so005 (せんりゅうつれづれそう)
第5号(14年5月)
射干(シャガ)の章
(科目)アヤメ科 (別名)胡蝶花 (花言葉)決心・友人が多い
「初夏の日々」 瑞希
花しょうぶ初夏の風に身をまかせ
少しだけ恥じらいながら咲く椿
もう少し遊んでいよう花水木
ふろしきに包んでしまう今日のこと
手の中につかんで捨てた初夏の風
「七十歳の喜怒哀楽・2」 みいちゃん
「時計草」 こゆる
失いし時を戻して時計草
時計草ふたりの時差はどれくらい
秒針でいのちを刻むか時計草
風紡ぎ時の綾織る時計草
時削りまるくまぁるく時計草
「 街 」 楽子
雨の街走るヒカルを聞きながら
勇み出て来ても買いたい物はなく
コンビニに入る五分の待ち時間
人おそれぬことが武器なる街の鳩
くたびれて家路に カレーの家もある
(鎌刃城跡で射干の大群に会う H14.5.5)
「 日 々 」 綾太郎
棘のあるたらの芽揚げて春ジワリ
銀色のぶなの新芽に逢ってきた
探し物鏡の中で見つけたよ
クルクルと指輪が遊ぶ薬指
けなしてる言葉の裏の温かさ
「 足 音」 酒仙
足音は孫だと思う戸をひらけ
老夫婦思い違いで笑いあう
秘め事がばれ妻の顔じっと見る
軒先で肩を抱き合う雨宿り
雨足が遠のくように友が逝き
「僕は1歳児(3)」 桃華 ちょうちょ飛ぶ追いかけるうち眠くなる アウトドア冒険いっぱい危険いっぱい 初乗りはボクだ自転車今日着いて ボクの行く方においしい匂いする 突然の客には笑顔作れない |
(感想文) 気ままに一言・・・ ・探し物鏡の中で見つけたよ(綾太郎) 英人 鏡の中で見つけられて、他では見つけられない物と言えば ・・・・・・自分の顔であろう。思案顔、やつれた顔、・・・・・・ ・・作者がそんな顔を探していた訳はなく、自分の生き生きした 素晴らしい顔を再確認し、これからの人生を自信を持って歩んで 行かれるだろう。 ・雨の街走るヒカルを聞きながら(楽子) 桃華 家事や育児から解放されたひととき・・・・愛車に乗って、ヒカルを 聞いて・・・・ 一日のうち、ほっと一息できる時間はとても貴重ですね。私は 新聞を広げてコーヒーを飲んでいます。 |
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