは暗転備えする
職終えて幸せ意識我に問う
★明日よりは晴耕雨読 幸不幸
手を合わせ平穏無事が幸と母


  
     「知多の地に感謝して」   摩夢多呂

   私が武豊線に乗って、次兄の住む知多に足を踏み入れたのは
  19才の春で、まだ大学新入の学生服姿でした。
   思えば、昭和33年北海道の最東端を出(い)でてから・・・、
  「終の棲家」がこの地になろうとは・・・
  運命の赤い糸は波?に乗って、ここ知多に引寄せられていたのです
  (人生には人知を遥かに越える事もあるのだと驚嘆しました)

   
人生半ば過ぎて得た伴侶は私の幸せな晩年を確信するに余り
  ある方です。若い時の辛酸、苦はパワーで乗り切れます。
  老いてからは若い時のようには参りません。
  幸せな晩年とは第一に健康、第二に心の平穏、第三にお金と
  思っておりますが、健康もお金も心の平穏があればこそと思うのは、
  私のおごった考えでしょうか。


   この地の先人に感謝して、この地の平穏を祈って、
  今、私は「知多新四国札所巡り」に参加しています



「3月の雨」    靖坊

カッパのまま打たれている雨の中
傘の下見上げた瞳濡れている
窓ガラスの雨ゆっくり落下する
★手紙を破いたのはこんな雨の日
跳ね上げた泥水がまた泥になる



「スーパー閉店」     楽子

待ち合わせの茶店はすでに閉めていた
若いコに混じってカフェのカウンター
皆ケータイ持ってうつむいているカフェ
案外と一人で食べている客も
★口紅を塗って元気な顔にする


                        


「桜へのおもい」  ぺ天使

★君のこと忘れぬように桜咲く
赤い靴履いて昔をたどる道
検査終え春めいた陽が背にやさし
たい焼きのあんこ少なくて不満顔
春彼岸食べたい品を仏前に



       

「空と遊んだモン」    桃華

太陽におはようさんと声をかけ
あれれれれっ太陽も月も空にいる
すべり台登って空に近づこう
太陽と砂と遊んでお昼寝に
★泣きそうになったら空を見るんだよ




「 春 」       こゆる

★回り道3月の風追い風に
サンシュユが面影一つ連れて来る
光る陽が花柄のシャツ引き出させ
遠き道見せじと丸い地球かな
菜の花を茹でれば鼻歌二つ三つ




                     「 色 いろ 」      綾太郎

                   薄目開けパステルカラーの春が来た
                   色々の人生がある同級会
                   純白のドレスの影に親の愛
                   さがしてた余生を過ごす赤い糸
                   ★ゆらゆらとあなたと一緒青い時




「さらば冬」    英人....

さらば冬 閉じた思いを解き放つ....
言い訳をしないで古葉が落ちていく....
約束は最後の指で破られる....
年輪の数だけ夢を抱いた過去.....
丸い芽は大志を抱いて明日を待つ.....
玄関の花をかえると客が来る....
行間に春を感じる予定表.....



    (感想文) 気ままに一言・・・ 

   ・苦の種を数えていたらきりが無い(みいちゃん)   桃華 
       赤ちゃんはこの世に誕生するとき、右手に「夢」を、左手に「希望」を
      ぎゅっと握りしめて出てくるそうです。大人になるとどうして夢や希望を
      捨ててしまうのでしょうか。そして、その代わりに拾うのは「苦の種」、
      これはいくつも背負い切れませんね。せめて一つだけにして、あとは
      流してしまいましょう。

   ・君のこと忘れぬように桜咲く(ぺ天使)    英人 
       桜の季節になると君を思い出す、作者には「君」と「桜」を結びつける
      出来事があったのでしょう。「去る者日々に疎し」と言いますが、こうし
      て結びつけられた縁というものは、人生への贈り物である。例え哀しい
      ことであっても、忘れてしまっては更に哀しい。それも年月が経つと
      なつかしいものになるでしょう。

           更なる投稿をお待ちしています




       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。

  1)毎月15日までに自由句を5句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  2)2003年「課題」
    (1月)リンゴ  (2月)歌  (3月)赤い  (4月)くちびる
    (5月)寄せる  (6月)黙る  (7月)青い  (8月)空
    (9月)言う  (10月)気持ち  (11月)分かる 
    (12月)かわいい
  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。
  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。

             川柳投稿

川柳&ウォーク