so013     (せんりゅうつれづれそう)

              
第13号(15年1月)

蝋梅(ロウバイ)の章

(科目)ロウバイ科    (花言葉)先導・先見 

新しい年が始まりました。皆さんで今年もこのページを
盛り上げていただきたいと思います。宜しくお願いします。
それにしても孫の句が多くなったものだ・・・・・

                   (★印は英人の推奨句)



「課題・リンゴ」

ナイフ止め途中で切れた皮を見る      靖坊
りんご剥く あの人はいまどこの空     桃華
白い歯でガブリとりんご 健やかさ    摩夢多呂
僕の顔リンゴと比べ負けている       酒仙
林檎剥く天国の母忍びつつ      みいちゃん
リンゴの絵描いた昔青かった        ぺ天使
ライバルの食べるリンゴが欲しくなる     英人
毒入りのりんごでないともの足りぬ      楽子
祭です出番待ってたりんご飴         瑞希
りんご箱 机にした良い昔         綾太郎



      「 月 」     摩夢多呂

      満ち欠けに世の浮き沈み教えられ
      十五夜に両手合わせし母想う
    あの夜もこの満月よと体寄せ
    月光り雪も光りし里恋し
        ★天仰ぎ満月もおぼろ手に訃報
         寒々と いつしか孤独教えよう
  


       「 正 月 」   ぺ天使

           ★お歳暮のりんごに秘密入ってた
           お年玉硬貨がいいと孫娘
           窒息死ひとごとのように雑煮食べ
           妹の風邪のウィルス電話から
           売れるのはほど良く熟れたりんごから



「 新 年 」    靖坊

昨年はタンスの奥に仕舞われて
またひとつ新しい年動き出す
おめでたい顔して眠る野良猫
福袋の争奪戦か平和だなあ
★本年もよろしくと空に一礼




「七十歳の喜怒哀楽・10」 
           みいちゃん

幸せの瞳に映らぬ花の翳
有り余る金が生かせぬ人がいる
言い切った後の震えが止まらない
孫自慢になると私は項垂れ
歓喜とは苦難の後にきっと来る


 
         

     ・孫自慢になると私は項垂れ

        「項」は何と読むのだろうか?何人の人が読めるので
       あろうか。他に「翳」「健気に」はどうであろう。「懺悔」
       「遺恨」は・・・・川柳観にも書いたが、発表すると言うこと
       は人に読んでもらうためであるので、7割も8割もの人が
       読めない漢字は使わないのが賢明だ。先日職場の30
       代の人5人ばかりに、11号、12号を読んでもらったの
       だが「搗く」「反古」「石榴」「傘寿」が大半読めないのだ。
       私も使う漢字の感覚を少し変えねばと考えてしまう。
       


 
「昨日・今日・明日」     綾太郎

 読みかけの本を残して年が明け
 生意気と言葉の切れを指摘され 
 主人公になりきったまま街歩く 
 好きですと同級生の馴染み顔
 ★絵手紙に春をたっぷり贈ります




                 「孫1才1ヶ月」     瑞希

                  元日に幸せ売りを孫がする
               お年玉もみじの手には重すぎる
           ★健気にも覚えた芸を披露する
                      笑い顔ジイに似てるとジイは言う
                          初仕事しっかりこなした孫の顔




      
「がんばるモン」     桃華


一日の報告 パパとコミュニティ
湯と遊ぶ浮き沈みするおもちゃたち
ゆでだこになっても僕はがんばるモン
風呂好きもここまでくればママ泣かせ
★風呂上がり眠くなくても寝る時間

  
   「 年 賀 状 」      桃華

   10年も20年も会っていない人に出す年賀状。今年は止めようと
  思っても相手から来たら悪いと出し続けている。
   ところが今日、20年も会っていない人から電話がくる。やっと手が
  あいてなつかしくなったからと言う。話していると20年前の自分たちに
  戻れるから不思議。生きている証のような年賀状だが、こんな嬉しい
  こともあるのだからやっぱり出そう。
   裏はパソコン作成だが、表だけは手書きで頑張ろうと思う。


  

        「 赤 い 」    酒仙
     
       店頭に並んでいると赤くなる
      うぶな僕 列んで通るリンゴ畑
        正月が過ぎてでるのは嫁のこと
     ★飲む時は何でもないと言う真顔
     年の差を皮膚の皺ではかる人



                       

「 笑 顔 」    こゆる

本屋にてとても賢くなった気分
この赤で笑顔になるや寒椿
★今日の日が伏線となる未来有り
吾は吾 柚子が黄色であるように
幼子の笑顔に温む初氷



                 「 検 診 」        楽子

               受付の保健婦茶髪の子も混じる
                    ★ことさらに無表情なる検査技師
                毒入りのりんごも混じっているはずで
                        早口の技師に従うレントゲン
                     義母からのりんご私あてはどれ




「どんど焼き」      英人

一年を無事に通してどんど焼き
鏡餅真っ黒に焼け懺悔する
舞い上がる火の粉に高いこころざし
遺恨かな古い手紙が燃え残る
残り火が熱く古傷まだ痛む
燃やすもの燃やし明日を迎え撃つ
どんど焼き燃えつき気分新たなり



    (感想文) 気ままに一言・・・ 

    本屋にてとても賢くなった気分(こゆる)     綾太郎
        綾太郎も実感です。
        本屋で題を見ているだけで幸せ、読みたい本が一杯。
          病気はこれで治る・・・これは必要だ!
          脳に効く・・・・・・ああ!試験がある、読まなくては!  
          異性に好かれるには・・まだこれから、夢を持たなきゃ!
        欲張っても結局は時間探しが下手で
             読みかけの本を残して年が明け
        ということになるのだが・・・

    ・窒息死ひとごとのように雑煮食べ(ぺ天使)    桃華 
        元旦早々からお餅がつかえて、亡くなられたお年寄りの記事が
       数多くありました。亡くなられた方にはお気の毒だけれど、この
       雑煮のうまさ、止められないよね。私だけはそうならないと信じて
       食べる モチ。

    ・今日の日が伏線となる未来有り(こゆる)     英人
        後になってあれが伏線であったのか、あれが兆候であったのかと
       思うことがことが時折ある。作者に今日何があったのであろうか、
       良いことか悪いことか、「未来あり」と言ってみえるので良いことで
       あったろう。是非良い未来が到来することを祈りたい。
        蛇足ではあるが「果報は寝て待て」ではなく「最善を尽くして時を
       待つ」、これで行って欲しい。
 
           更なる投稿をお待ちしています




       「川柳連れ連れ草」への投稿案内
             次の要領で川柳及び感想文を募集します。
             投稿をお待ちしています。

  1)毎月15日までに自由句を5句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  2)2003年「課題」
    (1月)リンゴ  (2月)歌  (3月)赤い  (4月)くちびる
    (5月)寄せる  (6月)黙る  (7月)青い  (8月)空
    (9月)言う  (10月)気持ち  (11月)分かる 
    (12月)かわいい
  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。
  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。

             川柳投稿

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